陽性者数報道に関する違和感

東京都で陽性者が連日1000人を超えたと報道されている。このままでは2000人以上になるのではという専門家の声とともに報道され、あたかも国民が自制、自粛しないのが原因であるかのような報道が相変わらずなされている。

しかし、そもそも、予定通りにワクチン接種が進んでいないことを忘れてはならない。職域接種の新規受付が停止されたのが、6月30日。そう、昨日から1000人を超えたということは、職域接種が止まってから、二週間後に1000人を超えたということだ。でも、こんなこと、報道されない。

陽性者数は2週間のタイムラグがあるとされる。とすれば、一時的にお酒が飲めたとか、人出が増えたというより、ワクチン接種のスピードが一気に落ちたことの方が要因として大きいのではないか。

これまでもお酒を出す店はあったし、若者を中心に飲んでいた。そこは変わっていない。人出もかなり前からかなり戻っており、大差はない。

大きく変わったのは、お酒の提供禁止を打ち出し、路上飲みという市中感染に繋がりかねない事態を生み出した失政と、ワクチン接種、特に職域接種の停止だ。

そもそも、本当に感染者を早く抑えようとするなら、活動が盛んな若年層と、経済を回すために様々なビジネスを行うビジネス世代から、ワクチン接種を行うべきところ、日本では、ろくにコロナ病棟を増やそうとしない日本医師会の傲慢さにより、医療逼迫を理由に高齢者からワクチン接種を行ったことが、間違いなのだ。

変異株では若者も重症化するといいながら、高齢者ばからワクチンを打ち、若者には行動自粛を求めるだけ。いざ、ワクチン接種のタイミングになったら、ワクチンは足りません。こんな馬鹿な話はない。日本の将来を担う若者を重症化から守らず、先が短く年金等の負担が大きい高齢者にワクチンを打つ。若者は重症化して命を落とし、人生を謳歌し隠居した高齢者が元気に街を闊歩する。

そもそも若者からワクチン接種していれば、お酒をだしたって、それほど感染者や重症者数は増えない。世界各国の例をみれば、ワクチンには予防効果や重症化防止効果は認められている。

そして、ワクチン接種の受付をとめながら、オリンピックを開催して、外国からたくさんの関係者を受け入れる。当然、コロナウィルスも持ち込まれる。

ワクチンを一回も打てない人も、若者を中心にかなりいる。そして、外国から新たにコロナウィルスも入ってくるし、国内でも変異株が流行する。挙げ句に、悪いのは、飲食店、お酒、若者、壮年世代と言わんばかりの施策と憲法や法律を無視した、権力の横暴。緊急事態宣言の発出と禁酒しか能がない、政治家。

結局、失敗の本質は、令和の今も繰り返される。欲しがりません、勝つまではと、あたかも戦時中のような空気を作る政府とマスコミ。そして、それに従わない店や人をバッシングする空気に支配される国民性。昭和前期と全く変わらない。医師会幹部や専門家は自分たちは賢いと思っているが、やっていることは、大本営と変わらず、結局は負け戦に導いているだけ。何も賢くないし、歴史に学んでいない。賢者なら、歴史に学ぶべき。

2021年になっても、1945年前後と変わらず、約80年間、結局、進歩していない。まともに説明、答弁もせず、権力の横暴と根拠のない制約で国民の自由を制限し、失政の原因を国民のせいにして、拝金主義のオリンピックと自らの議席や利権にしか興味がない政治家と医師会幹部、自称専門家。専門家なら、ただ行動自粛を呼びかけるだけでなく、具体的かつ効果的な手を打てよ。呼びかけだけなら、誰でもできる。

現状にただただ呆れるばかりだ。結局、自民党を勝たせたのも国民。それこそ、有権者に責任を問いたいね。

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