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24. また会えるのだから、ここで悲しくなるのはふさわしくない
2018/12/22 Dublin → London
朝8時半に目覚める。今日は早い時間からジェニファーが来ていて、アンジェラと一緒にケーキの納品に出かけている。ジェニファーはパティシエなので、クリスマスシーズンは目が回るほど忙しいようだ。
一人で朝食を食べて帰り支度をしていると、11時ごろに2人が帰ってきた。「待たせたわね、コウ」。ダブリン空港まで行くぼくを、アンジェラが最寄りのバス停まで車で送ってくれることになっていた。
家を出る前に、少し時間をもらってハッセルブラッドで2人の写真を撮った。クリスマスパーティのあったリビングで、窓際のソファに2人腰掛けてもらって。
ぼくが撮り終わるとジェニファーがアンジェラのタブレットを手にして、ぼくとアンジェラを撮り始めた。撮る直前にジェニファーが「マザーファッカー!」と叫んだのでぼくとアンジェラは吹き出してしまった。
「こうして撮っているのをアメリカのドラマで見たのよ」とジェニファーは素知らぬ顔。
ジェニファーとは家の前でお別れをした。
「また会う日まで、ごきげんよう」
*
その後、アンジェラの車に乗せてもらい、空港行きのバスが立ち寄る停留所へ行った。車に乗りながら、アンジェラは街並みを英語で説明してくれる。
「この辺は少しお金を持っている人が住んでいるのよ」
「ここにはイタリアの食材専門店があるわ」
「あれはプロテスタントの教会ね」
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