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【2021】2021年の予告・PV映像で良かったもの10選

順位をつけようかと思ったのですが、厳密には難しいな…というところもありひとまず10選。
多分後日選んだらまた内容が変わりそうなのですが、あくまで好みと主観というところで。

平家物語 PV

順位をつけるの難しいとは言いつつ、個人的にはこれが2021年ナンバー1です。
甲乙付けがたいですが第二弾の方がより作品の内容に寄り添ってパワーがあり、別記事でも書きましたが第一弾を超えてくるものを観れるとは思いませんでした。

制作は10GAUGEの依田氏。新海誠監督の「君の名は。」の予告を作ったことで一躍有名になりましたが、それまでもそれ以降も強く印象に残るPVを作られる方です。悔しい…。


キャラクター 予告

音の使い方やシーンの展開など非常に引き込まれる作りでグッと来た一作。
他の特報とかもとても良いのですが、本予告が一番美しいまとまり方をしているので好きです。
これきっかけで実際に映画も観に行ったのですが、シーンセレクトも絶妙でネタバレや大きな見どころを回避しつつ分かりやすさもしっかり担保されています。

制作はシロクラフトの真本氏。他にも好きな予告があるのですが、見せ方に工夫を感じられてとても好きなクリエイターの方です。
本作に関して言えばビデオサロンでこの予告を作ったときの解説セミナーをされているので興味がある方は観てみてはいかがでしょう(一週間限定アーカイブらしいのですが普通に観れるので)


深脊界へ、ようこそ。 PV

ゲームでも映画でもないタイプのプロモーション映像なのですが、画の見せ方や音の使い方などが巧みでメリハリがあるのが特徴的。
テロップワークもシンプルなのですが、全編の世界観が統一されていてとても良い。

制作は朝倉すぐる氏。元々会社員としてPVなどを制作されていた方なのですが、その知見とご本人の個性が見事にハマった映像でした。


「BLEACH」振り返り映像

これも趣向が異なる映像で別途記事で挙げたものですが、TVシリーズ全話を15分でまとめる内容の濃さに対してテロップもほぼ無しでセリフとカットで見せ続ける、むしろ後半になるにつれて熱量が上がっていくような仕上がりです。
全話観ていなくても知っているシーンが断片的にあるなどBLEACHだからこその部分はもちろんありますが、圧巻の仕上がりです。
制作者の方はわからないのですが素晴らしい仕事でした。

新アニメの告知PVも格好良く期待感が持てる仕上がりで続報が楽しみです。


120秒で分かる<物語>シリーズ

またこちらも趣向を変えた一作。
物語シリーズのこれまでということでイラストをベースに特徴的な世界観を会話劇の中で見せていくのがモーショングラフィックスを核にしつつも、ベースはデザインと編集的な見せ方という感じで小気味よい映像でした。

制作はwhitepuzzleで監修なり何かしらで牛丼氏が関わっているのではないかと思います。
牛丼氏の映像は漫画PVがメインながらも一つ一つの見せ方が非常に上手く、セリフや音効が無くても訴求力があるのでとても好きです。


犬王 特報

映画予告、特報はやはり最初にグッと掴みをもってくるのですが敢えて穏やかに始まり後半にかけてどんどんと熱量が上がっていくような感じ。
女王蜂・アヴちゃんの歌などでのフックという面もあると思いますが、導入があってこそ出演していることがより引き立ったような気はします。
だからこそ後半も盛り上がった瞬間に驚きとともに引き込まれていったような。

制作は10GAUGEの依田氏。平家物語と並んで好きな一作です。


鳩の撃退法 予告

1分のキュッと詰まった予告で素直に面白そうと思った映像。
特に「鳩」というワードの使い方と終盤へのオチへの持っていき方・音の使い所が印象的で好きな予告です。

制作は恐らくガル・エンタープライズの今井氏だと思っているのですが、もしかしたら担当されたのは特報だけかも知れません。
特報もまた違った良さがあって好き。



CUBE 一度入ったら、最後 予告

前後半のリズミカルな見せ方やセリフの使い方などジェットコースターのような展開が見ていてくせになる一作。
主題歌予告は曲によってポップな印象がありつつも落としたときのメリハリ感、本予告は終始シリアスな作りで情報量で圧倒される感じがどちらも好きです。

制作はシロクラフトの真本氏…だと思うのですが、もしかしたらこちらも特報だけかも。
実際映画予告は通しで作られるものだと思っているのですが、案外そんなことはなかったりする業界なんですかね…?


白い砂のアクアトープ PV

他にもこのあとに何本がPVは出ているのですが、構成・見せ方・期待感それぞれをとってもティザーPVがトップです。
色々と良い部分はあるのですが、同じセリフを最初と最後で使って全く違った意味に捉えさせる、PVの中でキャラクターの成長を予感させるという構成がめちゃくちゃ上手くて素晴らしい。

何名か制作されている方は出ているのですが本作が10GAUGEの依田氏、それ以降が同社の牧野氏や川富本店の川部氏ではないかと思います(テロップワークや構成に結構な差が感じられるので…)


騙し絵の牙 予告

予告の本質が良い意味で人を騙すことだとしたら非常に引き込まれるような作りの映像でした。
キャラクターをどんどん打ち出した作品の構造を訴求したキャラクター予告も良いですし、予告として騙すということを打ち出した本予告も驚きがありとても好きです。(本予告はギリギリ2020年ですが…)

制作はラフグラフィックスの里氏。日本で一番予告を作っている人(Wikipedia情報)とのことで構成に王道感がありつつも、やはり経験値から非常に高い水準の出来を感じます。


今年はどんな映像が見れるか楽しみですね。
またそのうち予告を作る人に対する記事も書きたいです。

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