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人生の出汁をひく

『出汁を引く』

『出す為に引く』感受性豊かな日本人だからこその表現だと思います。

じっくり時間をかけ、適温で自然に旨みを引き出す。

思えば人付き合いの要領も、これと似たような事かも知れません。

相手と一緒の寸胴の中で絶妙に溶けあうこと事で『もち味』の相乗効果をはかる。

さらに『自分の弱さ、情けなさ、格好悪さ、だらしなさ』なんかの出汁も深い余韻となるように絶妙に溶け込ませる。濁らない程度に。

結果、人と人とが【やさしい出汁】をつくり合う事が可能になると思うのです。

そうやって皆、世間と折り合いながら自分の短所も丸ごと含めて
『自分の事が好きだ』

と、そう思える様に毎日、頑張っているのだと思います。

ボクも笑点での木久蔵ロスや、ヘンリー王子の奇行に気を揉んで、いつまでも寝込んでいる訳にもいきません。

という事で、発酵さぎょう(6/6-11)のテーマは
【出汁とお燗の相性】でお待ちしてます。

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