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「えー、ここで一席。おなじみ饅頭怖い、を。」(ただし音声合成!)

言葉のエンタメの極致、落語。いわゆる一人で状況説明から登場人物のセリフから、全部を基本座ったままで。これはすごい芸です。

音声合成でやるとどうなる!?落語の枕の部分に挑戦しました。

落語って

一人の人が色々な人を演じ分ける。こうなると、同一エンジンの中で話者データを変える、などしたくなりますが、人間の声色ってのは本当にたいしたもので、どうにも合成ごときで喧嘩を売ろうなんて考えるもんじゃございません(←なぜか落語風)。

合成も途中でピッチを変えたり、速度を変えたり、などもできます。

例えば、このような感じ、に太字にしたら、少し声を大きくゆっくりする、など。また、カタカナの言葉は音程を一つ下げる、など。

そんなプレーヤーもありますから、落語プレーヤー、というものとエディターを組み合わせて作れば、割と面白いものはできそうです。

落語の面白さ

特に今回紹介する頭の部分。まだ登場人物は現れず、状況説明のところ。実際の話の内容を文字にすると、まったく「。」が出てこない。これは、処理的にも大変難しい。

・・・の割には良くできているかも。

十人寄れば気は十色、と申します。お顔の形が違いますように皆さんそれぞれに心持ちというものが違ってございます。

好き嫌いなどというものはどなたにもあるものですが、あれが好き、これが嫌いというのがこれまた一人ひとり違っておりまして、私なんぞは大変にお酒、とか申すものを.えー、好むのでございますが、これがどうしたあんばいかどうしても呑めないとおっしゃるかたが必ずございまして、そういうかたは甘いものがたいそうお好きですな。わたくしなんかはどちらかと申しますと、饅頭、羊羹、ぼたもちなんてものは考えただけで胸焼けがして参りまして、どうも苦手でございますが、好きな人にそう言うと「お前は酒の呑み過ぎで胃が荒れてるんだよ」なんて怒られたりなんかしまして、「面目ない」なんて思わず謝ったり...いや、別に謝らなくてもいいんですけど。

やるじゃん、合成

と褒めてあげたいのですが、ちょうどお時間になったようでございます。

さて、登場人物が二人出てくると、いったいどうなる!?(つづく)


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