シューカ

ステージ4がん治療中の父と暮らしています/盲腸癌(切除済)→肝転移あり

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ステージ4がん治療中の父と暮らしています/盲腸癌(切除済)→肝転移あり

最近の記事

11/28(木)入院・さすがに3回目ともなると慣れる

約4ヶ月の間に手術が3回となると、さすがに慣れてしまう。 明日また、父は手術である。 切るところは前と一緒。治りかけのところをまた開かなくてはいけない。 父はもちろん我々家族もため息をつきがちだが、前回と前々回より家庭内に笑いが多かった。 昨日の夕食も、録画しておいた火曜日版サザエさんを見るなどして終始和やかだった。このまま翌日に入院なんて信じられなかった。 明日、やることは変わらない。むしろ前回より大変な手術であり、術後の回復もそう簡単にはいかないかもしれない。 けれど

    • 11/26(火)息が吸えない/心も循環

      お前が心身崩してどーすんだって話である。 昨日の夜から、ご飯が喉を通らない、血圧が変に高い、息がうまく吸えないなどプチ異常事態に若干の違和感を感じていた。 たぶんこれは呼吸が浅いんじゃないかと薄々気づいていたので、寝る前に呼吸法でもやろうと思っていたのに全然違うことをしてしまいだめだった。 あまりに気分が真っ逆さまに落ち込みがちだったので、わらにもすがる思いでおばに電話をかけた。 最近のことをいろいろ話した。 外科的なことは病院に任せなさい、母(おばにとっては妹)と私は父

      • 11/25(月)風邪っぽい父/祖母のお世話

        やば〜い、父が風邪っぽい。 夕方、「なんか変かも」と言い出した。 職場の人が先週の木曜あたりからひどい咳をしていて、痰の絡んだそのゲホゲホという音を聞いているだけでも具合が悪くなってしまう、それほど困った咳らしいのだ。 マスクはお互いしている。 その人から移ったのかはわからないし、昨日のウォーキングが原因かもしれない(母はこれを後悔していて、心配しまくっている)。 もしかしたら、もしかしたら、気のせいかもしれない。病は気からと言うし。 入院前だから食事もなるべく父の好き

        • 11/24(日)憂鬱をもらう/二重人格

          タイトルを見るといよいよやばい人である。 やばいのかもしれないしやばくないのかもしれない。 今日は1日中涙がじわじわ溢れた。 いろいろすべてを悪い方に悪い方に考え、結果として泣いた。 最終的に自分がどうやって死ぬかまで計画した。みんなを見送ってから、なるべく迷惑をかけずに死ぬためにはどうしたらいいかいろいろ考えた。 あれっ、書いてみてこれやばいよなと今になり思う。あぁもう。 父が隣でいつもため息をついている。そりゃため息もつきたくなる状況である。ここでつかずしていつつくよ

          11/23(土)夫婦喧嘩は犬も食わない

          とはよく言ったものである。 90代の祖父母を食事に呼んだら、案の定、また喧嘩を始めた。 もーーーーーーーー、あれほど父にストレスを与えるなと言うのに全く自分たちのことしか考えていない老人たち。 元気で長生きとはなかなかハードルが高い。 聖人のように生きようとしても邪魔が入り、 好きなように生きようと思うと他人に嫌な思いをさせる。 人生とは難しい。 いくら元気で長生きしていると言っても、心穏やかではない二人なので多分誰もが羨むような夫婦ではない。 人が争っているのを見るの

          11/23(土)夫婦喧嘩は犬も食わない

          11/22(金)心を切り離してみる、すると。

          心イコール自分だと思っていたが、違った。 心が動くのを、見ている。 心を第三者的に見る自分がいるじゃない。 自分と言いつつ実は自分や私ではないのかもしれない。だったら誰なのか?こっちが知りたいわい。自分なんてものは無くなってしまったほうが良い。気が楽である。 自分だと思うから苦しいんです、って先生が言っていた。おそらくこういうことは太古の昔から言われているのであり、紙に書いてあったり言われたりすることを理解するのと、自分自身で体得するのとでは雲泥の差である。 3日くらい

          11/22(金)心を切り離してみる、すると。

          11/20(水)ICGと憂鬱と

          今日、父は朝からICG検査で病院へ出掛けて行った。 昨日診察に引き続きの今日なので、先生から「奥さんと(手術のことを)相談しましたか」と聞かれたらしいが、相談するも何もやることになってしまったのだ。何も話し合うことはない。 母が後で話してくれたが、帰ってきて父は憂鬱モードだったらしい。浮かない顔だった、と聞かされた。 まあ、それはそうだろうな・・・ せっかく回復してきた。切ったところがつっ張るのもだいぶなくなってきたのに。 これからしばらくずっとため息が出そうな毎日。

          11/20(水)ICGと憂鬱と

          11/19(火)MRIの結果を聞く・また手術

          父がまた手術になった。しかも来週。 あまりに急で、思考が停止した。 先週MRIを撮り、今日その結果を聞きに行った。 抗がん剤で小さくなりすぎて先月の手術で取りきれなかった腫瘍が1月半ほどして取れる大きさにまでなった。 この腫瘍が抗がん剤で消滅する可能性はだいぶ低いので切ったほうがいい、というのが先生たちのカンファレンスの総意だという。 まるですごろくだ。 ようやく10進んだ、と思いきや、次にサイコロで、また10戻る。いやマイナスだ。 前回とそっくり同じところを切るらしい

