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[ー閉ざされた世界ー]第8話

[定例の西区幹部会]
(登場人物)
日野隆太郎(ひのりゅうたろう)
荒田英人(あらたひでと)
明石新二(あかししんじ)
川平順
木嶋文目(きじまあやめ)
宮城八雲
明石の傘下
蛯原平太(川平の部下)
乱入者

場面:西区の中層エリアの裏路地。
明石が、誰かをゴミを見るような表情で圧をかけながら質問をしている。

明石「……お前たち…下層エリアに落ちるか…それとも、ここで死を選ぶか…選んで良いぞ。」

明石が、選択をさせていると、走ってくる傘下

傘下「明石さん…失礼します……もう時期幹部会が…」
明石「ふん…分かっている。(クルッと反対を向きその状態のまま)お前たち…もしまた…俺前にノコノコ顔を出すようなら……その場で斬り捨てる。」

明石は、シュンと音も無く消えた。
場面変更:上層階幹部専用会議室。
中央に一つに右、左に一つずつあるタイプの会議机が置かれている。
中央の椅子の近くの椅子に荒田が座っていて、少し遠目に木嶋が座っている。

荒田「(スライムかのようにダラっとしながら)みんな遅いね〜〜忘れてんのかな〜〜ね!(木嶋に)木嶋ちゃん♪」
木嶋「(キッ!とした顔で)馴れ馴れしくするなよアンタと仲良いとか思われる。」
荒田「おんなじ幹部じゃない〜♪…仲良くいこうよ。」
木嶋「死にたいの?」
荒田「(少し目の色と雰囲気が変わる)殺り合うか?俺は、いつでも良いよ。(筋肉が、能力でメキメキと盛り上がる。)」
?「(音も無く入ってくる)…相変わらず……仲は良さそうだな。」
荒田「あら?今日は、遅くなると聞いたけど……それと、やっぱり仲良いと思う?」
木嶋「(荒田に)何言ってんのよ(?に)あなたも変なこと言わないでくれない?……明石」
明石「ふん…(椅子に座る)」
荒田「後2人だけど……1人は、何か、遅れそうだね」
?「(気怠そうに)良かった〜会議遅れず済んだ。」
木嶋「あら?八雲……」
荒田「お!八雲ちゃん〜いつも気怠そうだね〜」
宮城「は⁈……」

宮城が、座った直後川平を乗せた車椅子を押す蛯原が入ってくる。
蛯原は、軽く頭を下げて入ってくる。

蛯原「川平さん…椅子片付けときます。」
川平「あぁ〜後は自分でできる…お前は、部屋を出ろ。」

蛯原が、部屋を出たタイミングで、日野が入ってくる。

日野「皆…いつもご苦労さん…会議を開始する。まぁ〜まずは、組合、街の発展はお前たちのお陰だ…後、上層エリアの方々にも感謝だ…だが、今回(チラッと川平を見る)一つ事件が起きた」
川平「日野さん……事件などではありません…俺の不注意です。」
日野「不注意か……お前に起きたことを話してくれ。」

川平が、話しだす。

川平「…幹部として何てザマだ…と思っている……少し前俺は、南と少し南よりではあるけど東区に行ってきた。」
荒田「南と東…(グッと川平見ながら)強い奴いたか?」
川平「今からその話をする……まず、南区に行った俺が最初に会ったのは…黒川って奴ソイツは、かなり纏ってた覇気が違った…だから俺は、争いを避け……いやまぁ〜お互い牽制しながら東区に向かった。」
木嶋「よく、行かせてもらったもんだ。」
荒田「俺だったら…手合わせしたいね〜〜」
川平「…俺は、それを避け、東の近くに行った時2人の男と戦闘することになったが、1人強めなオッサンと交えることになった。」
荒田「強めな…(目をギラつきながら)どんぐらい強いんだろ!」
川平「…まぁ、そのオッサンのトラックに轢かれたような一撃をくらったが…危なかったが、何とか一命を取り留めたが…(車椅子を片手で摩りながら)平太!いるだろ」
蛯原「(扉が開く)失礼します。」
川平「平太…情報は掴んでるな?」
蛯原「は、はい!……川平さんをアジトに運び込んだ後、すぐ現場に静かに向かったところ…ほぼ何もない状態でしたが、そこにたぶん東区だとは思いますが、1人の力無く倒れたオッサンを運んでるのを見ました。」
川平「権藤……なるほど(幹部陣に)そのオッサンは、たぶんもう…まぁ、俺が殺ったことは…。」

川平が、話し途中に、部屋の奥から怒号聞こえ中に入ってくる。

乱入者「(尖らせた木の棒を持ちながら)お前ら!幹部をやれば……いや!(日野を見て)日野隆太郎〜!こんな腐りきった場所を変える!」
日野「ほぉ〜〜変えるって何を変えるんだ?まぁ、武器を持ってるなら…来いよ。」
乱入者「⁈クソ〜〜(日野に走り込む)うわぁーー
‼︎
木嶋「日野さん……失礼します。」
日野「あら?」

木嶋の背中付近から蛸の脚を発現させ、乱入者を捕らえる。乱入者は、木の棒を手から離れる。

乱入者「ぐぁ!」
木嶋「アンタどこのエリア?…それとも、反乱派?……どっち?(軽く怒気を纏わせながら蛸の脚に力が入る)」
乱入者「ぐーー!言うか……」
木嶋「…アンタバカね……(日野に)日野さん、コイツたぶん反乱派のメンバーだと思います。どうします?」
日野「木嶋……コイツは、大事な会議を邪魔した…」
木嶋「分かりました…(乱入者に)アンタ、バカだね〜」
荒田「(草刈り釜を持ちながら)木嶋ちゃ〜んソイツを刈らせてなーー(狂気の表情を浮かべながら突撃してくる)」
木嶋「馴れ馴れしくするな……(ムスッとしながら)仕方ないねー(蛸の脚で上手く荒田の方を向かせる)一発で決めろよ!」
荒田「当たりめえじゃ〜ん!(鎌を振りかぶる)」

荒田が、乱入者の身体を鎌で切り裂く。
血が出る隙もなく乱入者は消え去った。

荒田「はぁ〜〜手ごたえなかった。(スタスタと自分の椅子に座り直した。)」
木嶋「終わりました。」
日野「ご苦労さん……大事な会議だったが…最初にやるべきことができた。お前たちは、街の管理を頼むぞ。」

それぞれ幹部陣が反応する。
日野は、部屋を出る。

日野「(廊下を歩きながら)《西区は、ほぼ制圧した…ならそろそろ別地区も始めるか》まずは、話し合いだな……最初は、東区さん宜しく。」

日野は、どこかニヤニヤしながら歩いていく。


次回:9話[西区大将…日野隆太郎来訪。]


「少々長くなりました。」

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