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頻繁する停電

先週の日曜日、サルが発電所に入り込んだ影響で昼前から夕方にかけてスリランカ全土が停電となった。

↑の動画は「降りろ降りろ、降りろって言ってるやん!」とシンハラ語で言っており、ちょっと面白い。

かなり大規模な停電になったこともあり、我が家ではライトだけでなく水も出なくなってしまった。(本来なら出なくて当然なのかもしれないが)
さらに、その次の日と次の次の日には計画停電が発表され、私の家がある地区は謎に夜の時間帯に計画停電が発生することとなった。(計画停電って昼間にやるもんじゃないのかなぁ…)

日本にいると、こうも頻繁に停電を経験することも少ないだろう。さらに、スリランカの経済破綻の影響で頻繁していた停電も特に経験することなく、私はスリランカ生活を過ごしていたので、今回の停電騒ぎが自分自身にとって初めての経験だったりする。(前の住居はジェネレーター付きのキラキラマンションだったのも大きい)その為、夜間に突然停電になってしまうのは心細くて怖い気持ちが大きい。

実は日曜日に夕方まで停電があった後、夜にも1時間ほど停電があった。その時は、心細くて近くに住む友人に電話を掛けて、コロンボのホテルに避難するかしないかなんて話をしていた。
しかし、次の日も同じような時間帯に停電があった時は「またやな」と思い、慣れた感じで充電式ランタンを付けた。

昨日の夜に連絡を取っていた友人とも情報交換のために連絡はしたが、昨日ほどビビることもなく「計画停電なら昼間に計画してほしいですよねー」なんてぼやく余裕すらあった。人間って自分が思っている以上に、色んな事にあっという間に慣れてしまうのかもしれない。

余談だが、ここ最近飲み会続きで胃腸も少しお疲れ気味だ。その為、普段の食べる量を減らしたり、消化のしやすいものを選んでいた。今日は特にお腹が空くこともなかったので、軽くお茶漬けでも食べようと友人から貰った貴重なお茶漬けの素と貴重な中華米を使った。
久しぶりに見るお茶漬けは、思いのほかキラキラしていて、早速食べるぞー!と思って少し米を混ぜると、小さな黒い物体がお茶漬けの中を浮遊していた。何だろうと思って、よく見ると小さなゴキブリだった。

触角の長さといい、フォルムの感じといい、全てがゴキブリの要素しかなかった。幸い小さいサイズだったので、「クソ!!!」と言いながらスプーンで上手く取って、シンクに流した。

日本にいたら、小さなゴキブリが混入してしまったお茶漬けなんて、食べれなくて捨ててしまうのだろう。しかし、ここはスリランカ。1キロ1000ルピーの中華米に、貴重過ぎるお茶漬けの素を使った夕食を捨てるなんて、選択肢は頭の中に全くなかった。
たぶん、お米を入れる容器にいて、私が気付かずにそこにお米をよそってしまったのだ。衛生面はちょっと気になるかもしれないが、自分の胃液と免疫力を信じて、お茶漬けは美味しく食べた。

スリランカにいても私のゴキブリ嫌いは一生直らないと思っていたからこそ、その日の自分の行動には自分でもビックリした。人間って、自分が思ってもない所で強くなっていたり、慣れたりしていることを改めて痛感した。

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にしはる
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