にしだたくみ

【生き物と関わる複業家です。複業から自分だけの仕事を開発中】 ミニ水族館の運営・ジオパ…

にしだたくみ

【生き物と関わる複業家です。複業から自分だけの仕事を開発中】 ミニ水族館の運営・ジオパークで展示企画・海士町復業協同組合員として町のPJお手伝いなどしながら本土で移動水族館も行ってます。 https://amu-work.com/worker/nishida/

マガジン

  • 海洋教育論―考

    「海の教育は大切」というけど、なぜそんなに大切なのか?とかなんとかの自分の勉強まとめ

  • 展示デザイン-考

    展示をする。見せるということについて水族館以外の考えとかも勉強したらまとめるマガジン

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「にしだ」の自己紹介

この投稿では、詳しく自己紹介していきます。 島根の離島で、水族館づくりをしています。唐突な紹介ですが、まず隠岐諸島の海士町にて水族館づくりに取り組んでいます。 離島で、水族館づくりに取り組むまでの、経緯ちょっと長いので、いくつかの時代に大まかに分けながら紹介します。 ※結構長いので、ざっとよんでもらえるだけでもうれしいです! ~その①~飼育係時代 もともと僕は水族館の飼育係でした。 5年ほど働いた後に退職し、飼育係のような現場仕事ではなく、水族館に関わる企画職の仕事

    • 隠岐4島の全てで移動水族館できました!

      海士町の隣、知夫里島(ちぶりじま)で移動水族館を行ってきました。 知夫里島は人口が約600人の村です。 海士町より静かでのどかなだなと来るたびに思います。 図書館にて開催小中学校の中にある図書館にて設営を行いました。 隠岐4島すべてで移動水族館ができました。自分一人からでも立ち上がって、0から、海洋教育・水族展示に取り組んでいくには、それぞれの周辺の町村の方々と繋がることは重要なステップだと考えています。 海は広く、行政区分(例えば海士町のみ)からみて地域の自然を語ろ

      • 海洋リテラシーの原則②について調べる

        UNESCOの「海洋リテラシー翻訳-第一版」のP22から始まる海洋リテラシー7原則のそれぞれを少し理解を深めています。次は原則②です。 原則2:海洋と海洋生物が地球の特徴を形成する。例1:「エルトタの断崖」 資料では、フランスの「エルトタの断崖」を例にあげています。 どんな見た目の場所かと言うと下に写真でみれるように貼ってみました👇 上の原則2のイラストの地形はまんま「エルトタの断崖」ですね。 エルトタの断崖はエリア全体をとおして「ドーバー海峡の白亜の壁」などと呼ばれ

        • 吉野町にて、気合いで水族館イベント

          8時間の大移動島根県海士町から、船→バス→電車の乗り継ぎしまくりました。 今回の水族館イベントは、ご縁があった奈良県吉野町の移住体験スペースである三奇桜オーナーの南さんの協力のものと開催しました。 私が東京に住んでいた2023年の春に、この三奇楼で開催させていただいたのが最初になります。場所は変わりますが、吉野町では今回で2回目でした。 紆余曲折を経て、開催!今年(2024年)からは、本土で水族館イベントをしようと考えていませんでした。 というのも海士町で拠点ができて

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        「にしだ」の自己紹介

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        • 海洋教育論―考
          3本
        • 展示デザイン-考
          1本

        記事

          海洋リテラシーの原則①について調べる

          UNESCOの「海洋リテラシー翻訳-第一版」のP22から始まる海洋リテラシー7原則のそれぞれを少し理解を深めようかなと。まずは原則①から。 原則1:地球には多様な特性を備えた巨大な一つの海洋がある長いので、一つ一つの言葉を分解して、文章に記載された内容を理解してみます。 「巨大な1つの海洋」とは? 地球の海洋も、大陸ど同様でエリア分けして考えられています。 気候・海流・生態系などの特徴から分けています。 この海エリアは一つの区分けであって、実際の種類はもっといろいろあ

          海洋リテラシーの原則①について調べる

          海洋教育、なにをすればいいのか?

          隠岐諸島にて、「娯楽」ではない「教育的活動」として水族館の取組みを行っています。 しかし、水族館をやって生物を見せれば、ガイドで自然に連れていけば、なにか解説をすれば「教育活動をしています」と言えるのか? それだけでは不十分。 いつまでも見世物小屋レベルで満足している場合じゃない。もっと高めていこう。そう考えています。 そのためにも「海洋教育」についてしらないと、と。 そもそも、「海洋教育」を知る。 海洋教育には、ある指針があります。 海洋リテラシー翻訳-第一版

          海洋教育、なにをすればいいのか?

          複業から知ってもらえた。にしだの「ヒミツの窓」

          最近、”ヒミツ”が知られてよかった 自分は「できる」と思っていても、相手からは「できない」と思われていることってあります。 自分の、「過信or勘違い」という恥ずかしい場合もありますが(笑) でも根拠を持ってできることがあるなら、チャンスがもらえない状況にあるのはもったいないこと。 そんなことを可視化している有名な図が「ジョハリの窓」です。 冒頭に書いた「モヤモヤ」はこの図でいうと左下の秘密の窓にあたります。 「秘密の窓」を知ってもらうには?あとで後述しますが、僕自身

          複業から知ってもらえた。にしだの「ヒミツの窓」

          展示デザインについて知る。<ZooやAQにおける統合的アプローチについて>

          最近、動物園に関する本を2冊読みました。 まず1冊目は、長いコト積読してた本書籍が出版された当時(2019年)はニューヨークにある野生生物保全協会(Wildlife Conservation Society、WCS)に勤務されていた本田公夫氏※に 小説家の川端裕人氏がインタビューしながら、WCSが運営を行っているブロンクス動物園を実際に見ながら、その展示デザインはどんな考えのもと作られているか?などがインタビューを通して書かれています。 だいぶ前からこの本の存在はしってい

