竹の音色とともに#2023/6/17(土)~18(日)
初めまして、6/17(土)と6/18(日)の活動報告を任されました、岩井理路です。
りろって呼んでもらえると反応が早いです(※1)。
農学部生産環境工学コース(食工)にいたのは2021年までで、2023年の春までは京大の院にいたので、これを読むほとんどの人は「誰あんた?」状態かなと思います…。
とりあえずはじわじわ存在を浸透させていく腹づもりで、現役生のお手伝いをしながら道草食べたり、横笛吹きながら竹Pの復興という野望を進めたりしていく予定です。
さて、先週末の報告は以下の3本立てでお送りします。
1分特急のワナ
うつみんさん家の裏庭畑
泥中のアワ
●1分特急のワナ
実に3年ぶりくらいに社会人としてにしき恋の農ボラに行く朝、なんなら今週末の活動報告をお願いできますか?というLINEで届いたちょうどその時間、さっそく自分は遅刻をかましていました。
ただ、言い訳させてください!絶望起床とかじゃないんです!
余裕を持って電車に乗ってハーブティー(どくだみ茶※2)を飲んでいたら、慣れ親しんだはずの神戸の鉄道網が今になってキバをむいたんです…
六甲や御影が最寄駅だったころと比べて西側、三宮より西の長田区にある社員寮に今は住んでいる関係で、宝塚の集合に行こうとすると本来なら色々と乗換が必要なんです。ただ、便利なことに新開地駅という駅からは、そのまま乗っているだけで本来の終点駅の三ノ宮駅から阪急線に乗入れしてくれる特急が出ているんです。
だからほぼ乗りっぱなしで問題なかったはずなんです。1つ問題だったのは、その乗るはずだった電車の1分前にも特急があったことなんですよねー。一応何駅かは乗換案内の時間と位置情報があっているか確認していたんですけど、1分なんてほぼ誤差じゃないですか、しかも早朝の電車で1分後に同じ電車来るなんてわかんないっすよ…
というわけで、まだ人の少ない早朝の電車で優雅にハーブティー(どくだみ茶)をすすりながら自分が連れていかれたのは阪急ではなく阪神線。見知った駅名を見つけて異変に気がつこうとも、特急列車はそうそう停まりません。いや~焦ってお茶飲み切ってしまったのでお腹タプタプでした。
●うつみんさん家の裏庭畑
ありがたいことに、とおるさんが篠山口駅まで車で迎えにきてくださったおかげで、同じく遅刻したグロ文の玉野さんとアグリストリートさんに行けました。
アグリストリートさんでは日浦さんと竹村さんと作業したんですが、日浦さんは就農されたにしき恋OBで、2年上の先輩なんです。ファームPでは乳酸菌と納豆菌の培養液を畑にぶちまけさせてもらったり、やべえ1回生が来たと戦慄させてしまったりとお世話になりました。
タイトルのうつみんさん(大坂宇津実さん)もにしき恋OBで、かつアグリストリートの代表さんです。
土曜日は篠山城下町にある焼き芋屋 恋々芋で使うさつま芋の植え付けを午前に、ドレッシングにする予定だった玉ねぎの根切りを午後にやりました。
株分けして増やしたさつま芋苗をマルチに等間隔で並べ、専用の金属棒でブスッと植え付けてもらいます。よく晴れたいいお天気が体力をじりじり削り、コミュ力不足も相まって玉野さんと交わす言葉が減っていきます。会話が続かない…!
耐え切れず休憩中に一吹。ちゃっかり畑に持ってきた横笛(篠笛)で精神と空気を和らげて作業を続けました。
お昼ご飯と再び一吹をはさんで気力十分、午後は赤玉ねぎと普通の玉ねぎの表面の泥と皮、ついでに根っこをキレイにしていきます。どうやら竹村さんの話によるとこれらの玉ねぎ、ドレッシングに加工する企画が頓挫してしまい、畑で加工工場へのトラックを待ちくたびれてトウ立ち(※3)してしまったものらしいです。
眠気に襲われ、風に吹かれて揺れるネギ坊主と化した自分を尻目にコツコツと作業を進めていた玉野さんは、なんと夕方までに1ケース丸ごと終わらせていました!
たまちゃん、あたしゃ、不甲斐ないやつは、OBだろうがクワで掘り起こしてしまってもいいとおもうよ…
●泥中のアワ
土曜日夜は久しぶりのユニとぴあに泊まり組の食欲がつまった夢のチーズハンバーグプレート、さらには日曜日朝には笛で電車組をお出迎えして、元気いっぱいで向かったのはTA・BU・CHI💛。
男手が欲しいという話だったので、てっきり黒豆畑の溝切りにでも全員投下されると思っていたら、なんと新嘗祭用の粟(あわ)の畑に5人中3人が行くとのこと。
どんな作業するんだろう?と好奇心であやぴぴ、かとしょと参加。
午前午後ともに作業としては、水捌け改善のための溝切り、マルチ張り、フラワーネットを張るための杭打ちなどで、黒豆とほぼ変わらずでした…
そりゃあそうです。調べたら播種式という神事はあるらしいものの、白装束に烏帽子で粟の種をまくそうで、飛び入り参加するわけにはいかない内容でした。
でもそんな格好で神事執り行えるように、粘土質な圃場の足場を整えることも重要な作業です。何せ平日の雨でぬかるんだ畝はクワを入れるとガトーショコラみたいな断面とずっしりした重みがあり、ときたまぬかるみが長靴をくわえこんで離さなくなったりするんです。白装束が泥に染まること間違いなし。
水が流れるよう緩く傾斜をつけながら溝を広げていきます。
そうそう、フラワーネットは切り花や野菜を支えることで風に吹かれたり自重で倒れたりするのを防止するため使われるものらしいです。黒豆が竹杭とマイカー線で倒れるのを支えるのと同じ役割です。
今回はアワをしっかり支えられるよう、直径20~30 mm、長さ800 mmはある鋼棒をネットの支柱として畝の両端に打ち込みまくりました。
腕力でハンマーを打ち付けまくる脳筋プレイは後の筋肉痛が怖いので、位置エネルギーと体重をのせて、できるだけ効率よく杭に打ち付けました。
こうしてたらした汗水すらしみ込むのか、わからないくらい粘土質の泥の中で神事用の粟が育つんです。いやー、泥中の蓮ならぬ泥中の粟ですね。
最後になりますが、何事もほどほどがいいですね。毎日農ボラは大変だけど、月に数回くらいならリフレッシュになるなあ、と改めて感じました。篠山で笛の音が聞こえたらぜひ一度りろを探してみてください! 最後まで読んでいただきありがとうございました!
※1:本名は理路(まさみち)ですが、高校から(りろ)と呼ばれ続け、はや10年。もはや本名です。(まさみち)と呼ばれると違和感で反応がワンテンポ遅れることがあるので、可能なら後者の呼び方でお願いします。
※2:ドクダミは臭いがキツイので、どんなゲテモノ飲むんだと思われるかもしれませんが、しっかり乾燥させると臭いが消えて普通のお茶になります。5月から夏にかけて花が咲くころのものだとむしろ、どこか華やかな匂いがするくらい。
なので。これは、ハーブティー。
※3:花を咲かせる茎である花芽が伸びてしまった状態。先週6/10(土)の活動報告に立派なネギ坊主(ネギの花?)の写真があるので気になる人はご参照をば。