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ロープウェイでお寺へGO~書寫山圓教寺~

なぜでしょう。急にお寺に行きたくなりました。

てなわけで10月某日、兵庫県姫路市にあるお寺、書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)に行ってきました。

ここは966年に性空上人(しょうくうしょうにん)が開山した天台宗のお寺で、西の比叡山とも呼ばれる由緒あるお寺です。
姫路市の書寫(=写)山という小さな山にあり、山内には歴史ある貴重なお堂や仏像がたくさんあり、自然に囲まれた景色が素晴らしく、映画「ラストサムライ」や大河ドラマ「軍師官兵衛」などのロケ地にも選ばれました。

ロープウェイで5分、いい景色

圓教寺に行くには、ロープウェイが便利です。姫路駅から「書写山ロープウェイ行き」バスに乗り30分、ロープウェイで約5分で山頂へ。標高は371m。ロープウェイを降りたら、志納金500円を支払い20分ほど歩くと、摩尼殿(まにでん)という大きなお堂が現れます。ここまで山道を少し歩きますが、マイクロバスもあります。
摩尼殿は清水寺と同じような舞台造りで、下から見上げるとなかなかの迫力です。

摩尼殿(まにでん)は舞台造り、紅葉シーズンは観光客がたくさんです

性空上人がこの山に舞う天女を見て、桜の木に如意輪観音を彫ったのが始まり。ここはその場所に後の世に建てられたお堂です。本尊の六臂如意輪観世音菩薩は秘仏で、毎年1月18日に行われる「鬼追いの日」にのみ御開帳とのことです。

摩尼殿から下を眺める。国の登録有形文化財です。
食堂から眺める大講堂

しばらく進むと、大講堂、食堂、常行堂の3つのお堂がコの字型に現れます。
「ラストサムライ」のロケ地にもなった場所ですので、この景色にピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
山内にしんと静かにたたずむ3つのお堂は、先ほどの摩尼殿とはまた違った趣が感じられます。

鬼瓦。食堂の中は博物館にもなっており、貴重な品の数々で長い歴史を感じます。
弁慶鏡井戸

ここ圓教寺は弁慶伝説もあります。
幼少期から乱暴狼藉を働いた武蔵坊弁慶は比叡山を追い出され、圓教寺に流れ着きます。しかし、ここでも問題が。
ある日、昼寝をしていた弁慶は、イタズラで顔に落書きをされてしまいます。目が覚めた弁慶は、自分の顔を見て笑う周囲の人に疑問を感じ、井戸の水で自分の顔を見てみます。
顔の落書きを見た弁慶は激怒。暴れたのち、誤って大講堂を焼き払ってしまいます。やんちゃですね。

他にも弁慶の勉強机などが展示されています。

オリジナル御朱印帳

御朱印は摩尼殿、食堂、開山堂でいただけます。(写真は摩尼殿の御朱印)
中でも開山堂では珍しいチベット語の御朱印もいただけるそうですが、この日は多くの列をなしていたので諦めました。いつかリベンジしたいですね。

兵庫県姫路市の書寫山圓教寺。
たまの休日は、自然の中で歴史を紡いできたお寺に参拝してみるのもいいかもしれません。


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