廃退と荒廃の間で
本日は小林酒造の皆と構内一斉清掃日であった。
酒蔵の敷地内には【廃退と荒廃の間で】という展覧会をしてもいいくらいの建造美が散見され、つい撮影してしまう。
全てが子供の頃の遊び場であり、隠れ家でもあったそれらの建物が心から愛おしい。
例えば、僕より少しでも喧嘩の強そうな人に【この建物は廃墟ですか?】
と訊かれたら
【あはは、これは廃墟です】とヘラヘラして答えるだろう。
しかし世界的な虚弱体質の僕より明らかに弱く、少し押しただけで骨折しそうな人に【これは廃墟ですか?】と訊かれたら
【廃墟じゃねーよ、喧嘩売ってんか!】と食ってかかるかも知れない。
僕が子供の頃ここで過ごした事を、この何とも言えない愛おしさが証明してくれているのであった。
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