カナダのスキー場行って無事に帰ってきて、「公共」交通機関って事を思い出してよ、JR東日本さん。
タイトル画像:東京駅の写真
公共交通機関、と言われる鉄道。でも、国が運営するのではなく、今は私企業になりました。
駅ナカはキレイになり、たくさんの飲食店もならび、ショッピングモールのように。
あー楽しい、じゃない、もっとちゃんとやってよ的な話です。
交通というインフラを担う鉄道会社
単なる楽しみや飲食を提供する以前に、鉄道会社の仕事は、円滑な交通手段を提供する事。
そこをしっかりやって、そのあと楽しい事をやってくれる分には良いのです。
現在の東京駅。とてもキレイになって、お洒落な飲食店やお店が並んでます。良いですね、じゃない。
何してんの、それより前にやる事あるでしょ
どこに行くにしても、行き先掲示板がないとなかなか大変な地下空間。
にもかかわらず、あちこちにあるサイネージでは、あれが美味いだの、新発売だのLINEの友だち登録しろ!だの。
地下から抜ける出口にはもれなく番号が振られています。その番号はこちら、と掲示してくれれば、比較的迷うことなく進めます。
しかし!見つけた掲示板の通りに進むと、途中で掲示がすぐなくなるのです。
画像:駅ナカで買い物するとポイント貯まるよ!というサイネージの写真
画像:通路に行き先表示が全くないエリアの写真
画像:こちらも見える範囲に行き先掲示が一つもない
まずは交通のハブとしてやることやれ
国の運営じゃなくなってから、ある意味大はしゃぎしてるように見えます。
赤字路線の廃止、国の持ち物だった土地の払い下げを利用した場所ビジネス。ええ、そりゃー儲かりますよね。株主も万歳。
国鉄に戻すぞ。
それより、初めて訪れる人でも、人に聞かずに目的地に行けるような案内くらい出して、それからはしゃいでもらいたい。
駅の総合的なデザインの中で、導線設計はかなり重要。
しかし、設計プロセスの中に、「初心者のお試し」が抜けてるように思えます。
東京駅を知らない人が迷わず動けるか?という視点の検証。何人か連れてきてここ行って、と歩かせれば半日で色々なデータが取れますので、ご相談ください。
というか、それをしないでGOを出す風土、ということに恐ろしさを感じます。デバグしないでゲーム出すみたいな。
コンペの居るサービサーとしては自殺行為です。独占の弊害ですね。
カナダのスキー場の危険と安全対策
さて、やっとタイトルに書かれてる謎のキーワード。
日本のスキー場は、割と木が生えてる場所を切り開いたタイプが多いので、滑れるところを滑れば、あまり迷うことはありません。
でも、カナダのスキー場。森林限界より上に造られたところも多く、大変危険なことが起こります。
どこでも滑れそうなのですが、方向によっては滑ったら自力で登らないといけなくなるルートだらけ。
木が生えてるところは滑れません、みたいな区別がないのです。
そのため、適度な間隔で行き先表示の看板が設置されてます。看板を見て、方向を確認、すると、次の看板がギリギリ見える。
つまり、看板から看板、とつないでいけば、確実にどこにでも安全に動けるのです。
JR東日本の職員は、全員カナダのスキー場で、看板ってこうやって使うんだよ、というのを体験して下さい。
すると、「普通に迷わない駅」が作れます。
約束だぞ!
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