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スリランカは東海岸 トリンコマリーへ

3泊4日でスリランカ東部にあるトリンコマリーへ旅行に行った。

1日目

朝5時のコロンボフォート駅。早朝なのに人が多い。
線路をまたいで会話している人。身振りとかを見ていると、劇的だなぁって思う。
今回トリンコマリーまで乗車するファーストクラス
席にはUSBポートもある!充電できるのは有難い!

電車に乗り込むときに、私に声を掛けてきて「チケットは?ファーストクラス?セカンドクラス?」と身振りで聞いてくる人がいた。言葉を全く発さない人だったので何度か「モナハリ キヤンナ(何か言ってよ)」と言ったのだが、恐らく聴覚系のハンディキャップがある人のようだった。
そして耳が聞こえないことを良いことに、かなり強引に席まで案内されてしまった。ああ、どっか現地人がいる前で「エパー(やめて)」って言い続けるべきだったなと思いつつ、時は既に遅い。席を案内された後、きっと寄付を求められるのだ。

案の定、席案内をした人は笑顔で寄付についての紙を渡してきて、皆1000ルピー出していると言わんばかりに、過去にお金を出した外国人の国名、名前、寄付額が書かれた紙を見せてきた。しかし、スリランカにおいてプージャー(寄付)が1000ルピーはあまりにも高すぎる。大体20~50ルピー、せいぜい100ルピーが良いところだ。

せっかく席案内をしてくれたのは有難かったのだが、私の小銭入れには40ルピーしかなかったので、皆が1000ルピーと書いている紙に20ルピーと書いて、おじさんに20ルピーを渡した。すると、今までニコニコしていた笑顔が突然険しくなる。しかし、小銭入れに40ルピーしかないことも事実なので、小銭入れを見せながら「私のお金は今これだけだよ」と見せたら、そのまま席案内のおじさんは出ていった。

田園風景
途中停車駅でパチリ
約7時間かけて、トリンコマリーへ!到着!

スリランカの鉄道のファーストクラスは事前予約制なこともあって、人も多くなくて、充電ポートもあって、エアコンも効いていて快適だった。(エアコンはむしろ寒いぐらい)

時より、同じファーストクラスの車両に乗っている子どもが物珍しそうに「チーナ ペーナワダ?(中国人見た?)」と言いながら、私を見に来ることがあった。しかし、白人系の外国人にはそういう仕草はしないので、きっと白人系の外国人とアジア系の外国人は、彼らにとって同じ外国人でも括りが違うのかもしれない。

トリンコマリーの駅を出て、海辺へ。
これ一つで1260ルピー。すごい観光地価格。

トリンコマリーは美しい海として有名な場所で、近年観光地化してきた場所だ。オンシーズン(4月~10月?)はホエールウォッチングやシュノーケリングも楽しめる場所として外国人観光客もよく来る場所だそうだ。

タミルの方が多い地域のため、ヒンドゥー教の施設や寺院がいっぱいある
ビーチでパチリ。

私たちがトリンコマリーを訪れたのは12月だったこともあり、海系のアクティビティをやるお店はほぼクローズ、ついでにご飯屋さんも開いていない所も多かった。そのため、海系のアクティビティをしたい・しっかりトリンコマリーを楽しみたいなら、オンシーズン(4月~10月)に行くのが吉かもしれない。

ホテルのアクティビティであるマングローブカヤックに挑戦!
今にもターザンが出てきそうな島に近付く。
夕方だったこともあり、素敵なサンセットを眺める。
水面に映る雲がキレイ
そしてまたもサンセット
夜ご飯は近くのホテルのブッフェ(5500ルピー)

2日目

日の出を見るために、皆でビーチへ
ウユニ塩湖みたいな写真が撮れた
あいにく曇り空だったが、なんとか日の出は見れた気がする!!

