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オサリヤに初挑戦

スリランカの民族衣装であるサリーは主に着方が2種類あって、インディアンスタイルとキャンディスタイル(オサリヤ)の2つが挙げられる。

キャンディスタイルでサリーを着る人が多い場所や、インディアンスタイルで着る人が多い場所など、地域やその人のルーツによって着方が分かれることもある。(もちろん好きに着ている人だっている)
私が住んでいるコロンボは基本的にインディアンスタイルでサリーを着ている人が多いため、私もスリランカに来てすぐはインディアンスタイルでサリーを着ていた。さらに、インディアンスタイルのいいところは、お腹とか背中を全力で隠すことが出来る。それこそ、背中やお腹を見せることに慣れていなかった私は、隠す術がないキャンディスタイルよりかは、頑張れば隠せるインディアンスタイルの方がよっぽど好都合だったのだ。

しかし、スリランカ生活も早8か月ほど経過し、最初の頃ほど肌を見せることに対する抵抗は無くなってきた。今では、背中ぐらいなら大丈夫かな、と思うようになったからこそ、キャンディスタイルに挑戦してみよう!と思った。

オサリヤもインディアンスタイル同様に、何パターンか着方がある。恐らく、メジャーなのは下の動画のようなブローチで肩部分を留める方法だと思う。

しかし、私は後ろに垂らす部分を新しく覚えることが面倒だったので、インディアンスタイルと同じようにプリーツを作って、後ろに垂らす方法を採用している動画を参考にした。

最初は、慣れないオサリヤの着方に悪戦苦闘したし、イマイチ構造として理解できなくて、何度も動画を見ては頭の中でシュミレーションした。しかし、何度か練習すれば、きれいに着れるようにもなったし、構造としても分かるようになってきた。

さらに、1人で練習しているだけでは心もとないので、職場の同僚たちに見てもらったら、直されるよりも前に「メイドアップじゃなくて、1人で1枚布から着たの⁉」と驚かれ「もうスリランカ人よ」と褒めてもらえることの方が多かった。

単純に周りからめちゃくちゃ褒めてもらえるのも嬉しかったのだが、それ以上にオサリヤにはオサリヤなりの可愛さを見付けたので、今まで敬遠していたオサリヤが好きになった。

同じサリー生地でも全然違う
(左:インディアンスタイル 右:オサリヤ)

理由はものすごく単純で、今までシンプル過ぎてパッとしないと思っていたサリーが、オサリヤとして着ることでたちまち可愛い!と思えるようになったからだ。
一般的にサリー生地の一番派手な部分がインディアンスタイルだと後のプリーツとして垂らす。その為、着ている本人は一番派手な部分をあまり見ることがない。しかし、オサリヤだと、派手な部分がスカートの前面に出てくる仕様になるので、今まで自分も見ることが出来なかったサリーの一番素敵な部分を見ることが出来るようになったのだ。

いやはや、オサリヤがこんなに素敵なものだったなんて…。この事実に早く気付けて良かったし、インディアンスタイルもオサリヤも両方着れるようになったことも、嬉しい。

最近はインディアンスタイルもオサリヤも両方着ることが前提で、ジャケットを仕立ててもらう時に上の部分だけパフを作ってもらうようになった。

近所のデパートみたいな所で、和柄っぽい!と思って衝動買いしたサリー
めっちゃスリランカ人にウケがいい。もうビックリするぐらい。

この仕立て屋さんに行くのも、もう4回ほどになってきたこともあって、最近はいつもニコニコ笑顔で迎えてくれて、「あなたはシンハラ語が喋れるから、全然大丈夫よ!」と言われる。なんか、こういうことで現地に馴染んできたって思うようになるのかぁ…。

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にしはる
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