ハロヲタ仲間の作り方~自分なりの最適解を見つけた話~
こんにちは。コージーです。
今回は、僕のハロヲタ仲間作りについて過去の失敗談について触れながら書いていきます。
※ハロヲタとはハロープロジェクトの女性アイドルのヲタクの事です。
ハロヲタになってからの孤独
僕がハロヲタになったのは中学生の時です。
当時はAKB48の全盛期で、同級生はみんなAKBの話ばかりしていました。僕はあまりAKBには詳しくなく、ハロプロばかり聴いていました。当然周りにハロプロの話が出来る人が居なくて、少し寂しさを感じていました。
高校時代の苦い経験
高校に上がった時に、仲良くなった同級生の友人Aがハロヲタだった事が判明しました。
友人Aとは休み時間に良くハロプロの話をする関係性になりました。
ある日、友人Aから「℃-uteコンサートに行くんだけど会場だけにも来てみない?何人か友達もいるんだ」と言われました。
僕はチケットを取っておらずコンサートに参加予定ではありませんでした。
ただ、ハロプロの話が出来る人が他にも出来るんだ!と思い二つ返事でOKしました。
コンサート当日に会場に向かうと友人Aと周りに何人かのグループが集まっていました。
そして、友人Aは僕の事を「彼は俺の高校の同級生でハロヲタなんだ」と紹介しました。僕もそのグループに挨拶をしました。
この時何とも言えない違和感を覚えました。そのグループからの「誰こいつ?」という視線です。嫌な予感はしましたが、自然に輪に溶け込めるだろうと高を括っていました。
でも、数時間経っても、僕は一言も発せないままでした。
これには原因がありました。
一つ目は僕が超絶人見知りかつ、初見で上手くグループに入っていけなったからです。
二つ目はもうハロヲタグループ自体が出来上がっていて僕の入る余地が無かった、ハロヲタグループの人たちが明らかに僕に興味を示そうともしなかったからです。
三つ目は友人Aがそのハロヲタグループに僕を紹介する気があまり無かったからです。矛盾しているみたいですが、初見の僕を輪に入れるような働きかけは感じられませんでした。
でも、上で述べた事は誰も悪くないんですよね。
僕の超絶人見知りは特性で仕方のないことです。
彼らも悪気があって僕に話しかけなかったのでは無いと思うのです。
そのハロヲタグループの人たちや友人Aは人見知りするタイプでは無く初見からガンガン話しかけて輪に入れるタイプだったので、ちょっと僕とはタイプが違っていたのかもしれません。
ただ、後日友人Aからハロヲタグループの集まりがどうだったか聞かれたので、「色々ハロプロの話聞けて楽しかったよ」と答えました。
すると「まあ、お前全然話せて無かったけどな!」と返されました。
僕は、こいつ嫌な奴だな!と思いました(笑)
こんな事を言うのにどうして集まりに誘ったのか不思議で仕方がありませんでした。
これは僕の推察ですが、マウントを取りたかったのでは無いかと思いました。ハロヲタ仲間がいない僕に対して、「俺はこれだけ話せるハロヲタ仲間がいるんだぜ!」と。まあ、あくまで憶測の域を出ませんが。
誰も悪くないと書いたものの彼への恨み節が過ぎましたね(苦笑)
そのハロヲタグループの集まりに何回か顔を出しましたが、全く馴染めませんでした。
言葉を交わす機会はあったものの、何というかグループの人達との分厚い壁を感じました。うわべだけの話?しか出来なかったと思います。
そのグループに馴染めなかったものの、高校時代は友人Aやハロプロに興味を持った他の同級生と現場に行ったりハロプロの話をしたりするのは楽しかったです。
でも、高校を卒業する頃には彼らはハロプロへの興味が薄れてしまったようで、やや疎遠になってしまいました。
大学時代の苦い経験
その後、僕は大学生になりました。
大学に入学してみんなやる事は、部活動、サークル選びです。
僕も例外に無く部活動、サークルが載っているフリーペーパーに目を通していました。
そんな中気になるサークルを発見しました。「ハロプロ研究会」です。
活動内容を見た所、サークルの人同士でコンサートを観に行ったり、定期的にサークル内で飲み会を行ったりしたりするサークルのようでした。めちゃくちゃ楽しそう!と思いました。
僕は胸を弾ませながら、色々な大学のハロプロ研究会の人たちが集まる新歓に参加する事にしました。
その後、悲劇が訪れるとも知らずに…。
新歓は大きな公園でお花見を兼ねて行われるとの事でした。
新歓当日、僕は夕方も授業があったので1人で集合時間より遅れて参加する事にしました。
授業終わりに、ワクワクしながら公園に向かっていました。ハロプロの好きなグループの話が出来るかなあ?とか推しの話が出来るかなあ?とか友達が出来たらいいなあ。と呑気に考えていました。
そんな事を考えながら公園に到着しました。