          展示デザインについて知る。<ZooやAQにおける統合的アプローチについて>

          自分の展示づくりを振り返る。

          2024年8月。夏まっさかり。 隠岐でも花火があったり、夏祭りがあったり、猛暑もありつつ。 2024年も、ほぼ2/3過ぎたことになります。 なので振り返り投稿します。 ◎:8月時点の2024年活動状況を書き起こし だいたいこの3つでしょうか。 移動水族館のことは他のページでも載せているので、②を一部だけ写真のせておきます。 やきもの企画を、ふりかえる!かなり多くのお客様にも来ていただきました。期間中の平均来場者数は施設のそれまでの記録を大幅に更新できました。 海士

          自分の展示づくりを振り返る。

          コブダイ(幼魚)飼育MEMO

          はじめに 今回飼育を始めたのは、コブダイの幼魚です。シュノーケリング中に偶然見つけたこの魚に魅了され、成長過程を間近で観察してみたいと思い飼育を決意しました。コブダイは大きく成長する魚です。現在は体長数センチ。それが70㎝程度になったらなかなか面白いです。(かなりの月日を要しますが、) 導入経緯 2024年7月21日、浅瀬の岩組に生えた海藻が少し茂るポイントでこのコブダイの幼魚を発見しました。捕獲し持って帰ったあとは、まず虫かごにエアレーションのみで入れて様子を見ていま

          コブダイ(幼魚)飼育MEMO

          隠岐の島々を巡る、移動水族館

          島後(隠岐の島町)に移動水族館を実施隠岐自然館にて設営を行いました。 今年は、助成金の採択も受けることができましたので、隠岐ジオパーク推進機構さんと隠岐4島にて海洋教育普及を目的とした移動水族館を実施しています。 隠岐諸島は有人島が4島(島後・西ノ島・中ノ島・知夫里島)があります。 それぞれの4つの島を年間を通して移動を行い、水族館展示をおこなう活動です。 島後には、以前は水族館があったのですが、現在は閉館しております。 スケールがちいさいですが、移動水族館を行うという

          隠岐の島々を巡る、移動水族館

          平凡な水族館屋が、ド田舎で生き残るにはどうすればいいか?

          海士町にきて、あと2か月で1年を迎えます。 無事1周年!!よかったー。 なんていってる場合じゃない(笑) ”生き残る”ことに必死になれよ!海士に来る前、 ・常設の水族館をつくりたい。 ・ネットワークを確立し海洋環境保護保全の取り組みを企画したい とざっくりそんな目標をもってきていました。 一方で現状では ・年間で4回(総日数→7日間)の移動水族館を行った。 ・ネットワーク構築は一定できたが、具体的な海洋環境保護保全の取り組みは企画できなかった。(展示活動では”発信”

          平凡な水族館屋が、ド田舎で生き残るにはどうすればいいか?

          「愛情が大切」と言う前に、何が必要か考え、行動したかだなぁとフグの世話しながら思う。

          最近、漁師さんからホシフグという魚をもらいました。 このフグは、今の冬の水温(10℃以下)の環境では暮らしていない温帯域にいることが多いと考えられるフグです。 漁師さんの網にかかったのは、たまたま海流に流されて隠岐に来てしまった中で運悪く入ってしまったのでしょう。 本来の生息温度と異なる(寒い)状況でかつ網にかかっていたせいで皮膚が傷んでいたのでしょう。搬入して1日で皮膚がぼろぼろになりました。 もちろん何もしないわけにはいきません。投薬をおこない、水替え量を多くして、

          「愛情が大切」と言う前に、何が必要か考え、行動したかだなぁとフグの世話しながら思う。

          大雪の中、サメ母子の死を見つめる。

          ここ2日ほど、隠岐・海士町は大雪でした。 雪が降っていようと、なんだろうと、世話が必要なことはあります。 まぁ、家から近いので、とにかく様子を見にきたのですが、 残念な事に、サメが死産していました。 そもそもでいうと、 サメは卵を産む「卵生」と人間や哺乳類のように子供を妊娠してから生む「胎生」のものがいます。もう一つが、近年では専門的にいわなくなってきてますが、お腹の中で卵を育てる「卵胎生」のものもいます。 今回死産してしまったのは、最近、漁師さんよりいただいたホシザ

          大雪の中、サメ母子の死を見つめる。

          ちょっと、飼うのが楽しい最近。

          ハナオコゼがしっかり餌を食べたり ホシフグというちょっと珍しいのが手に入ったり 不調だったキヌバリも回復傾向だし まぁなんか魚達は良い感じになりつつあります。 飼育もちょっと一段レベルを上げられそうな段階になってきています。 まずは、大切に飼う。ここからですね。 それでは今年もよろしくお願いします。

          ちょっと、飼うのが楽しい最近。

          とりあえず一歩前にでるの大事。

           本日、個人事業の開業届をだしました。 出したからと言って、大きくは変わらないのですが、一つのステップということで出しました。 というか、もともとは別業種の個人事業主の知り合いから 「1日でも早く出した方がいいよ」とは言われていたもののなぁなぁで一か月がたってしまったので、いい加減出そうということで出したのでした。 出したら、、、なんかものすごいスッキリしているんです。 (ほぼなにもしていないのに) このスッキリ感で、むしろ次のことを頑張ろうという気分になるくらい。

          とりあえず一歩前にでるの大事。