          11/19(火)MRIの結果を聞く・また手術

          11/16(土)17(日)温泉にて/我々はストーリーを創作してものを見ている

          両親と共に温泉宿に来ている。 父が半年前、抗がん剤中に予約した。 あのころは「本当に行けるんだろうか」と当事者の父をはじめ母も私もみんな半信半疑だったけれど、今日来れてよかった。 父は午前中仕事をして、温泉までの1時間半運転もしてきた。 天気はあいにくの雨だが、木々が紅葉が見頃なのが唯一の慰め。もみじはまだ赤く染まり切っておらず、一本の木で緑、黄色、赤と3色のグラデーションをなしている。見事な色合いに目が奪われる。 小雨の中、傘を差して庭を歩き、その後お風呂に入り、夕飯の

          11/16(土)17(日)温泉にて/我々はストーリーを創作してものを見ている

          11/13(水)MRI、かみのみそしる

          術後はじめてのMRI。 術後すぐでも新しいガンが見つかることがありますと先生から言われている。ないことを祈るのみ。 父が採血、MRIと済ます間、私は本を読んで待つ。 MRIは45分くらいして終了。 MRIって怖い?と父に聞くと、怖くないよと言われる。グワングワンと大きい音がするけど寝ているだけだから、と。 休業補償の書類を受付に提出して(2つで13000円!)、会計を済ます。 週明けに診察がある。結果をそこで聞く。 来週が不安だと言う父に、かみのみそしる、さ。と言う。

          11/13(水)MRI、かみのみそしる

          11/10(日)参拝と買い物・・・11(月)かかりつけ医と半年ぶりのお弁当

          最近の父。 10日(日) 家族でお寺に参拝する。 別に神頼みをしに行ったわけでもないけれど、久しぶりだし行ってみるかと言う感じで行った。 困った時だけ神頼みするのも虫のいい話だよなとも思うので「病気を治してください」とは願いづらい。まあ毎年初詣に来ている寺社ではあるし地元といえば地元だから、縁もゆかりもないわけではないけれど。 なんと願ったかはここには書かない。書いてしまうと願いの効力が薄れてしまいそうなので。 神様か仏様か、そのお寺にどのような方がいらっしゃっているのかそ

          11/10(日)参拝と買い物・・・11(月)かかりつけ医と半年ぶりのお弁当

          11/9(土)体験談にみんなでビビる・自分がキモい

          新聞を読んでいたら、がんの記事が目に止まった。 抗がん剤によるひどい副作用の体験談だった。 言葉一つ一つが重く、あまりに壮絶すぎてだいぶ読み飛ばしてしまったので正しい内容を覚えていない。記憶に残しておきたくないくらい、それくらい暗い気持ちになる記事だった。朝なのに。 おそらく父も朝読んだ(はずだ)。 私も母にうっかり「今日の新聞がさあ」と口に出してしまった。 自分一人では抱えきれる内容ではない。全く人ごとではないのだ。 で、母もそれを読んだ。 二人でため息をついた。

          11/9(土)体験談にみんなでビビる・自分がキモい

          11/7(木)「そんなのはあと20年ぐらいしてから考えりゃいい」

          父がガンになってから色々考えることが多くなった。 以前、 こんなことを書いた。 「普通」に比べたら、親の死を考えるにはまだ少し早いのかもしれない。 実家をどうするかとかお金の問題とか色々。現実的な問題がついてまわる。 「家族の絆」みたいにベタなものはどうも性に合わなくて、あまり言いたくない。昔から人間関係においてベタベタな関係が好きではない。自分はいつも薄いベール1枚挟んで人と接している気がする。たとえ親であっても。 「家族」とは、たまたま縁の結びつきが強い人が集まっ

          11/7(木)「そんなのはあと20年ぐらいしてから考えりゃいい」

          11/4(月)見なくて良いものばっかり

          デジタルデトックスの話である。 先週は生理前なのも相まって、気分が頗る悪かった。 手が伸びる対象がもっと崇高なものとか、自他ともに為になるものなら良いのだが、ついつい齧ってしまうのはろくでもないネットニュースである。 ろくでも無いものにも色々種類があるが、アルゴリズムでちょっと気になって調べたことが芋蔓式にずるずると出てくる。本当にそういうのって諸刃の剣というか、ありがた迷惑というかお節介というか商売上手というか、我々はネットの波に翻弄されて生きているんだなと心底思わされる

          11/4(月)見なくて良いものばっかり

          11/3(日)母ギックリ腰/祭りと散歩

          母がぎっくり腰になった。 私だけに負担はかけられぬ、と母の代わりに父が掃除やら後片付けなどに奔走している。 1ヶ月前ブラックジャックもびっくりの生傷をお腹に作った人にあまり無理はしてほしくないのだが、父は張り切っている。 自分より緊張している人を見るとかえって緊張が引いて落ち着いてしまうことがあるけれど、まあ、それとおんなじ感じだ。 それでも母も何とか動けるので予定通り昼間はデパートの催事に出かけ、色々と買い物をした。 父は久しぶりに新しい服を買った。色が綺麗なブラウスと

          11/3(日)母ギックリ腰/祭りと散歩

          10/28(月)〜11/2(土)たまには母にも・イタリアンを食べてみる・自分のこと

          10月28日(月) 母は祖母と久しぶりにフレンチのお店に行った。昔から行っているのでお店の人とも顔馴染み。高齢の祖母をいつも気にかけてくれる優しい人たちだ母を外へたまには連れ出したいのと、母の気分転換も兼ねて。  私は春か夏に祖母と一緒にその店に行ったので、今度は父のことは私がやるから、と母を送り出した。 初めての抗がん剤で大変だった数ヶ月前、母は父の世話を引き受け、「美味しいものを食べてリフレッシュしておいで」と言ってくれた。たまには母にもいろんなことを忘れてリフレッシュし

          10/28(月)〜11/2(土)たまには母にも・イタリアンを食べてみる・自分のこと