日の出を拝んだ後は、朝ごはんを食べて車をチャーターし、トリンコマリー観光に行く。しかし、トゥクトゥク代も車のチャーター代も、若干高い。地方で中々移動手段が無いからなのだろう。ちなみに、地方でトゥクトゥクを呼ぶと行き帰りで倍の値段を言われるのが普通らしい。(帰り道で誰かを拾える確率が低いからだそう)そう思うと、コロンボはトゥクトゥク代もバス代も安い。

コネスワラム寺院の参道。鹿がいる。
日本みたいにお土産屋さんがいっぱい
コネスワラム寺院の中。海辺に面しているお寺だ。
断崖絶壁
お次はMaritime And Naval History Museumへ。屋上まで案内してもらった。
次はカンニヤ温泉
現地人は50ルピー、観光客でも100ルピーらしい。
外観
こんな感じで井戸水みたいなものがいくつかある。
温泉と言われているだけあって、温かい!
石鹸とか、シャンプーは使わないでとのこと。ちなみに、ここでは日本の温泉のように浸かるのではなく、服を着たままお湯を浴びたりする。
本日のランチはシーフードプレート!!味付けのタレが美味しかった。
モナラちゃん(孔雀)にも遭遇
街の至る所に牛がいます
晩ご飯はチーズコットゥ。チーズコットゥのくせに辛かった。

3日目

2泊したトリンコマリーのお宿をチェックアウトし、バスで少し南下した場所にある高級ホテルへ。

トリンコマリーのメインバススタンド
右からバティカロア行き、コロンボ行き、キャンディ行き
ジャフナ行きもあった
そして念願の高級ホテルに到着
カフェエリアはこの景色
お昼ご飯も兼ねて、ハイティーを注文。スリランカで食べたハイティーの中で一番美味しかったかも!!!

我が家にはテレビが無いので、ホテルの部屋で久しぶりにスリランカのテレビ番組を見た。スリランカに来た当初は全然聞き取れなかったシンハラ語も若干聞き取れる部分が増えてきた。しかし、それ以上にCMで流れてくるお店の名前のほとんどが、自分が住んでいる家の近所やコロンボで見たことがある名前だっただけに、日本でいう「世界が東京で回っている」感はスリランカでも同じなのかもしれないと思った。(いや、むしろスリランカの方が顕著なのかもしれない)

その後はホテルのプールで泳ぎ、ビールを飲み、お湯のシャワーを浴びて、フカフカベッドで就寝という、素晴らしい時間を過ごした。

4日目

名残惜しいが、高級ホテルを後にして、バスでトリンコマリーに向かう。地方あるあるなのだと思うが、バスって全然来ないのだなと痛感する。

そしてトリンコマリー駅に到着
行きは印刷しなくて良いって言われたのに、帰りは印刷しろって言われた。スリランカあるある。
帰りの電車、あまりにもお腹が空きすぎて車内販売のワデーを買って食べた。

コロンボフォート駅から自分の家までトゥクトゥクで帰っている時に、4日間いたトリンコマリーとの違いにビックリした。
コロンボは道路が全然ボコボコじゃないし、牛の糞も落ちていないし、野犬もそこまで多くない。その上、どこまでいっても建物の電気が付いているし、クリスマスが近いせいか、イルミネーションでむしろピカピカしている。つい「なんて都会なんだ!」と呟いてしまうぐらい、トリンコマリーとコロンボは別世界だった。

まとめ

トリンコマリーは多くの人がタミル語を話す人なだけあって、普段シンハラ語圏で生活している私からすると、全く違う文化圏なのだと実感した。

普段話している言葉も違えば、服装も違う。特に女性は顕著で、サリーの色からワンピースの形までコロンボではあまり見かけないものだった。また、道路を見ていると男女共に自転車で移動している人も多く、私の周囲では「女性が自転車運転なんて、やめとけ」みたいな風潮があるので、その点は羨ましい。

街の看板の多くが英語とタミル語表記なことから、この場所がいかにタミル語文化圏なのかは理解できる。しかし、英語もタミル語もおぼつかない私達に対しても笑顔でシンハラ語で話してくれる現地の人には感謝しかない。

シンハラ語圏の人はタミル人でもシンハラ語が通じるのは「当たり前」って思っている節を私は若干感じている。しかし、それらはタミル語を母語とする人たちの「タミル語だけでは生きていけない」という現状があるからであって、それまでの過程でプラスではない感情だってあったはずだ。そう思うと、シンハラの人にもタミルの人にも同じように誠実でありたいものである。

たまたまだが、今週末はトリンコマリー、来週末は仕事でジャフナと、この2週間でタミル語圏の2都市に行くことになっている。ジャフナでは、若者たちの前でタミル語の歌を披露することになっている為、ここ最近はずっとタミル語の歌を練習している。
その関係で、ICTクラスにいるタミル人の学生に歌の選曲をしてもらったり、タミル語の自己紹介の練習に付き合ってもらっている。しかし、どの国でも母国語の練習をしている外国人は嬉しいのだろう、ここ最近の彼女達は私に会った時にいつもニコニコしている。


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にしはる
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