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16. アイルランドの西にある港町ゴールウェイへ

2018/12/14 Galway

午前の授業に出ると、休憩時間にお菓子が並べられた。プチケーキやチップス、クッキー、オレンジジュースなど。

6ヶ月間、語学学校に在籍した日本人の女の子が、今日で卒業する。そのささやかなお祝いのために、ブラジル人とアルゼンチン人のクラスメートが買ってきてくれたのだ。

みんなでお菓子を食べながら写真を撮り合っていると、先生が入ってきた。「まあ、あんたたち賑やかねえ!」と呆れながら、なし崩し的に授業が始まる。

来週の月曜にプレゼンテーションがあるのだが、その日本人生徒を含め2人がその日の授業へ来られない。そのため2人の前倒しのプレゼンテーションが行われた。

トップバッターは、台湾人の男性生徒。語学学校へ来るまえに勤めていた仕事のことを話をし、続いて日本人生徒がアイリッシュミュージックについて熱弁した。

「自分の好きなものについて語る」というのは、誰にとっても熱が入る。使う言語は英語でだけれども、それぞれのキャラクターはにじみ出るものである。どちらもよいプレゼンだった。

学校のあとは、目の前にあるカフェでいつものようにランチ。その後ダブリン中心部まで移動して、14時45分発のゴールウェイ行きのバスに乗った。金曜・土曜の二日間は、アイルランドの西にある港町ゴールウェイへ小旅行する予定なのだ。

チケットは事前にウェブサイトでも購入できるし、当日にバスでも買える。運転手に料金を聞くと、「あんた学生かい?」と聞かれた。

語学学校へ通っているけど、あいにく証明するものがない。「違う」と答えると、「いや、お前は学生に違いない。学生料金にしておいてやるよ!日本人だろ?『こんにちは!』」とめちゃ陽気にチケットを渡してくれた。

「昼間から、一杯引っ掛けてるのかな」と不安になったが、まあ安くしてくれるのはありがたい。

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