到着した時には、すでにいくつものグループが出来上がっていました。輪になりみんな楽しそうにハロプロの話をしていました。とりあえず僕は空いている場所に腰を下ろしました。
「誰も話しかけて来ない」
この段階で僕はようやく大きな過ちを犯している事に気付きました。
まず、周りの人は誰も僕の事を知らない。
既にみんな盛り上がっているからわざわざ僕に話しかける訳がない。
僕は遅れてきての参加の為、初めからグループに参加できなかった。
それに僕の最大の特徴は超絶人見知りだという事です。盛り上がっている所に自分から話しかけるなんて夢のまた夢。出来るはずがありませんでした。
とても悲しい話ですが、新歓に行く前から負け戦なのは確定していたのです。
5分経っても、10分経っても、15分経っても誰も話しかけて来ない。周りはハロプロの話で盛り上がっている。嗚呼…僕もベリキュー好きなのにな…推しへの愛も語れるのにな…。
自分の置かれている状況が惨めに思えてきました。
20分経った頃には耐えられなくなり、トイレに行くふりをして公園から抜け出す事にしました。
戻るという選択肢もあったのですが、辛すぎてそのまま帰宅する事にしました。
この時、完膚なきまでに心を折られました。
でも、一つだけ自分の中で変わった事がありました。
それは、もしグループの輪に入れてない人がいたり、自分の友達をグループに紹介する時は絶対グループに馴染めるように全てを尽くそうと。
あの時の僕みたいに悲しい状況の人を絶対作りたくない!と思ったのです。
綺麗事かもしれませんが、あの時の絶望が少しだけ僕を人として強くしてくれたのです。
そんな人になれてたらいいなあと今でも切実に思います(笑)
ハロプロ研究会には入れませんでしたが、Twitterでハロプロの話が出来る人が2~3人居ました。
基本的に現場はぼっち参戦でしたが、年1程度でTwitterで知り合った人と現場に参加したり出来ました。
一緒に現場に行ったり、リプライでハロプロの話をするのも楽しかったです。
大学卒業後
でも、仲良くしていた人はみんなハロヲタから卒業してしまいました。
前と同じパターンでしたが、推しメンが卒業すればハロプロから疎遠になるのは当たり前です。
これまで仲良くした人達は「自分の人生のいくつかある楽しみの一つがハロプロである」パターンが多く
僕は「自分の人生の中心にあるのがハロプロである」という事に最近気付きました。
あの頃。
そんな日々を過ごす中で、とある映画を観ました。
あの頃。です。内容としては、冴えない現状の主人公がハロプロにハマり、ハロヲタ仲間が出来て、楽しい日々を過ごすというものでした。
この映画を観た時、僕は主人公の事が心底羨ましくなりました。そして、「ハロヲタ仲間が欲しい!」と切実に思うようになりました。
転機
とは言え、ハロヲタ仲間の作り方もわからず悶々と日々を過ごしていました。
その後、ひょんなきっかけでハロプロ履歴書という存在を知るのです。
ハロプロ履歴書というのは、履歴書のフォーマットに推しグループ、推しメン、好きな楽曲などを書く欄があり画像をTwitterでハッシュタグを付けて呟くとハロヲタからいいねを貰えたりするツールです。
平たく言えば、ハロヲタとしてのプロフィール帳のようなものでしょうか。
僕はハロヲタ仲間を作るのはこれだ!と思いハロプロ履歴書を作成して呟きました。
すると、いいねが来るわ来るわ。沢山いいねが付きビックリしました。
この時気付いた事があります。
それは、「ハロヲタは飢えている」という事です。
ハロヲタは現実世界では中々ハロプロの話が出来なくてフラストレーションが溜まっています。話せる人がいたとしても、周りの人よりも自分の情熱の方がだいぶ大きい為、物足りなさを感じているのだと思います。
つまり、ハロプロ履歴書というツールでSNS上で仲良くなりたい!と思っている人が多くいるという事です。
よし!これでハロヲタ仲間を作るぞ!と意気込んでいました。
いいねが来た中で、僕の好きなグループのJuice=Juice、BEYOOOOONDS、OCHA NORMA、推しメンの稲場愛香さん、島倉りかさん、西田汐里さん、田代すみれさんがプロフィールに載っている人を中心にフォローしていきました。(これが後々大きな効力を発揮する)
ハロヲタ仲間が出来ない。
ハロプロ履歴書を作成して約一年経ちましたが、現場に一緒に行くような仲間は出来ませんでした。
それはそうです。自分からリプライを送っていなかったのですから。
このままではいけない!と思いポストを見て仲良くなれそう!と思った人にリプライを送る事を心がけるようにしました。すると徐々にですが仲良くなった人が増え始めました。
そして、ついに現場で話せる人が出来たのです!!!
