
43. 観光に来ているひとへフードコートをおすすめするだろうか?
2019/1/10 Paris
朝9時ごろに目覚める。メールを見ると、日本のクライアントから連絡が入っていた。朝の支度をしてから1時間くらい仕事をして、外へと出た。パリは雨の予報。小粒の雨が少しぱらついていた。
*
今日の目的地はピカソ美術館だ。バルセロナでもピカソ美術館へ行ったのだが、青の時代の自画像がなかった。調べてみると、パリのピカソ美術館にあるとのこと。その自画像を見てみたいと思っていて、ならパリへ行ったときに見に行けばいいかと思ったのだ。
ピカソ美術館は東のマリ地区にある。ここには何度も足を運んでいるので、だいたいの道を覚えてきた。街なかで写真を撮ったりカフェで暖を取ったりしながら歩いていき、モダンな建物のピカソ美術館へ到着。
入口ドアに警備員がいて、金属探知機で手荷物検査をしていた。バッグの中を見せて、金属探知機をさっと体に当てられたら検査はおしまい。ルーブル美術館に比べると、けっこうラフな感じである。
チケットを買って展示作品を順に見ていくが、青の時代の自画像が見当たらない。「この美術館の主要作品のはずだけど…」通りかかった美術館のスタッフに聞いてみると、「ああ、それならいまはないよ」と即答された。
どうやらオルセー美術館でピカソ展をやっていて、そちらへ移動していたようなのだ。オルセー美術館の展示は1月6日で終了し、次のピカソ美術館の閉館日に配置を元に戻すのだろう。今日は移動日ということで、しまい込まれたままなのである。
なんというタイミングの悪さだろう。オルセー美術館にはおととい(1月8日)行ったのに、ピカソ展は終了していた。本来あるはずのピカソ美術館には、移動のため展示されていない。
つまりぼくがパリに来ている間は、どこへ行っても物理的に見ることができないのだ。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?