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二代目の仁王立ち
冬が終わりを告げ、僕は酒蔵の母屋『小林家』の中庭に入る。
北海道の町のいたるところがそうであるように、この冬の大雪は庭の
灯籠を崩し
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桜の木を折り
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木塀をよじ曲げた
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しかしそんな豪雪に負けず、二代目の銅像だけは仁王立ちしていた。
二代目の等身大フィギュアが豪雪に打ち勝ったのだ。
石よりも
雪よりも
木よりも
志は強い
こうしてご先祖は自分に何かを伝えているのだ。
僕も、たとえ一瞬であっても雪を溶かすような熱い人生を生きられたらと思う。
ご先祖のルーツは新潟県。
僕は、いまだに新潟県の【潟】の字の書き順すら分からずにいる。
(というか、あそこの部分はどうしても【臼】じゃないとダメなんだろうか?)
でも、そんな事は関係なく、またこうして命芽吹く新しい春の息吹が酒蔵を包む。
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