スリランカでの引っ越し -引っ越し作業編-
家探し&荷造り編はこちら↓
いよいよ明日は引っ越しの日!と意気込み過ぎて、あまりぐっすりは眠れなかった昨夜。それでも引っ越し日をズラすことは出来ないので、スマホのアラームと同時にのそのそと起きる。
新居までは歩いて10分ほどの距離だが、意外と荷物が多かったことや、1人での引っ越し作業だったこともあり、Uberを使ってバンを呼んだ。
その後、10時には新居に到着出来るように、まとめた荷物を下の駐車場に下ろし始める。その時に、今まで一番お話していたセキュリティさんが通りがかった。「なんで?どっか行くの?」と聞かれたので、素直に「新しい家に行くんだよー」と言うと、セキュリティさんは少し寂しそうな顔をした。そんな顔をされちゃ、私も寂しくもなっちゃうじゃないか。その時はしっかり耐えたものの、一人になった瞬間に泣けてきた。ああ、泣けるってことは私もここでそれなりに生活してたんだ。そう感じると、また余計に涙が出てきた。別に悲しい訳でも、寂しい訳でもない、ただ過ぎた時間に対して想いが込み上げてきただけ。
正直、ホームステイって形が嫌になって出ていったようなもんだけど、それでも楽しかったり、嬉しかったり、色んな時間を過ごしたと思う。そういう意味では本当に第二章の始まりだ。
コロンボの郊外なこともあって、バンが来るのには少し時間が掛かった。しかし、到着後は運転手の人も黙々と荷物を車に入れるのを手伝ってくれて、スムーズに新居に向けて出発する。
新居に到着すると、大家さんが早速待ち構えてくれており、大家さんと大家さんの息子さんと私で3人がかりで部屋に荷物を運ぶ。その時にUberの運転手さんも車から荷物を下ろすのを手伝ってくれた。本来なら、こんな短距離のバン移動なんて、断られる話だろう。しかし、黙々と運転して、荷物も積み下ろししてくれたので、チップを渡した。その時に初めて彼は笑顔になった。やっぱりチップって嬉しいもんなんだな。
その後、荷物を全部部屋に入れ込んだら、そのまま荷解き!と言いたい所だったが、大家さんがガスコンロやマットレスなどの必要なものを買いに行ってくれるとのことで、私も一緒に行くことになった。
大家さんの車に乗って、まずはマットレスを買いに行く。一緒に来てくれた大家さんの息子さんがマットレスのサイズを測ってくれていたのだが、お店にはそのサイズのマットレスがなく、工場からの配達で到着は1週間後と言われた。(本当に1週間で届くと良いけど…)
次に町中のお店が集まるエリアに向かう。ここはスーパーやショッピングセンターよりも物が安く買えるから良いとのこと。個人店が集結してるような場所だけに、今までこういうお店は、ボッタクられそうで怖くて1人では行ったことがなかった。そこで大家さんはガスコンロを買い、ついでに欲しい物があるなら買いなさい!と言われたので、目に入ったものを購入する。諸々と買い物が終わり、気付けば昼の14時。大家さんにお昼ご飯をご馳走になり、16時からガスの取り付けに私の部屋に来ると言われたので、それまでの間に出来ることをする。
本当はガスの取り付けとかで大家さんが出入りする時間が終わってから、落ち着いて自分の新居の掃除やら荷物の整頓をしたいところだった。しかし、そう言っててはいつまでも荷物は片付かない。ひとまず大家さんの出入りがない奥の部屋とシャワールームを掃除し、黙々と荷物を片付ける。
16時頃に大家さんがガスの取り付けにやって来て、しばらくはその作業を見ていたが、わりと時間が掛かっている様子だったので、私もキッチン周りの荷物だけ片付ける。
キッチンの掃除と荷物整理をしていると、ひっくり返ったゴキブリがいた。おお、早速のご登場と思ったが、5分後には別の場所でひっくり返ったゴキブリを再発見する。どうりで大家さんが自分の息子と小さい声でゴキブリの話をしていた訳だ。そこで、私は大家さんに「この家ってゴキブリ出るの?」と聞いたら、「出るよ、私たちの家は荷物が多いからね」と言われた。ああ、この言い方はわりと多いぞ。(スリランカ基準)
結局、寝る直前にもシンクでひっくり返ったゴキブリを発見した。その時は1日バタバタして疲れていたこともあり、さすがに精神に堪えた。
バタバタとした引っ越し作業に、ゴキブリ3匹との出会い、やっぱり家を変えるって疲れるもんだなぁ…と思いつつ、最後は初の水シャワーを体感する。ここ最近、涼しい時期が続いていたこともあり、結構寒かった。そりゃお風呂キャンセルしちゃうのも分かるわ。
ああ、早くこの家も慣れたいなぁ、と思いながら引っ越し初日はゴキブリに怯えて寝床に入った。