ぼくのクラスの教室が苦手な君へ。
ねえ。
君はいったい何をそんなに恐れているんだ?
何か特別なものが見えているのか?
人が皆、君を攻撃すると思っているのか?
君に向けられた善意さえ悪意に変えてしまうのか?
でも、もし君が温かさにしか触れたことがなかったら、冷たさなんか知らずに生きられたはずだね。
きっと、過去に冷たいものに触れた感覚がずっと記憶の中に残り続けてるのだろう?
仕方がない。
どうやったら、君に向けた温かさが届く?
どうやったら過去を拭い去れる?
もっと早く君に会えていたら、何か変えられただろうか?
もしくは今からでも間に合うのか?
それとも、君自身が悪いっていうのか?
変わらないことを望むのか?
ぼくは、君が変わることを望んでいる。
社会は簡単に変えられない。変われるのは自分自身だ。
ぼくらは、言葉に囚われすぎている。
自閉症
「自ら閉じる」
確かにそうかもしれない。
でも、「自ら閉じざるを得ない」
だったら、どれだけ不幸なことだろう。
いや、不幸なのか。
幸せの基準がおかしいのか?
でも、学校での「普通」を基準にしたら、不幸だ。
君は今日やろうとした。
でも、できなかった。
さぼったわけじゃない。
それはちゃんと見てる。
学校が悪い?
いや、どれだけみんなが君を想っているか。
あとは、少しの勇気。
誰も君を傷つけたりなんかしない。
このことが伝わればいいのにな。
言葉でダメなら、姿勢で示すのみ。
温かい人間と10人つながっていれば、たった一人の悪人なんか怖くない。
怖くない。
怖くない。
大丈夫。
大丈夫。