胸スポンサー、何に効果があるの?→なるほど!目からウロコ!
タイトル画像:赤いユニフォームにスポンサーロゴ
プロに限らず、色々なスポーツチームに「スポンサー」が支援をする例があります。
直接儲けが出る形じゃないのにスポンサーをやる理由は?
知名度アップ、税金対策、福利厚生、IR、など色んな利点を考えて実施してると思いますが、今回、なるほど!それがあったか!の効果を知りました。(そんなの当たり前、という方も多いとは思いますが、自分はなるほど!だったわけです)
それは。
知名度アップを期待したスポンサー。そんなの当たり前とおっしゃる方は多いでしょう。
しかし!
この会社、地域限定展開なので、実は全国的に名を売ってもしょうがないのです。
もっと特別な効果があったのです。
それは、全国から優秀な新入社員確保という動きにつなげられたこと。なるほどなるほど。
埼玉県本社で商圏も南関東のポラスさん
埼玉県民には比較的お馴染みの、街並みまでトータルにかっこよく作り上げる総合住宅メーカー。
本社は埼玉県、商圏は南関東。
通常なら、そのエリア外の知名度は低い訳です。
全国規模のリーグのチームに関東の会社がロゴ
そこで、全国で展開されているチームの胸スポンサーになる訳ですが、住宅なんてそんなに簡単に決められません。また、長崎の人が家を建てようとしても、そこに展開してない、などの場合も。
直接的な効果については、きっと社内でも色々な意見は出たんだろうと推測できます。
しかも、スポンサー料は多分かなり高い方。
該当チームのWEBに、このあたりの考え方があります。
当初から6年で終了するつもりはなかった。とはいえ、大きな経費が動くプロジェクトだから、4年目の2016シーズンが終わった段階で検証は行われた。この4シーズン(中略)メディアで取り上げられる機会は非常に多くなり「POLUS」の知名度は大きく上がった。
だが住宅という大きな商品を扱う同社の業績アップに、レッズへのスポンサードがどう結びついているかは把握しにくい。
やはり、「スポンサーやってくれてるから家はここで!」みたいなことはそう頻繁には起こりません。
効果は求人活動の数字に!
しかし、明らかな効果が出る事項が。
首都圏以外のエリアの学生は「POLUS」の名を知りうるすべが、以前はほとんどなかったはずだが、2013年以降は全国に知られるようになった。パートナーになった2013年度の採用活動(2014年度の新卒)において、応募者は前年対比10パーセント増、翌年はさらに8パーセント増だった。(中略)学生への「どこでポラスを知ったか」というアンケートにおいても「浦和レッズ」が数字として表われているという。また高校生の新卒は、本人ではなく学校へのアプローチになるが、「担当の先生に話すときも、レッズの胸のスポンサーをしている会社、ということで信頼度は高くなった」という。
また、これは直接聞いた話。
就職を決定するのに、親の意見、親戚の意見は大きく影響する、ということ。分かります。自分もそうでした。
仮に自分がしっかり調べて、将来性も安定性も市場性も十分評価できる会社を見つけたとしても、親も親戚もその会社を知らない!という理由で反対されるケースも多々ある。
さらに、POLUSはまさにそこで優秀な人材を逃してきた、ということ。
それが無くなった。「ああ、あのチームの」でかなりクリア。
直接家が売れる効果ももちろんあるとは思いますが、優秀な人材を確保できるゲインはかなり経営には大きい。
さらに、材料加工のプレカット工場が茨城、滋賀、静岡、宮城、佐賀、愛知、にありますが、こういった本社と商圏から離れた場所での人材確保にも効果はあります。滋賀以外は全部アウェイで戦うチームもある!
知名度だけの就活は不幸
自分のnoteでは、音楽系の話も書いてますが、ほぼ同じ構造の「不幸」と「解決法」についても書いてました。
この就活に予備知識なしで挑む危険についてはまた別に展開してみます。