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髪を染めたい


毎日更新62日目。

ここ数年、白髪が気になる。

年々、明らかに増えているのだ。

毎回白髪染めを考えるのだが、自分の髪の短さから何か勿体無い気がして、結局伸ばし伸ばしになっている。

そんな中、昨日の石井ちゃんの生配信のアーカイブをチラッと見た。

僕はちょっとでも自分が出ていると一応確認したくなるタイプなのである。

見たところ、光の加減も多分にあると思うのだが、相当自分の白髪が多い様に見えたのだ。

あれが全部ではないにしろ白髪なのだとしたら、これはまずい。

僕はここまで放っておいて何だが、自分の白髪がかなり嫌なのだ。

みんなに僕の人生が凄いストレスがかかっているという事は理解して欲しいが、実際ストレスで白髪が増えてるとは思われたくないのだ(どないやねん)

あと全然関係ないけど「白髪ネギ」って凄い名前よな。

ほんまに全然関係ないけど。


こうなるといよいよ白髪染めだろうか。

しかしどうせ染めるならちょっと違う色に、という欲もなくもない。

僕はNSCに入って坊主にしてから約15年髪の色を変えた事がないが、その前は結構変えていたのだ。

金や赤にした事だってある。

僕は髪の色が変われば、何か状況が変わるんじゃないかと期待するタイプだったのである。

当時の状況というのは、彼女が出来るかどうか。

結果はもちろん言わずもがななのだが、まさかこの歳になってまで状況が変わってないというのはもう白目をむくしかない。


ちなみに金髪にしたのは大学一回生の夏休み。

こんなテンプレ通りの時期に髪を染めてたっていのは、我ながら何やかんやで大学生してたんだなあとむしろ微笑ましく感じる。

「この後すっごい色々大変やけど頑張れよ」と金髪をムダに触ったりしてアピールしてる当時の自分に言ってあげたい。

あと肝心の金髪の似合い具合だが、僕がいくら「いや〜ちょっと金にし過ぎたわ!こんなするつもりちゃうかってんけど!」と言いまくっても誰の反応も無かった事を考えると、あまり似合ってなかったのだろう。

そんな感じで金やら茶色やら大学の頃は何かしら色を変えてた。


問題は赤である。

僕は高校三年生の卒業直前、みんなで卒業旅行に行った数日間だけ赤髪にした。

何故赤髪にしたのかと言うと、赤にすればすっごいイケイケになれると信じていたからである。

赤にしてイケイケになって卒業旅行でナンパいやパーナンする。

僕はそんな絵空事を考えていたのだ。

ただ赤に染めると言っても美容院などでしっかり染める勇気は僕には無かった。

僕は今あるかは知らないが当時色んな種類があったヘアスプレーを使って、一時的に赤にする事にした。

卒業旅行の数日前に数本のヘアスプレーを買い込んでおく。

僕は変身した自分の姿を想像して尋常じゃないくらいワクワクした。

赤髪でナンパしている自分を想像するとニヤつきが止まらない。

僕は赤髪に過度の期待を寄せていた。

当日はみんなで夜行バスに乗るため夜の22時頃集合だった。

僕は家で染めたくはないため、どこか外で染める事にした。

家でやると絶対おかんが「えらい赤にするんやね〜」と言ってくるので恥ずかしいからだ。

僕は駅前のコンビニのトイレで"変身"する事にした。

今考えればコンビニのトイレで赤のスプレーをふるのは相当迷惑な話ではある。

コンビニに入り僕は真面目そうな大学生の店員さんに「すいません、トイレ貸してください!」と言った。

「はい、どうぞ!」と店員さんは返事し、僕はトイレの中に入り、洗面所の前に立った。

そして一心不乱に髪に赤スプレーをふりまくった。

みるみる赤く染まっていく髪。

赤髪のにっしゃんの誕生である。

スプレーをふりまくり、しっかり赤髪に染め上げた僕はトイレのドアを開け、コンビニの店内に出た。

その立ち姿は自信に満ち溢れている。

ふとさっきの真面目そうな店員さんと目が合った。

するとその瞬間

真面目そうな店員さんが

ブフッ!!!と吹き出した。


僕は「え!?」と驚いた。

何故店員さんが吹き出したのか全く分からない。

しかし今ならはっきり分かる。

最初入ってきた時は普通の黒髪だった小太りの高校生がトイレに入って出てきたら野沢雅子さんばりの真っ赤な髪に変わっていたのである。

笑うなという方がさすがに無理がある。

真面目な店員さんが吹き出したのは仕方がない事だったのだ。

結局卒業旅行でも手も足も出ず、結果的に僕の赤髪は店員さんを吹き出させただけで終わった。


この様に髪を染める事には基本苦い思い出しかない。

しかしあの髪を染めた時のワクワクを人生であともう一回ぐらい感じてみたいという思いもある。

どうしよう。

非常に悩む。

すぐには決めれなさそうなのでもう少し考えてみる事にする。

結局、黒染めするだけという可能性も大いにある。

もし染める事になれば、またここに書いていきたいと思う。

それでは、また明日。

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にっしゃん(ピン芸人)
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