僕が宗教勧誘された話

こんにちは。コージーです。今回は僕が宗教勧誘された話について書いていきたいと思います。



僕が宗教勧誘されたのは小学生の時の同級生のA君という子です。
彼とはよく公園で遊んだり、カードゲームをしたり、修学旅行も一緒に周ったりと比較的仲が良かった記憶があります。
ただ、A君はとある宗教の二世だという噂は聞いていました。
僕の住んでいる地域はその宗教が活発で、同級生も二世が多かったです。
そのような環境だったので、特にA君に対してどうこうという事はなく普通に接していました。
小学校を卒業すると僕とA君は中学校が離れて完全に疎遠になりました。

疎遠になったものの何度か年賀状をくれたのは嬉しかったです。
僕の事をまだ覚えてくれているのは嬉しいなと思いました。


僕が社会人になってしばらくすると、A君からLINEが来ました。
内容としては近況報告と最後に「久しぶりに話したいから近々ご飯に行かない?」との誘いでした。

小学生時代の懐かしい話もしたかったので、快く了承しました。

予定を立てて、僕とA君と共通の友人のB君の3人で飲みに行く事になりました。
この2人と会うのは成人式以来でした。
小学生時代の話や、今に至るまで何をしてきたか、お互いの近況報告など話が弾みました。社会人になってからは中々友人が出来づらいので定期的に会えそうな友人が出来て嬉しかったです。

ただ…ただ…その飲み会で一つだけ気になる事がありました。
それは、A君がやたらとある政党を褒めていた事です。久々に会った関係性でいきなり政治の話?人前であんまりする話じゃないよね?と違和感を覚えました。
その政党と彼の入信している宗教は密接に関係している事は知っていたので、警戒心を覚えました。
でも、飲み会も盛り上がったし政治への関心が深いだけなのかな?と無理やり自分を納得させました。

その年はちょうど選挙がある年でした。
選挙の度にA君からLINEが来るんです。「投票に一緒に行かない?」だの「僕の支持している政党に票を入れてくれない?」だの「その政党の動画を見てくれない?」だの。
僕は「あっ、これやべえ」と確信しました。

選挙が終わった途端にLINEが止んだものの、これ選挙の度にLINEが来るんか…と思い気が滅入りました。

その数ヶ月後にA君からLINEが来ました。「久しぶりに飲みに行かない?」と。
選挙の時の件もあり正直気が進みませんでしたが、断る理由も無くA君と飲みに行きました。
この時、宗教勧誘されるのではないか?と警戒していました。
結論から言えば、この日は特に宗教勧誘もされずに終わったのでホッとしました。少し警戒しすぎたかな?と反省しました。


それから一ヶ月後に、A君から飲みの誘いがありました。
僕はおいおい…。と思いました。この前がっつり話したやん?とか誘いのスパンス短すぎるやろ。と思いました。
飲みの誘う間隔とかってほら、相手によってまちまちじゃないですか?別に間隔が短くても平気だよー。とかちょっと間隔空けた方が良いよねーとかあると思うんですよ。
失礼な話ですが、A君はちょっと間隔空けた方が良いかなー。と思っていました。
なぜかは説明できませんが、感覚的にそう感じていました。

だから、少し間隔を空けて飲みに行く事にしました。
前回の飲み会では宗教の話が出ていなかったので僕は安心しきっていました。
その飲み会も昔話や近況報告で話が弾みました。

そろそろ良い時間だなと思い店を出た時にA君から「もう少し話さない?」と言われました。翌日は休みだったので了承して、ファミリーマートの2階の休憩コーナーで話す事にしました。
そこでは、仕事について深く話しました。
僕からは仕事のミスが多くて上司の叱責が辛い、大学の時は文章を書く仕事に就く事が夢だったなどと語りました。

