ハロヲタより愛を込めて2/3
僕のハロヲタ人生についての第二弾です。
1/3はこちらです。
ハロヲタより愛を込めて1/3|コージー (note.com)
Buono!復活
2015年の終わりにその年のカウントダウンコンサートの出演者が発表されました。それを見るとBuono!の名前がありました。
ライブビューイングも行われるとの事だったので観に行くしかない!と思いライブビューイングのチケットを取りました。
公演前から、新曲発表?ツアー発表?など胸の高まりは膨らむばかりでした。
そして、カウコン当日Buono!の武道館公演と新曲も発売予定と発表されたのです。
この瞬間はハロヲタになってからトップクラスに嬉しかった瞬間でした。
Buono!のアルバム曲のロックの神様でも"小さなステージでも私たちには武道館"という歌詞があるように武道館公演はメンバーにとってもファンにとっても念願だったのです。
遠征をした事がなかったのですが、絶対にライブに行こう!と思いファンクラブにも加入しました。
稲場愛香さん卒業、℃-ute解散報道
Buono!武道館ライブまでの期間に、悲しいニュースがいくつかありました。
一つ目がカントリー・ガールズ稲場愛香さんの卒業です。稲場さんはグループの中で嗣永さんに次いで推しでした。
ベビーフェイスのお顔に甘い歌声、歴代ハロメントップクラスのあざとさ、なのにずば抜けたキレキレのダンスというギャップ。
カントリー・ガールズという概念を擬人化した存在、それが稲場愛香さんというアイドルでした。
前述した島村嬉唄さんの脱退に加えて稲場愛香さんの卒業は相当応えました。体調不良による卒業なのでもう二度と観られない可能性が高いというショックが大きかったからです。
二つ目が℃-uteの解散報道です。
常にアイドル最高峰ともいえるパフォーマンスを魅せてくれた℃-ute、ビジュアル、スタイル維持、スキルの向上に余念が無かった℃-ute、アイドルとしての方向性が好きで、どのシングル曲も好きだった℃-ute、その℃-uteが観られなくなってしまう日が来るのです。
あまりにもショックなニュースが立て続けに流れて来たのです。
当時は4年ぶりにBuono!が観られるんだ!という一心で必死にモチベーションを保っていました。
ただ、今考えると自分でも気付かないうちにメンタルが削られていたのかなと思います。もちろんBuono!ライブは楽しみでしたが、ある種の現実逃避みたいになっていたのかもしれません。
Buono!武道館
複雑な心境を抱えたまま、ついにBuono!武道館ライブの当日を迎えました。
4年ぶりのBuono!ライブはもう言葉に出来ない位最高でした。
一曲目で3人のシルエットを観た瞬間の鳥肌、新曲を歌い出した時の感動、大好きなBuono!曲達に久しぶりの現場でのコール、ソラシド ねえねえの特に2番の歌詞の素晴らしさ、初恋サイダーでのヲタクの凄まじい歓声、アンコールのタビダチの歌を聴きながらもまだBuono!には未来があるはずだ!という希望。
記憶は薄れてきているものの今でも昨日の事のように振り返る事が出来ます。
翌年のBuono!ライブも最高でしたが、喜びの感情のみにフォーカスすればこの武道館ライブがこれまでで一番だったかもしれません。
心のモヤ
Buono!ライブが終わってやや燃え尽き症候群になっていました。
とはいえ、相変わらず℃-uteとカントリー・ガールズの現場に足繁く通っていました。
この頃には、Juice=Juice 、こぶしファクトリー
PINK CRESの現場にも顔を出したりしていました。
でも、現場に通いつつもどこか心のモヤが晴れない。理由は明白でした。嗣永桃子さんの進退について頭から離れなかったからです。カントリー・ガールズは約一年前に新メンバーが加入しており嗣永さんはもう25歳になる。
永遠にアイドルを続ける!天職だ!と彼女はメディアでは言ってくれていたもののグループからの卒業は既定路線だと思っていました。
グループから卒業するにしてもソロになってアイドルを続けて欲しい!と強く願っていました。
嗣永桃子さんの卒業発表
でも、2016年11月、非情にもその日は訪れてしまったのです。
嗣永桃子さんのハロプロ卒業、事実上の引退発表です。
この時人生で一番のショックを受けました。ハロプロの卒業のみならず引退となれば、もう二度とメディアや現場で嗣永さんを見る事が出来ません。
この先の世界でリアルタイムの嗣永さんを未来永劫応援する事が出来なくなるのです。
とても愛が重くて恥ずかしい話ですが、嗣永さんを応援する事が推し活の全て、自分の人生においても最大級のウェートを占めていました。自分にとっての全てと言っても過言ではなかったと今でも思います。
まだ卒業まで時間はありましたが、僕は引退が確定した事への現実を受け入れる事が出来ませんでした。
嗣永さんが引退発表してからの時間はとてもとても苦しいものでした。
