まだやれることはある!ホームタウンなのに「外部からの活性化」その2:サッカー観戦型県人会はいかが?

タイトル画像:スタジアムの写真

Jリーグ関連で割と界隈を震撼させる発表がありました、という書き出しで、「ホームタウン」にあるチームに「ホームタウン外」から人を誘引する考え方を書いてみました。

ホームタウン内でスポンサー探しや顧客の掘り起こしはどのチームもしています。

しかし、ホームタウンの経済条件、地理的条件、地方と中央、大都市と中小都市、などで格差がなかなか埋まらない原因と見ています。

なので、「外」に目を向ける。

2回目の記事は、「どのように外の人を取り込むか」という具体的方法論。

秘密は「県人会」です。

ホームタウンが好きな人はどこに存在する?

おさらいです。前回書いたように、

(1)ホームタウンの中に住んでいる人

がまず大多数。でも、就職に伴いホームタウンを後にした人もいます。その人たちが多く密集してそうなのは、

(2)大都市圏

です。今回、この(2)に対してアプローチをかける案を書いてみます。

図1

県人会、という組織

昔から、東京や大阪や大きな都市には、県人会、という同じ県の出身者が集まる組織がありました。日頃、なかなか郷里の話ができない人たち同士が、飲みながら懐かしい話をする。

お祭りが近づくと、自然と集まりも良くなるかもしれません。

ひょっとして郷里にいるときには接触がなくても、ここにくればみんな仲良し。

今は、SNS等の発達で、リアルな集まりは少なくなっているかもしれません。でも、ツールの上でも同じように集まれます。

下のリンク:Wikipediaの県人会、の項目。たくさんあります。

この県人会的な集まりは、ある種の目的が無い場合もあります。

ここに、「おらが町の名を冠したチーム」を据えた、パブリックビューイング分科会を設定する、というのが今回のアプローチ。

Jリーグの試合は毎週あります。毎週ホームに行くのは大変。でも、DAZNなどで中継を見ることはできます。それを毎週同じ場所で行うのです。一人で観るよりみんなで楽しく!

サッカーに特段の興味が無くても、サッカーを見ながら(サカナにしながら)週に一回飲みに集まる、そんな会を作るイメージです。

具体的にはパブリックビューイングの活用

この集まり。誰かの家、というのは毎回大変です。一番楽なのは、郷土料理店などで協力してくれる場所を探すこと。できれば、チーム公認制度を作り、条件を満たしたお店にはステッカーなどを貼る、などするのが良いでしょう。

条件は例えば、

・毎試合中継を流すこと
・県民ごとに合言葉を設定し、小鉢一個をサービス

それだけ。ですが、お店としては集客につながる。お客さんとしても集まりやすい。試合に興味もだんだん出てくる人も出てくる。関わる人たちみんなが得るものがあります。

もちろん、単なるパブリックビューイングで終わらせたらもったいない。ある種のベースになって欲しい。

そこで、いくつかの盛り上げオプションも考えました。

オプション1:遊撃隊

場合によっては、クラブOBがお店を表敬訪問し、選手経験者が自ら解説、などがあっても豪華なプレゼントになります。

オプション2:楽しげな様子をシェア

さらに、そのお店情報はクラブの公式Webで、お勧め料理と共に、集まった様子などを順番に紹介。お店は集客にもなり、参加店も増えます。これも、一覧リストももちろんあり、スペシャルな紹介も時によって行う。

オプション3:ホームタウン外スポンサー枠を作り掲載

参加してくれたお店は、それだけである種のスポンサー。チームのウェブで公式に紹介されます。もちろん、さらに金銭的なスポンサーになってくれたら、一つ上のランクで取り扱います。

オプション4:スタンプ帳

来店ごとのスタンプ帳で、タオルマフラープレゼント、などの特典も効果的です。何回も来てくれる方へのインセンティブを付与、より来てくれやすい形を比較的低コストで作ることができます。

これによって得られる効果

話題の継続

何か集約できる目的が存在すれば、まずは話題も出しやすい。知らない人同士でも、郷里の話をしつつ、チームの話もする。しかも、チームの話は毎試合成長・変化していきます。次に会う時はこんな話をしたい、と言う状況が生まれやすい。

リズムができる

毎週の試合。これは、既に自分がそのサイクルに入ってますが、毎週の話題を仲間とリアルとネットで楽しんでます。

単にチームを見ているだけでなく、お前は行くか?どこで観る?など、横のつながりも必ず確認できます。単なる知り合いというだけではなく、サッカーの試合が目盛りに刻まれたスケールの上で、同じ時間軸を共有できるのです。

週末(試合日)→平日→週末(試合日)

というサイクルで、平日も前後の試合の話でつながることができる仕組みです。というか、そのような生活を自分もしております。

共有の目標が作りやすい

たとえ遠い目標であっても、理想の形を共通に持ちやすく、夢を共有しやすい、という状況は作りやすくなります。

例えば、J1で3位以内に入り、アジアチャンピオンズリーグで優勝し、バルセロナを倒す!など。

今回の試合の勝った負けた、で終わらない話題が提供され、ゆるくても継続しやすいコミュニティになります。

興味を持つ人が少しずつでも増える

一度一緒に行こう、と誘いやすい集まりができれば、サッカーに興味ない人も少しずつ巻き込めます。

最初から詳しくなくても、上に述べた継続の中で何度か同じ話題を肴にできれば、少しずつ興味を持ってくれる人も増えます。

ここからが本番

都会で同じ興味を持つ方が集まれるベースを作る提案を今回はしてみました。

実はこれは仕込み。

実際の目的はここからです。

また含みを持たせて、続きを書いてみます。

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