I LOVE なんばハッチ
毎日note更新3日目。
一応毎日練習もしている。
僕の練習場所は主になんばハッチ。
かれこれ14年練習のためになんばハッチに行っている。
知らない方のために説明すると「なんばハッチ」とはライブ会場をメインとした複合施設の名称である。
その2階部分にあたる外の大きな広場、ここが芸人が練習する場所として有名なのだ。
NSC生やNSCを卒業して1、2年の若者達が毎日売れる事を夢見て練習している。
お気づきだろうか?
僕は今さらっと怖い事を言った。
「NSC生やNSCを卒業して1、2年の若者達」
そう、なんばハッチは基本的に超若手の練習場所なのだ。
みんな普通はなんばハッチから2、3年でいなくなっていく。
そんな場所に僕は14年通っている。
こんな変な事をしている人は他にはいない。
これは自信を持って言える。
僕は
「芸人史上一番長くなんばハッチにいる」
普通の芸人ならばどういう道を辿るのか。
①劇場に所属して劇場で練習する
②相方の家やカラオケなどそれぞれの場所で練習する
③辞める
大体こんな感じである。
ではなぜ僕は14年なんばハッチにいるのか。
答えは一つだ。
「自分でも分からん」
自分でも何でこんな事になってるのか全然分からないのである。
家が近いわけでもない。
むしろ遠い。
難波に他に用事がない日でもわざわざ電車を乗り継いで行ってたりする。
なんばハッチでなぜいまだに練習してるのか本当にわからない。
ただこれは言える。
なんばハッチに愛着が湧いている。
なんばハッチが好きなのだ。
なんばパークス(ここも若手がよく練習してる場所)やカラオケに浮気した事もある。
でも最後に帰ってくるのはなんばハッチなのだ。
僕にとってなんばハッチは長年連れ添った女房と言える。
最近、女房の様子がちょっとおかしい。
カップル、家族、サラリーマンなど普通の広場として利用する人達が増えているのだ。
自粛期間中、公園に人が増えていた流れでなんばハッチにも人が増えているのだ。
別に密になっているわけでもないし、むしろ本来の利用の仕方としては正しい光景になったと言える。
元々勝手に芸人が練習してただけの場所なのだ。
なのだけれども
なのだけれども
どうしてもこう思ってしまう。
「俺のハッチを!
わがもの顔で居座るな!
お前らにハッチの何が分かる!
俺はハッチに14年間寄り添ってきた!
雨の日も風の日も!
EXILEが謎の屋台を出してハッチ一面埋め尽くした日も!
俺はハッチと生きてきた!
ハッチ、いや女房は俺のものだ!」
完全に痛いおじさんである。
この前ハッチにいる割合がこんな事になった日があった。
カップル カップル 家族 にっしゃん 家族
にっしゃん爆浮き
ほのぼのとした光景の中に壁に向かって身振り手振り話しかけるおじさん
激ヤバである。
もし子供が僕を見たらお母さんとこんなやり取りになるだろう。
子「ママ〜!あのおじさんなに〜?あの人なにしてるの??」
母「しっ!見ちゃいけません!あの人はね、ずっとハッチで練習してる周りに取り残されたちょっとおかしな芸人さんよ。普通はね、劇場に上がっていくか、練習場所を変えるか、それとも辞めるか。この3パターンなのよ。たぶんいまだにハッチで練習している自分に酔ってしまっているのね。練習する事が目的になっている典型的なパターンよ。あんな人にはなっちゃダメよ。」
ママ言い過ぎ。
あとこのママ昔芸人やってたやろ。
ここまで言われるかは分からないが、周りに不快感、恐怖感を与えないように気を付けなければなと思う。
漫才はケンカに間違われる事があるがピン芸人は不審者に見える事がある。
まあそもそもこっちが勝手に練習してるだけなのだ。
使わせて貰ってるという意識を持たなければ。
あと1ヶ月半。
東京に行けばなんばハッチで練習する事もなくなる。
大阪にいる最後の時まで謙虚にそして存分に練習させてもらおう。
今までありがとう、そしてあともう少しよろしくなんばハッチ。
なんばハッチについて改めて調べてみた。
まず表記は「なんばハッチ」じゃなくて「なんばHatch」のようだ。
そして「なんばHatch」は3階〜6階のライブハウスの名前で施設全体の名称としては
「湊町リバープレイス」
僕が今までなんばハッチと言っていた場所は湊町リバープレイスだった。
完全に勘違いしていた。
湊町リバープレイスは3階あたりにあるカフェの名前だと思っていた。
あれだけ14年間や愛着やら女房やら言ってたのに。
めっちゃ恥ずい。。
100円で救えるにっしゃんがあります。