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10/8(火)9(水)なんだか気が抜けてしまった・36回目の結婚記念日
ほとんど毎日書き続けてきたが、昨日はまあいいかと筆を取らなかった。
一人旅のように誰に指図されるでもなく、誰と話すこともなく、両親との日々そしてポンと浮かんだ気持ちを書くだけのことだ。
昨日はいつもの書くというルーティーンさえも寝る前に「あ」とようやく思い出したくらい、日課をすっかり忘れていた。
たぶん、父の手術が終わってどこそこぼんやり気が抜けているのだろう。
ティッシュを箱から引っ張って一枚取り出すみたいにフッ。今まで溜まっていたものがスッ。
音もなく抜け出たみたいだ。
昨日寝る前にはここに書きたい文章がスラスラと頭の中を歩いてきたが眠気に阻まれて波飛沫のようにみんな砕けてしまった。もう思い出せない。
今日。
父を見舞ってきた。だいぶ声も出てきていたし食べっぷりも良かった。母とも話したけれど、すごい回復力だ。1週間前に開腹手術をしたとは思えない。前屈みになるでもなく普通に歩いている。
基礎体力って大事だ。父は特別なにか鍛えていたわけではないのだけど、体力がちゃんとあるということ。
私ももっとまともな有酸素運動をした方がいい。最近本気でそう考えている。
帰り、父が病院の出口まで見送ってくれた。
父は病気をしてからずいぶん変わったと思う。
私と母に、「退院したら、食事とか色々大変になるけどよろしくお願いします」と言ってくれた。あらあら。別にそんなこといいのにね。当たり前にやるんだもん。私たち。気にしてない。
実は今日は父と母の36回目の結婚記念日だ。
今日の夜は計画通り、母と焼肉を食べてきた。
でも母の向かいに座るのは父ではなく、私こと娘。
「結婚記念日っていうよりまるで決起集会だね」
今日はお肉を食べて、英気を養う日。
明日からまた食事制限があり、毎日献立に頭を悩ませ、父を近くで気に掛ける日々が始まる。
そう、父が家に帰ってくる。
退院だ。