アカシアオルケスタってのはね...
唐突なんですが『アカシアオルケスタ』というグループをやっています。
2007年の春に結成したのでもう15年半ほど経つようです。
Vocal,Keyboard,Bass,Drumsという4人編成でスタートしまして当時はメンバー全員が20代なものですから、そりゃもう後先考えず寝る間も惜しみながらライブにストリートに作品創りにと、とにかく塊として奔走しまくりました。
結果的に2010年にはメジャーデビューもさせてもらい、そこからコンスタントに作品を発表しつつ、ワンマンツアーなりイベント・フェス出演なりって活動をずっと続けてきたわけです。
そんな中、2019年いっぱいでメンバーが一人(Ba.)脱退します。
まあ脱退の経緯なり何なりってのはここで話すことでもないので置いといて、ずっと4人編成のゴリゴリのバンドとしてやってきた中で…
活動休止するか?
いやでもなぁ….
じゃあ3人でどうやって活動する?
ん〜…
まさかの解散?
いやいやそれは…
そんな感じでさてどうしたもんかという空気で2020年が始まりました。
そのタイミングで降って湧いてきたのがこれ。
リンク先を読むのが面倒な人のために超要約すると…
「映画『えんとつ町のプペル』の主題歌のカバーを歌って、YouTubeにアップしてくだされば、西野が、そのチャンネルを宣伝しますよ」といった企画です。
2020年の1月の記事。
バンドが3人になってさあどうするってタイミングです。
この話をバンドのVo.の藤原岬が持ってきました。
(このあたりの彼女の経緯もここでする話でもないのでまたどこかで聞いてください)
2007年結成の頃は全員ばきばきの20代でしたが、2020年ですからもうそこそこみんないい年です。
ただこの西野さんの記事をシェアしてもらってから2日後にはカバー動画を完成させました。
(最後3回繰り返す元祖と噂の)
アレンジから録音からミックスから撮影編集まで自分たちで。
(誰かにお願いするよりスピードを重視した結果)
まるで結成当初、不眠不休で頑張ってた頃と同じテンションで。
すると…
アップされたその日のうちに西野さんがブログでピックアップしてくださいました。
本当に山ほどカバー動画がアップされていたんですが、わざわざその中からひとつの記事を割いて紹介してくれました。
あれよあれよと再生回数がドンと伸びてこのカバー動画を機に初めてこのバンドの存在を知ってくださった方がたくさん増えました。
ずっと4人でやってきたバンドが3人になったばかりで「どうするかね〜」となってたところでのこの出来事はとてつもないものでして、「頑張りますかっ!」と改めてギアが入ったのは言うまでもありません。
大袈裟でもなんでもなくこのカバー動画(ならびに企画)はバンド存続の大きな要因です。
(ちなみにこの件と僕がミュージカル『えんとつ町のプペル』大阪公演のキーボードコンダクターをやらせてもらうことになった因果関係は全くないです。だから奇跡なのです)
さあこれからまた頑張ろうかっ!
と思ったのも束の間、ほどなくしてコロナがやってきます。
(カバー動画が2020年の1月ですからね)
しかも日本で最初にクラスターが起きたのがライブハウスだっていうんですから(しかもよく出演している)、特に我々バンドみたいな存在は一気に槍玉にあげられたので、表向きの活動がまったく出来なくなりました。
とは言え拗ねててもしょうがないので、出来ることを全力で頑張ろうってことでYoutubeとオンラインサロンの二本柱で活動を続けてきたのが2020年以降(オンラインLIVEもちょこちょこやりつつ)。
そんな中、今年の5月で今度はDr.が活動休止に入ります。
(脱退ではなくメンバーとしての活動を一旦ストップするという形)
気付けばグループとして活動しているのは2人という状態になってしまいました。笑
Vocal.とKeyboard.
バンドというよりもはやアコースティックユニットの体制に。
コロナ禍に入ってからあまりアクティブな活動はできてなかったうえに2人になってしまったことで、この半年で活動の中身はより変わっていったと思います。
オンラインサロンは変わらず切り盛りしていますが、グループとしての表立った活動というのは隔週で土曜日にYoutube配信を交代でやってるくらいで、あとは1クールに1回くらい2人が揃って配信で音楽ライブをするくらい。
おそらく2007年に結成してから今が断トツで会ってません。
特にここ最近なんかは月イチレベルだったかもしれません。
ただおもしろいもので、今のほうが充実しているしちゃんと音楽を楽しめていると思います。
今日書きたかった部分は実はここでして。
(前置きが長過ぎてすいません)
昨夜、たまたまクリスマスイブが土曜(Youtube配信をやってる日)にぶち当たったので、せっかくだから2人でクリスマスライブ配信でもしますかって流れになったんでそんな配信を行いました。
(2時間以上あるんで極々暇な人だけどうぞ)
(アーカイブ見たら解像度酷いな…ネット環境にビビらずもっとビットレート上げとけばよかった)
顔を合わせるのも1ヶ月ぶりだし、音を出すことに関しては3ヶ月ぶりでした(同じグループのメンバーです)。
なんだろうか。
とても楽しかったです。
稚拙な表現で申し訳ないですが。
純粋に自分たちのオリジナルの音楽をとっても楽しめました。
結成当初からしばらくの日々を思い返すと…
ずっと塊で必死に頑張ってきて、楽しむとかそんな平和なものじゃなくて、とにかく一人でも多くの人に伝わるように、少しでも上にいけるようにって気持ちがとにかく先行しまくって(それによって心身の無茶もたくさんして)、純粋に自分たちの作った音楽を楽しんでいるという感情はどこか薄かったような気がします。
その時は必死だったからそんな冷静に考えてなかったけど、今思い返してみればという話です。
昨夜、3ヶ月ぶりに音を出してみて「自分たちで作った曲を自分たちで演奏するって楽しいなあ〜」っていう、高校生が初めて曲を作って部屋でニヤニヤしながら弾き語ってる時のような(高三の頃の僕とか言わない)気持ちになったわけで。
それは間違いなく今の距離感が健康的かつ健全だからだと思います。
ちょっと語弊がある言い方かもしれませんが2人になったからこその距離感と言いますか。
気付けば2人だしお互い年も年だし(笑)、各々のフィールド(彼女はラジオの世界でバリバリ頑張ってます)で存分にやりましょうぜっていうのが大前提にあって。
だからこそ前より共有する時間も大幅に減ったし、そりゃ一緒に音を出すのも3ヶ月とか開いたりするわけで。
繰り返しになりますが、今のこの距離感が本当に健康的だと思います。
お互いがお互いのフィールドで自分の世界をしっかり謳歌しつつ、たまに顔を合わせて自分たちの曲を演奏してただただ楽しむ。
なんやかんやで今が一番心地よくやれてると思います。
それはすなわち、4人には4人の、3人には3人の、2人には2人のやり方があるという話です。
今、4人の時と同じように、3人の時と同じようにやってたらとっくにパンクしてると思いますし、逆に今ののんびりしたスタンスを4人の時にやるのも違うと思います。
2人体制としてひとまずは最適な形をやれてるんだろうなと改めて実感したというのが、昨日のYoutube配信でオリジナルを演奏してた時の僕の心境であり、辿り着いたひとつの答えです。
クリスマスの夜になんとも長ったらしく書いちゃいましたが、なんとなく共有したくなったお話でした。
そんな感じでグループのほうも来年ものんびりまったり、しかし時に大胆にって感じのスタンスで頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
[P.S.]
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