しばらくしてA君は神妙な面持ちになり「この話をコージー君にしようか迷っていたんだけど」と告げました。
僕は能天気な事に「???告白されるんかこれ?でも、俺ノンケだけどな」などと考えていました。
ここでA君はこう言ったのです。
「しゅう…に興味ある…?」
と僕は聞き取れなかったので聞き返しました。
彼ははっきりとこう言いました。
「宗教に興味ある?」
僕「え…?」
A君「コージー君仕事に悩んでるっぽいし、良かったら俺と同じ宗教の先輩に相談乗ってもらったり出来たらなあって思って」

この瞬間生まれたてのはずの友情が壊れる音がしました。

そして、僕は怖さと怒りが入り混じった何とも言えない感情に陥りました。
まさかこんなストレートに宗教勧誘されるとはなと言う怖さと人の仕事の悩みにつけこみやがってこいつと言う怒りです。

その後はもうその宗教の素晴らしさについて延々と語られました。
まるで、人格がスイッチしたかのような豹変ぶりに戦慄しました。
「今から同じ宗教の先輩の所に行くんだけど、コージー君もどう?」と言われましたが、時間も22時を超えていたし、何より複数人から宗教勧誘されるのが嫌でなんとか断って家に帰りました。

次の週にも、「文章を書く勉強してきた人がいて、それを今仕事に生かせてる人がご飯でもどう??って言ってくださったんだけど、コージーくんも一緒にどう??」とLINEが来たり、それを断ると「あとコージーくんに見せたい映像がある。とても為になると思う!日曜日とかに昼の1時間だけでもいいから、俺の家に来て見てみない?」とLINEが来たりしました。

恐らく宗教勧誘の為の映像だろうと思い「見せたい映像って?」とすっとぼけると「実際にあったドキュメンタリーなんだけど
大手運送会社に勤務する人が人見知りな性格が災いし営業成績は万年最下位。でも、「変わりたい」と強く願う中、周囲が驚くほどの結果が。苦手な仕事を天職へと変えた40代壮年による大逆転の勝利劇!」
と返ってきました。コピペかい。
うん、興味無いな(笑)
後ここまで断ってきてるのに嫌がってるの察しろよこいつ!しつこいな!とも思いました。
その後も来て欲しいアピールがしつこく辟易してしまいました。
小学生の頃仲が良かった、何度か飲みに行った関係性、宗教関連を除くと普通の人間、家が近い、などの理由で人間関係切るのもな〜。と思っていましたが、もうだいぶ嫌気が差してきました。

最後に「ごめん。宗教は俺には理解出来ない」と返信してLINEやInstagram全てブロックしました。
ブロックした時に、悲しみが込み上げてきました。
年賀状送ってくれたのも、俺を飲みに誘ってくれたのも全部宗教勧誘の為なんかな?とかせっかく社会人になってから育まれそうになった友情が破綻してしまった悲しさであったり複雑な心境でした。

良かった事


でも、この一連の出来事の中でただ一つだけ良い事がありました。
それは冒頭に出てきた同級生のB君と飲みに行ける関係性になれた事です。
A君からLINEで誘われまくってた頃、一人で抱え込むのがしんどくてB君を誘って2人で飲みに行きました。
その時に僕が「A君の事なんだけど…」と切り出すとB君は「え?宗教勧誘の事でしょ?俺も先週勧誘されたよ?」と言ってきました。
そこからはもうその話で大盛り上がりでした。B君がリアルでの宗教勧誘ってどんな感じなんだろ?という好奇心でA君の家にビデオを観に行った話には爆笑しました。いや、家に行くなよと。(案の定ビデオを観た後に宗教勧誘されたらしい)
話していくうちにB君とはやたらと気が合うなと感じてきました。なんというか、気兼ねなく話せている感覚でしょうか。その後B君とは年一程度ですが、飲みに行ける関係性になれました。

まとめ


・久しぶり。元気?から入るLINEには要注意。
・支持している政党の話をしてきたら要注意。
・しつこい宗教勧誘は友情を壊す。
・感じた違和感の正体は本物であることが多い。
・宗教自体は否定しないが、一般人には押し付けない方が良い。




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