でも、今までとは違います。Xで何度もやり取りをしている人ばかりだったので人となりは分かっています。
つまり、この時点で僕の人見知りというハンデは少なくなったのです。
幸い僕は初対面以降は人並みには話せます。この段階で勝ちは確定したようなものでした。
苦節10年ようやく歯車は噛み合ってきたのです。
僥倖
この時点で満足していたのですが、あるタイミングで仲良くなったBEYOOOOONDSファンの方から「コンサート終わりにファン数人の飲み会があるのですが良かったら一緒にどうですか?」と連絡を頂きました。
正直言ってめちゃくちゃ嬉しかったです。
それと同時に、過去の苦い経験から色々な感情が渦巻きました。「楽しそう!行ってみたい!」「友達が出来たらいいな…」「でも、どうせ何人もの集まりだったら俺はほとんど話せないだろうな…」「昔みたいにしんどい思いをしたらどうしよう…」と。
でも、この段階ではフォロワーさんに話せるような人は数人いました。
ここで上手く話せなくても大丈夫!そう思いました。
それに、人を飲みに誘うのは本当に勇気がいる事です。その誠意にも応えたい!と思い飲み会に行くことにしました。
結論から言えば、飲み会は最高でした。
ハロプロという共通言語がある。BEYOOOOONDSという共通言語がある。
推しメンという共通言語がある。
話題は尽きる事はありませんでした。
初見の飲み会で僕が普段に近いクオリティで話せるなんて奇跡に等しい出来事でした(笑)
それに、皆さんがとても優しく接してくれたおかげで伸び伸びとその場に居られる事が出来ました。
この日、過去のトラウマは完全に精算されたのです。
更なる気づき
僕がハロヲタ仲間を作り始めてから気づいた事があります。
それは、接した人たちは「自分の人生の中心にあるのがハロプロである」という事です。
僕と同等の、いや僕以上のハロプロへの情熱を持った人達ばかりでハロプロ話が普段中々出来ないというフラストレーションはいつの間にか解消されました。
自分なりの最適解
これまでの出来事を踏まえて僕なりに見つけたヲタク仲間の作り方の最適解をまとめていきます。
①推しメン、推しグループが被っている人と仲良くする・・・無意識にやっていましたが、これは意外と盲点だなと思いました。
(必ずしも推しが被っていなければいけない訳ではないです)
意外と事務所内の別のグループの話に付いていけない事もあります。
必ずしもハロヲタだから全ての話題に付いていけるとも限らないんですよね。
でも、推しメン、推しグループの話が出来れば確実に盛り上がれます。
個人的には、推しが被っている=アイドルへの価値観が似てるって事なので相手との距離は詰めやすいと思うんですよね。
②対面する前にリプライで仲良くなっておく
・・・これはかなり重要な気がします。ある程度リプライでやり取りすればお互いの人柄も掴めます。リプライのラリーが続くということは少なくともそれなりに気が合っていると思うんですよね。
実際に会った時の印象とSNSでの印象のズレも少なくなる気がします。
後、超絶人見知りの僕がハンデを消す為にかなり効果的でした(笑)
③勇気を出す・・・もう、これが肝です(笑)
現場で挨拶したい、飲みに誘う、一緒にコンサートに行くetc
勇気がいりますよね?断られたらと思うと怖いですよね?
でも、相手もきっと同じだと思うんですよね。友達が欲しい!と思っている人も多いと思います。
この辺は、リプライでのやり取り、現実世界での距離感、異性か同性か、などなど考えるべきは色々あると思うので慎重に…。
けど勇気を出せば、道は開ける…はず!
まとめ
一人でアイドル現場に行くのももちろん今でも楽しいと思っています。気楽にフラッと行けますし、一人でライブの余韻に浸るのも僕は好きです。
それに好きなアイドルのライブの楽しさは担保されていますので。
でも、ライブ現場でヲタク仲間と話をしたり打ち上げに行くのもまた格別の楽しさがあるんですよね。
ライブの楽しさに、ヲタク仲間との交流できる楽しさがプラスアルファされるイメージでしょうか。
この約10年間で本当に色々ありました。
あの時お花見で下を向いていた僕にこれだけは伝えたいのです。
「今は辛いかもしれないけど、ハロヲタ続けていればきっとハロヲタ仲間が出来るから諦めないで欲しい」と。
完
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