ウクライナ侵攻開始からもうすぐ1ヶ月
2月24日にロシア軍によるウクライナ侵攻が開始されてから、もうすぐ1ヶ月が経とうとしています。夫が戦闘に参加するため離れ離れになった妻子がおり、避難出来ずに戦闘地域に留まっている人々がいます。攻撃による犠牲者の情報に触れると心が痛みます。特に子どもが犠牲になったニュースを聞くのはとても悲しく痛ましいです。
ロシアが侵攻を開始した理由は理不尽なもので、世界中から賛同されるような大義がないことは明らかです。でも、だからといってロシアという国が全て悪であり、憎き敵という気持ちにもなりません。前線に駆り出された訓練も不十分な若い兵たちは、戦争の目的も知らされず、半ば騙され送られ捨て駒のように死んでいます。彼らにも家族がおり、その死によって悲しんでいる人もたくさんいるからです。
ウクライナの人々にとっては国が破壊され、愛する家族、友人が殺されていく。ロシアの人々にとっては大義なき侵攻をすることで、ロシア人自身も多く死に、気付いている方も相当おられると思いますが、無辜のウクライナ人を死に至らしめてしまったという良心の呵責にこれから長い間苦しむことになると思います。
どちらの国にとっても、この侵攻は誰も幸せにならない、不幸で不用なものでしかありません。
自身のプライドからこの侵攻を開始したのかもしれませんが、プーチン大統領にとっても良い結果は何一つもたらさないと思います。
このまま戦闘が長引けば、負の連鎖によって憎悪と悲しみが増幅していきます。お互いに相手を責めるという気持ちには、イスラエルとパレスチナの関係から見ても明らかなように、終わりがありません。このままエスカレートすると世界を巻き込んだ大戦に拡大し、核の応酬に発展しかねません。
戦争を終わらせるのはもちろんですが、戦争反対を強く主張するよりも、ウクライナとロシアが協力して助け合い、本当の意味で兄弟国として手を取り合っている姿を想像し、平和を願い祈るのが私たち外国人の役割だと思います。