洗濯機が壊れる
土曜日の朝、夜には友人たちが泊まりに来るし、掃除もしたいし、知り合いから頼まれたお使いもしたい。さらに日曜日は1日予定を空けておきたいと考えると、今日はテキパキ行動しなくては…と感じる。
新居に引っ越して、自分の専有面積が広くなったからこそ、箒で軽くホコリを集めて、モップで水拭きをするだけでも軽く1時間は掛かる。しかも、あまりホコリが舞わないようにファンも切るため、自分だけは汗だくだ。
ついでに洗濯も済ませれば、明日は何も家事をしなくて良くなるから、お昼ご飯を作りつつ、洗濯機を回そう。そう思って、いつものように洗濯槽に水を入れて、洗濯を開始した。
その後、一旦脱水をして、すすぎの工程に移る。しかし、洗濯槽に貯めた水が一向に排水しない。ゆっくり排水するとかのレベルではなく、完全に排水がストップしている様子だった。
ああ、今朝は知り合いからコンピューターが壊れたってメッセージで来てたなぁと思えば、私は二層式洗濯機が壊れてしまった。
前回まではすぐに排水が出来ていたからこそ、突然のことに驚きを隠せない。驚きと面倒くささと今日の計画が崩れることへの落胆とで、一旦全部投げ出したくなった。
しかし、恐らく30年選手の二層式洗濯機。そんな簡単に壊れたりするような構造ではないはずだ。一旦椅子に座って、落ち着いて、排水出来なくなった原因を探す。ちなみに、二層式洗濯機が排水できなくなる一番の原因は排水口の詰まりらしい。
しかし、そもそも使ってる洗濯機がどこにどんなパーツがあるのか分からなかったので、Youtubeで良い感じの分解動画を見付ける。
なんとなく、どこを調査するべきなのかも分かったこともあって、ドライバーを持って洗濯機に向う。
しかし、まだ洗濯してた時の水が全部洗濯槽の中に残ったままで、洗濯槽の一番下のパーツを取るのは難しい。そこで、少しでも洗濯槽の水を出すために、物理的に洗濯機ごと前に傾けた。(ホースとかを使って色々試みたが、結局上手くいかなかったのだ)
洗濯機を傾けたことで、おおよその水を外に出すことに成功した。しかし、自分もその水を被ってビチョビチョになり、最後には手が滑って洗濯機を自分の足に直撃させてしまう。幸いズルっと滑った程度で、痛みはそこまで無かった。
それから、洗濯槽の下のパーツを外してゴミの詰まり具合を見たが、ゴミらしきゴミは詰まってない。そもそも脱水層の排水は上手く出来ているのだから、完全に洗濯槽のどこかでトラブルが発生しているのだろう。しかし、ここからは洗濯機を分解して見てみないと分からないレベルだし、その日の私にはそこまでやる気力もなくなっていた。
とりあえず、すすぎの工程がまだだった洗濯物のすすぎをして、脱水にかけて、洗濯自体を終わらせる。そのあと、大家さんに洗濯機のことを連絡して、その間に伸びまくったパスタを食べた。(全然いいんだよ、パスタはスリランカ製だから)
そうこうしてると、大家さんが洗濯機の様子を見に来てくれた。やはり、完全に洗濯槽の排水がストップしてるらしく、中を調べてみないと分からないとのこと。(排水のスイッチが壊れたのか…?)
まぁこればっかりは仕方がない話なので、気を取り直して、知り合いから頼まれていたものを買いに行く。いやはや、一時は計画が崩れそうになっただけに、ちゃんと当初の予定を遂行したことを褒めて欲しいものだ。
その日の夜、集まった友人達とご飯を食べて、お酒を飲んでいたら、昼間に洗濯機を落としてしまった右足が徐々に痛み始めた。
夕方にはそこまで腫れてなかったのだか、夜にはパンパンに腫れていて、家に帰る頃には、歩くのも痛くなっていた。気付けば右足を引きずる形で移動していたので、その日の夜に家に泊まった友人達には、色々手伝ってもらった。
友人からは「もしかしたら、骨折じゃなくてヒビぐらい入ってるかもね」と言われてしまい、彼女らの助言通り明日も痛みが引かないようなら病院に行こうと思った。
結局、右足はその日の夜がピークだったみたいで、翌朝には痛みが若干引いており、歩行も可能になったていた。いやー良かった、打撲で済んで。
洗濯機は壊れてしまったが、とりあえず脱水槽は生きているので、手洗いと脱水槽でしばらくは凌ぐしかない。不幸中の幸いだが、先週サリーを手洗いする用に大きめの桶を買っておいたのは、かなり正解だった。
まぁまぁまぁ、次の日は友人達と素敵な日本食レストランに行けたから、全部オッケーってことにしよう。