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家系と言ってもいろいろ【奥の階段#1京急百貨店】

わたくしは商業施設の奥の方にひっそりとある、階段が好きである。
今回は、上大岡にある京急百貨店の奥の階段。


奥の階段というものは基本薄暗いものだ
混雑時は左右に人が分散しそうで良さそうな構造だが人がいない


床や壁は大抵冷たそうである

上大岡というのは、三浦半島育ちのわたくしにとって馴染みの深い土地である。横浜市でありながらも、都会らしさを感じさせぬ暖かさがある。我々の仲間のような感じがするのである。しかしながらなにかこの地に思い出があるのかと言われれば、特別思い浮かぶことは何一つなかった。なにせ三浦半島の民はめったなことがない限り島から出ないものなのだ。

この日は下永谷にある環2家という家系ラーメンを食しに出かけたため、その帰りに京急百貨店へと立ち寄った。
さて、わたくしは家系ラーメンがとても好きである。しかしながら身の回りの人に家系ラーメンが好きというと大抵賛同を得られないものである。もっとあっさりしたラーメンが良いだの、家系はどこも同じだの、食べるとお腹を壊すだの、どうやら文句をつけやすい存在のようだ。食べるとお腹を壊すのは事実として、味については結構誤解をされていると感じるところである。
家系ラーメンといえば吉村家を源流とする豚骨醤油ラーメンのジャンルであり、所謂直系を名乗るには正式に吉村家から暖簾分けを許可されないとならないなど、黎明期にはブランドを厳格に守っていたジャンルである。だが現在では吉村家とはまったく関係のないお店が増加し、家系というのは、ようするに「ああいったラーメン」を指すもっと広いジャンルへと変貌している。そのこと自体について良い悪いを言うつもりはないが、つまり家系ラーメンといっても、直系があったりチェーン系があったりオリジナル系があったりするため、それぞれが思い浮かべる「ああいったラーメン」というのが全く違う可能性があるということなのである。
是非偏見を捨てて、いろんな”種類”の家系ラーメンを食べてみていただきたい。もし家系ラーメンの印象が変わる一杯を見つけたいのなら次のヒントを参考に。
・うずらがトッピングでなく元からのっているものは避けてみましょう。
・スープは白っぽい印象より茶色っぽい印象のお店を見つけてみましょう。
ライスのサービスの有無は関係ありません。
みんなも一緒に食べてお腹を壊しましょう。デトックスです。


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