見出し画像

フリーターから突然フリーイラストレーターになった話

始めましての投稿です。
開業して1年が経ったので、自分の経験をどこかに書き残しておこうと思い立ち、notoに登録し、この記事を書き込んでおります。
マイペースに投稿していければと思っています。
初投稿はこれまでの人生を少し振り返ろうと思うので、少し長くなるかと思います。お時間ある時にでもお付き合いいただければと存じます。


正社員時代

元々私は、漫画家・イラストレーターになるのが子どもの頃からの夢だったのですが、両親からやんわり反対されたので「どうにかイラストを生かせる仕事がないか」と探した結果、グラフィックデザイン系の専門学校に通うことになりました。
卒業後は、某お菓子メーカーの工場でPOPやパッケージデザインなどを制作しながら、営業職メインで働いていました。
仕事内容自体は嫌いではなかったのですが、だんだんと「私はこのまま人生をここで終わらせていいのか?」という疑問が湧いていきました。
それも、私が絵を描くのが好きだということを知っていた先輩が「君はこんなところにいる場合じゃないよ」と背中を押してくださった(?)のもありますし、人間関係はさほど悪くはなかったのですが、中には嫉妬をして攻撃してくるような人もいましたので、それが後押し(?)になったのもあり、仕事を辞める決意をしました。(割と精神もおかしくなっていたので行けなくなっていたが正しいのかもしれない)
大好物のオムライスも一口しか食べれなくて(一口は食べれたんかい)母親に心配されることもありました。
2週間仕事を休んだ後、そのまま4年と6ヶ月務めた会社を退職しました。

ニート時代

それからの人生は、他人からしたらまぁまぁどん底かもしれません。
精神もおそらく正常ではなかったので、精神のためにもとにかく仕事を辞めるのが先だと、何の計画もせずに仕事を辞めた結果、しばらく実家でニート生活を送ることになりました。
両親はそんな私に何か強く言うわけでもなくそっと見守ってくれていたのが本当にありがたかったなと、当時を振り返ると強く思います。
ふとある時に「私はニートだから底辺」みたいなことをつぶやいたことがあったのですが、その時母親から「ニートじゃなくて家事手伝い」って笑いながら言ってくれていたのを今でもはっきり思い出せます。(家にいる罪悪感があったのでその一言で救われていました)
ニート生活は半年ほど続いたのですが、とにかく自分をはちゃめちゃに甘やかしてやろうと、ずっと部屋にこもり、大好きなイラストを描き、イラスト投稿サイトやSNSに投稿し続けていました。ところがそんな生活も長くは続けられず、税金の支払いで3桁あった貯金はほぼ底をつきており、さすがにまずいと思った私はバイト探しをはじめました。

フリーター時代

この時はすでに25歳くらいだったかと思われます。
ハロワにちまちま通い、見つけた「ペットショップ」で働き始めたのですが、なんと5日で辞めてしまいました。
動物好きだからきっと楽しいのではと思っていたのですが、あまりにも私は世間知らずでした。本当に言いたくないレベル…
5日でバイトを辞めるというなんとも快調な出だしでございましたが、私は運がいいのか、周りが優しいのか、弟が務めている職場でアルバイトとして入ってくれないかと、我が弟君(おとうとぎみ)から最高のお話をいただいたのです。
そんなうめぇ話ぜひともの気持ちで面接へ向かい、めでたく働くことになりました。当時は正社員時代の頑張り(自分で言う)が祟ったのか、1日8時間働く体力がなかったので週5の6時間勤務でした。

バイト初日は、やはり誰かと働くというのが怖く、当時すでに人間に怯えて生きていた私は同じバイト仲間や社員さんに話しかけるのがすごく恐ろしく、涙ぐんでいました。ところが、皆すごくフレンドリーに接してくれたり、怒鳴る人もいなかったので仲良くなるまでさほど時間はかかりませんでした。パートのお姉さんが本当に優しくて大好きでした。
仲良くなりすぎて弟&他社員さん&バイトくん(年下であり先輩)と三人でモンハンワールドやってました。マジで楽しすぎました。最高。

そんなこんなで楽しくやっていたのですが、新しくやってきた店長と上手くやっていけず、またもや私は病んでバイトを辞めてしまいました。
弟はすでに異動していて、その店舗にはいなかったので、もうここで働く義理もないかなと速攻辞め、次は同じ系列の違う場所でバイトを始めました。

Webtoon作家になる

新しいバイト先はあまりシフトに入れなかったので、月の収入は8万もなかったと思います。あまりにも実家に頼りすぎている、すでに27歳でした。シフトに入れないなら他でもバイトすればいいのに本当に弱い人間でした。
この時も趣味で漫画・イラストを描いていたのですが、実は前回のバイト先でバイトをしていた時に、すでに若干だけwebtoonのお仕事をさせていただいておりました。
流れとしては、突然XのDMにメッセージが届き、内容は「pixivのイラストを見てWebtoon制作にお力添えいただきたいと思いご連絡いたしました」というような内容でした。当時は人を疑いまくっていたので、失礼ながらそのDMも「詐欺なのでは?」と疑っていました。しかしながら「私に失うものなどもう何もない」という気持ちでそのお話をお受けすることになりました。

それからほどなくして、素敵なご縁もございまして、連載作家として作品作りに携わることになりました。
最初の頃は収入が安定していなかったので、平日はバイト、バイトから帰って来てから&土日は漫画のお仕事と、6時間しか働けないのが嘘かのように毎日働いておりました。本当にがむしゃらに描いていました。
仲のいい友達が近所にいなかったので遊びに行くこともなく、ただ一人でひたすら描いていました。

そんなこんなで収入もバイトをしなくてもいいくらいになっていたので、最後のバイト先は2ヶ月で辞めました。バイト先のチーフや仲間から「頑張ってね」「上手くいかなくてもその時はまた戻っておいで」と応援を頂きお店を後にしました。

イラストレーターとしての業務経験が0のまま、私はフリーイラストレーターとして働くことになりました。
それから約2年ほどが経ち、現在に至ります。29歳です。
29歳でようやくやりたかった仕事に就くことが出来ました。
2年の間にもいろいろありましたが割愛。
イラストレーター業や自営業の知識がない中、今日まで働いてこれているのも契約してくださった会社様のおかげだと思っています。(契約書がめっちゃ見やすい)
あの時pixivで見つけていただけていなかったら、連載のお話をいただけていなかったら、ここまで来れていなかったと思います。本当に一番の奇跡だと思っています。

最後に

だれよりも遠回りですが、今までの辛かった時期を盛り返すかの如く、夢を叶えて行っている最中です。一時は「自分は生きている意味などない人間なのではないか」「なんで生まれてきてしまったんだろう」と一人で考え込み毎日泣いていました。ですが、人間生きていればいつか、人生には嬉しいこと、楽しいことがたくさん待っているんだな、人間も案外優しんだなと思えるようになりました。そして価値観や考え方が正社員時代よりガラッと変わりました。おかげで友達は何人か減ってしまいましたが…。これからの出会いを楽しみに生きていこうと思います。

まだまだ無名のイラストレーター・Webtoon作家ではございますが、いつか有名になって色んな人を見返せたらいいなという下心もありつつ、自分が楽しいと思える心を一番大事にこれからも頑張っていきたいと思います。とにかくたくさん絵を描いて作品を世に出したいです。


拙い文章、そして長文失礼いたしました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。


↓趣味で描いている漫画です。よろしくお願いします!
「親友×狼」/「西見」のシリーズ [pixiv]
半分狼さんの男子高校生が、悪い狼さんから人々を守るお話。

第一話「狼女」

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集