学生に聞いてみた「選挙に行かない理由」
タイトル画像:たくさんの若者が青空の下で楽しそうにするイラスト
大学で学生の前であれこれ話をしてます。今受け持ってるのは合計200人ほど。
今回の選挙について、ちょっと聞いてみたところ、「選挙に行かないつもり」という学生もちらほら。
理由を聞いてみました。
行かない、と答えた割合は?
各クラス数名。合計で20名ほど。1割くらい。
もっと多いのかと思ってました。自分の講義は日頃から手はあげやすくしているので、割と実態に合ってる数字だと思います。
続いてその全員に理由を聞いてみたところ…
理由1 遠いから行かない
住民票をまだ移動してないから、地元まで帰ってまで投票しない、という理由。
こちらについては、不在者投票制度の活用を教えました。
理由2 興味がないから適当に入れるのは申し訳ない
この理由は一番多い。
こちらについては、後でした質問に続き、システム的な選挙の考え方を伝えたので、何名かは行くでしょう。
システム的な選挙の話はこの後で。
理由3 自分のたった1票でどうせ変わらない
この理由も多かった。
こちらも理由2の人向けと同じく、システム論の話を納得してくれれば行く人は出てくるはず。
理由4 期待してない。自分を変える方が楽。
選挙で国を変えるスピードより自分が変わる方が速いから、という理由。
日本に住まないならそれもあるかもしれません。また、この考え方は増えるかも、という予感も。
システム論を伝える前に二つの質問
彼らに二つの質問を投げかけました。そもそも選挙をどう考えてるか?というのが気になったので。
質問1 選挙とは、「当選させたい人に入れる制度だと思ってますか?」
約半数の学生がYESという答え。
アイドルの総選挙もそうですね。ランキングを作るための選挙。
また、義務教育で教える選挙の考え方もこれ。
間違ってはいませんが、「一つの方法」です。
質問2 このままの世の中でいい?変化して欲しい?
こちらは7割が「変化をして欲しい」という意識。
ならば選挙行こうぜ、若者よ。
間違った認識
行かないこと、行っても白票を投じることが現体制への抗議意思だと思ってる学生も。
今の制度だと、どちらも委任だよ、ということも伝えました。少なくとも変えたい・変えたくないという自分の意思があるなら、そっちに投票するのも義務と考えて欲しい。
システムの話
詳しくは前の記事をご覧下さい。
簡単に言えば、
・現状のままでいいか、変化させたいか
・前者なら与党、後者なら野党の対抗馬の一番手
に入れる、ということです。推しには入れない。戦略的に変化をさせるかさせないか。
米国の大統領選も感覚的には似ています。
つまり、日本では「人気投票方式」が主流の考え方なのです。
ゲーム開発やシステム開発をする感覚だと、「システムリソースの最大活用」と考えるとこの集中型がすぐ思い浮かびます。
学生には、ワールドワイドではこの考え方もあるよ、ということで伝えました。
死に票はない
さらに。
この集中型作戦を使わず推しに投票も当然していいわけです。
これも、単に結果を見て負けた、と考える必要はない。
勝った側も、自分と違う候補にどのくらいの支持が集まったか、は気になります。この数字が伸びた、となれば当然安穏としてられず、こっちを見てくれる要因になります。
つまり、どの一票も政治を動かすパワーにはなる。
まだまだ人気投票
日本の選挙、もう少しみんなが戦略的視点を持てば、これまでも違う国になってたんだろうな、と思います。
学生さん、年金が少なくなることを決定!と考えるか、なんとか自分の力で変えるか。
考えて、積極的に選挙に参加しようね!
まだまだ色々と書きたい記事もあります。金銭的なサポートをいただけたら、全額自分の活動に使います!そしたら、もっと面白い記事を書く時間が増えます!全額自分のため!