【レース予想】NHKマイルC 2024
◎ゴンバデカーブース
考察の3点を満たしている馬
①前走がG1 or NZT以外の重賞の馬
②外枠の馬
③上がり最速を記録した経験がある馬
①前走はサウジアラビアRC
②6枠12番
③前走で上がり最速。上がり2位とは0.6秒差
個人的には枠順発表で頭を抱えることになってしまっていた。
逃げ馬が外、差し馬が内なので、展開利がどこに向くのかシミュレーションがしにくくなったためである。
おそらくユキノロイヤルとキャプテンシーが逃げると思っているので、外から馬郡がある程度開けたオープンな差し展開になると思っているが・・・。
そうなった時は、展開に囚われずにコース適性がある馬を優先すべきと考え、本命を決めるに至った。
あとは冷静に考えたとき、「NHKマイルCをメイチにしていたのはいつから?」と考えた際、クラシック路線から参戦する2頭よりもマッチすると考えた。
状態については不安もあるが、調教では申し分なく時計も出ているし、キャリアが少ないが逆に東京の経験しかないので、慣れについては大丈夫だろう。
差し決着になる場合は特にだが、腹を括った騎乗をするか、ペースを把握しての正確な仕掛けが必要になる。
それができる鞍上とも思うので、G1馬に目が行くならば、おいしいオッズで狙えるタイミングではないかと判断した。
サウジアラビアRCでも、1000m59秒台のレースで後方待機とはいえ33.5を上がり2位と0.6秒差で出せたことは大きい。
進路が確保できれば追い比べで強い競馬ができるだろう。
差し決着を予想した際、スムーズに出しやすい外枠であり、かつ東京芝マイルにおいて優れたレース経験があることを評価し、軸はこの馬から勝負。
○ディスペランツァ
アーリントンCの勝ち方もそうだが、前走の勝ち方も良かった。
長い直線での末脚勝負にはかなり適性があるとみている。ハイペースにになることも考えると、1600mがギリギリよりも、長めの距離から短縮してきた馬に向くとも思っているので、2歳時はクラシックを目指していた過程も評価したい。
個人的な考え方だが、血統から見えてくる適性とは違う走りをした馬は、絶対能力が高く全体傾向の枠から外れたパフォーマンスを発揮することもある。血統派からは買いにくいからこそ、オッズ妙味も出るだろう。期待の1頭。
▲ジャンタルマンタル
皐月賞での走りすぎは気にされるが、もともと皐月賞が完全メイチの馬はいないはずなので、気にしないでよいだろう。普通は次のダービーを見据えるからである。強ければ猶更。
激流でもスローでも、マイル戦での安定感は無類。特に少しタフさを求められる東京1600mは最も合うだろう。会見で話していた川田騎手と自分も同じ感想。
ただローテーションと臨戦過程に気になるところはある。あともう少し内枠のほうが良かったとは思う。マークされる立場で外枠にいると不利を受けかねないし、差し馬が多い都合上、目標になってしまう可能性もあるだろう。
ただ絶対能力は世代でもトップクラス。抑える必要はある。
△ノーブルロジャー
ディスペランツァを出す吉岡厩舎だが、比較するとこちらの方が時計は良く出ている。デビュー戦でわざわざ東京に持っていくあたり、長い直線での走りに期待して育てていたのだろうと推察される。前走は重馬場で2着になってしまったが、シンザン記念でエコロブルームにつけた着差は実力の証左とみてよいだろう。
ただ、少しスピード勝負になると未知ではある。新馬戦で33.3を出してはいるが、これは1000m63秒台のスローだった。
内枠が有利に働く展開になれば、可能性はあると見ている。立ち回りは必要。
△ボンドガール
これも内枠が有利に働けば。過去レースを見るとわかるが、内目を立ち回る競馬ができるタイプ。華々しい名前やイメージよりも器用なタイプである。
回りの馬は差しが多く、内目を取って先行するには困らない可能性がある。馬郡を割るまでは難しいかもしれないが、1ハロンでの瞬発力も持っているタイプなので、ついていければ抜け出せる展開もあるだろう。
ただ勝ち切るまではどうか。NZTを使った過程も含めて想定のローテーションではない点から評価は下げめとした。
△アルセナール
未知。姉も東京マイルで重賞勝ちがあるので、外枠から差すだけで良展開になってくれれば、渡り合えるかもしれない。わからないので抑える。(2024/5/4:23:05 上がりタイムと過去レースを見直し、評価を下げて買わないことにしました)
☆シュトラウス
東スポ杯を勝っていることや、元々の素質から、能力が高い馬ではある。前走は調教だったのでノーカウントとしてよいだろう。
ハイペースがハマり、先行して強い競馬ができれワンチャンスあるかもしれない。軽く抑え。
消:アスコリピチェーノ
当てるだけなら買うべきだが、人気馬の中で最も怪しいと個人的には見ている。
まず、この馬は桜花賞が最も勝ちたかったはずである。距離適性が短めなのもわかっていただろうし、牝馬クラシック路線で最も価値が高いのは桜花賞である。だから、ここを目指していたはず。
なので、調教の見た目や時計以上に、前走は勝ちたかったはず、である。そこを勝てなかった臨戦過程はかなり割引とみている。余裕残しと言われていた前走についても「本当か?」と思っている。
あと懸念しているのは「精神的に扱いが難しい牝馬が、キャリアで初めて負けた後の初戦である」こと。
勝つことが当たり前と思っていた馬が負けてしまい、勝たなくても良いことを覚えるとキツイ。しかも前走は発汗と出遅れに加え、直線で弾き飛ばされている。馬が競馬を嫌になってもおかしくないレース質だった。
そして、レベルの高い重賞では牡馬と初対決である点もきがかり。頭数が少なく大外を通せた新潟2歳Sはレース経験と呼ぶには物足りない。
復帰初日のルメール騎手がもってくれば脱帽だが・・・今回においては嫌う理由もあるかと思っている。