タイムリミットが決められた推しを見る度覚える胸の苦しさ、でも推しの一挙手一投足はこの目に焼き付けたいから現場には行きたい!この2つの感情の堂々巡り。何ヶ月経っても気持ちの整理が付きませんでした。
推しがアイドルを続けてくれる可能性があるという気持ちと、推しの卒業が確定した時の気持ちでは見える世界は180度変わってしまうんですね。
幸いライブ中に葛藤に陥る事は少なく純粋にライブ自体は楽しむ事が出来ていました。
終着駅
その後の℃-ute 現場とカントリー・ガールズ の現場は一つ一つ噛み締めながら通いました。
そんな日々を過ごす内に、℃-ute の6月の解散コンサート、Buono!の5月のラストコンサート、嗣永さんの6月のラストコンサートの日程が発表されました。
2017年は色々と忙しかったので、現場を絞りつつどのコンサートに行くか選択に迫られていました。
熟慮した上で、℃-ute は4月のコンサートツアーを最後の現場に、Buono!はラストコンサートは参加に、嗣永さんのラストコンサートは不参加に、と決めました。
なぜ嗣永さんのラストコンサートに行かないと決めたかと言うと、彼女がアイドル人生を終える瞬間を現場で観る事に耐えられなさそうだったからです。
それに、僕の現場人生はBuono!から始まったので最後はBuono!で終えるのが綺麗なのかな?と考えてこの決断を下しました。
寂しさはもちろん大きかったですが、℃-ute に関しては行きたかった現場はいくつかあったものの、無理なくヲタ活が出来たので概ね満足いくものだったと思います。
Buono!ラストコンサート
翌月Buono!の横浜アリーナ公演がありました。
僕は開演前はこのコンサートをどんな気持ちで観て良いのかわからなくてフワフワしていました。でも、始まると大声を出して楽しむ事が出来ました。
それはそうです。大好きだったBuono!曲を最高のパフォーマンスで応えてくれるメンバー、ドルチェのイカしたアレンジ、何と言ってもセットリストが最高でしたね。今までのBuono!曲のメインどころ全て、コンサートであまりやらなかったものの密かにファン人気が高い楽曲も惜しみなくやってくれました。今までで一番のセットリストだったと思います。
全曲テンションが上がりましたが、DEEP MINDが流れてきた時はテンションが上がりすぎて連番していた友人に、肩を叩いてステージを指差しながらDEEP MIND来たよ!!!と叫んでしまいました。(笑)
Bravoの嗣永さんのソロパート、Blue Sky Blue、消失点の歌詞に対してのBuono!への想い、ラストコンサートでは歌詞に対する解釈、聴こえ方が全く異なりました。
最後のゴール Last Forever、Kiss! Kiss! Kiss! ホントのじぶんの畳み掛けは涙無しでは観られませんでした。
これまでで一番楽しさと寂しさの相反する感情を感じられたライブでした。
あの広い横浜アリーナの景色を生涯忘れる事は無いでしょう。誇張抜きで今までで一番のライブでした。
公演終わりにBuono!の活動終了とこれ以上のライブをこの先観られないという寂しさが湧き上がってきました。
嗣永桃子さんラストコンサート
Buono!のラストコンサートで僕のハロヲタ人生は終わったはずでした。ただ、嗣永さん卒コンの10日前にこのままで終わって良いのか?という感情が沸々と湧き上がってきました。推しのアイドルとしての最後の瞬間まで見届けたい!行かなきゃ後悔する!という気持ちで、いてもたってもいられなくなり結局大慌てでチケットをとったのです。
そして、ついに当日が来ました。
当日の嗣永さんは最高に綺麗で可愛かったです。歌の調子も絶好調でした。ベストコンディションをこの日に持ってくるのは流石でした。初期ベリーズ曲で知らない曲もありましたが、ライバル、一丁目ロックのファンの合唱は鳥肌が立ちました。
Berryz工房の現場には行けなかった分このコンサートではBerryz工房を存分に味わう事が出来て感無量でした。
今までのアイドルの卒業コンサートとはまた違った嗣永さんの工夫が随所に現れていました。野外ステージ、トロッコで会場をグルリと回っての歌唱、VTRのひたすら笑いありの映像、そして、最後のMCまでしんみりさせないようなセットリスト、きっとこのコンサートの演出全てが彼女なりのファンへの愛の形だったんだなと今では確信出来ます。
僕はこのコンサートの途中から今まで味わった事の無いような感覚に襲われました。言葉にするのが難しいのですが、どんどんドルヲタとしての魂が抜けていくような感覚です。
でも、そんな状態でも僕は最後の瞬間まで見届けられたのです。
寂しさがこみ上げてきましたが、それと同時にアイドルを続けてくれてありがとうという気持ちで胸がいっぱいになりました。
公演中に推しに幸せになってほしい、心からそう思う事が出来ました。
一人のアイドルを最後の瞬間まで一点の曇りなく好きでいられた事、本当に本当にかけがえの無い幸せな時間でした。
続く
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