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小屋に住むように
わたしには、密かな夢があります。
それは、スーツケースひとつぶんで暮らしてみることです。
建築家中村好文さん設計の、木工作家の三谷龍二さんの松本に建つ「小屋」を知ったとき、ワクワクしました。
コックピットのようなキッチン
こじんまりしたベッドスペース
小さな窓から差し込む日差し
わずか8坪のスペースがミニマムにまとめられ、ノイズがなくて
とても心地よさそうな空間なのです。
そして、子供の頃、押し入れに本やぬいぐるみや電気スタンドを持ち込んで、自分の城のようにしたことや
庭の物置が自分の家だったら、、、と間取りや家具の配置を空想したことを思い出しました。
人は広い空間より、部屋の隅っこのような温かみのあるコージーのような場所に落ち着きを感じるのかもしれません。
ところで、もし小さい空間を自分の好きなものだけで満たすとしたら、、
どんなものを選びましょうか?
以前から私は、自分が管理できる数や、愛着がわくモノしか持ちたくない、と思うようになりました。
例えば手入れがきちんとできるだけの数の靴。
体になじむ、上質なやわらかい革でできたバッグ。
いつも手にとる、口当たりのよいフレンドリーなマグカップ。
適正な数やアイテムというのは、個人の好みで違ってくるので正解はないのですが、それを探るのは面白く、かつ長い道のりのような気がします。
2020年はコロナウィルスのおかげで、在宅の時間が増えました。
色々と大変でしたが、家の居心地について見直すよい機会だったとも思います。
また、通勤や外出することをハレ、在宅時をケと考ていたのが、ケの時間が圧倒的に増え、お金のかけ方も変わってきた気がします。
人に見られることや見栄のようなものが少なくなり、本当に自分の好きなものは何だろう?と考え直すことにもなりました。
身の回りのモノに対する意識の変化が、社会の価値観の変化に繋がっているような気さえしてきます。
これからは、当たり前に買い物をしていたところを見直し、本当に欲しいかどうかをちょっと考えてみたいです。
自分の買い物や所有のパターンのようなものを変えてみたいのです。
普通は持っているべき、と思い込んできたけど、本当に必要なのか。
逆に他人にとってはガラクタでも、自分には宝物であることもあるでしょう。
それは、ミニマリストになるのではなく、「自分の好き」を見つける旅です。自分の人生をカスタマイズする旅です。
更に、、、身軽になって、色々なところへ旅をして経験をしたい、というのがその先の私の目標です。
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