「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」vol.5
「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」というnoteマガジンを立ち上げたのが2018年1月。
当初は川崎フロンターレのレビューをまとめて読みたい人向けのマガジンとして立ち上げましたが、改めてタイトルにもあるような「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」をマガジンの読者の皆様と考える場を作りたい!と思いまして、マガジン読者向けのnoteをリニューアルすることにしました。
スポーツの楽しみ方は人それぞれです。選手の技術を楽しむ人、戦術を楽しむ人、スタジアムのグルメが好きな人もいれば、友人たちとの会話が楽しい人もいるし、テレビやオンデマンドで楽しむ人もいます。
スポーツをどうやったらもっと楽しめるか、スポーツでもっと社会を楽しくするにはどうしたらよいか。
改めて「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」では読者の皆様とスポーツの楽しみ方を一緒に考える場にしていきたいと思います。
この記事の全文は有料でご覧頂けます。僕が発行している有料購読マガジン「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」を購読している人であれば全文読むことができます。マガジン読者むけには川崎フロンターレ、海外サッカー、スポーツに関するコラムを書いているので、有料購読マガジンの購読をおすすめしています。
勝ち負けだけじゃない話 その1
スポーツのニュースや記事は、チームの勝ち負けに関するニュースばかりですが、スポーツの魅力は勝ち負けの周りにこそあると思っています。ここではそんな「勝ち負け」の周りにあるニュースについて紹介していきます。
今週はこのニュースを取り上げます。
ACAフットボール・パートナーズ(ACA Football Partners Pte Ltd)(シンガポール、CEO:小野寛幸、以下、ACAFP)は、ベルギーサッカー・プロリーグ2部に所属するKMSKダインゼ (KMSK Deinze)を運営するDeinze Football Club NV(ベルギー、会長:Denijs Van De Weghe)の買収に関して既存株主と合意したことを発表します。ベルギーサッカー協会からの承認等条件を満たした後、既存株主から株式を取得し正式なオーナーとなる予定です。
ACAとは日本・シンガポールを拠点とするアジアの企業を中心に投資を行うファンドの組成・運用会社です。日本の企業にはスマートニュースへの投資実績があることでも知られています。
ACA Football Partners Pte LtdのCEOの小野さんは今回の投資についてFacebookの投稿でこう語っています。
2016年5月にUEFA Champions Leagueの決勝の舞台となったミラノの街を訪れ、フットボールの魅力と可能性を真剣に考えるようになってから早5年。
2年前に、ACAの創業者に構想を打ち明けた時には面白いと思ってもらったものの個人での取り組みとして整理されてから、フットボールの事業性や戦略的投資として位置付けを説明し続け、ACA Football Partnersというフットボール事業会社の設立までこぎつけました。
コロナ禍で出張ができなくなった生活に突入してからは、隙間時間でオランダのJohan Cruyff InstituteやJリーグ公認のSports Human Capitalでフットボール経営を学び、来る日に備えてきました。
投資会社もリターンが得られると判断しなければ、アクションは実行しません。戦略の全貌は今後分かってくるのだと思うので、楽しみにしたいと思います。
今回のポイントは「マルチクラブオーナーシップによるサッカービジネスを開始する」ということだと思います。マルチクラブオーナーシップによるサッカービジネスは近年CITY FOOTBALL CLUBやFenway Sports Managementの成功で注目されるようになりました。
マルチクラブオーナーシップについては、村田さんのnoteもぜひ。
マルチクラブオーナーシップのメリットとして僕が感じているのは「オペレーションの効率化」にあります。フットボールクラブに求められる機能は近年多様化しています。ビジネス面もフットボール面も単一のクラブだけで全て実現することは難しく、補完し合う必要が出てきました。
また、フットボールクラブとのパートナーシップはアジアの企業からするとヨーロッパの人々に知られたり信頼を勝ち取るために都合のよい手段ですが、簡単ではありません。今後マルチクラブオーナーシップを利用する事例は増えてくると思いますし、オリンピック・リヨンのように女子チームの事例も増えてくると思います。この取組をいよいよ日本人が開始したということに僕は興奮しました。
CFOに就任した飯塚さんのnoteを読みながら、飯塚さんの最近の取り組みはこのプロジェクトの立ち上げのために準備をしていたのだなぁと思いました。
また、Chief Football OfficerとしてはSTVVのTechnische stafを努めていた白石尚久さんが就任。
この度、ACA Football Partners Pte Ltd(以下ACAFP)立上げメンバーとなり、同社Chief Football Officerに就任しました。
— Takahisa Shiraishi(白石尚久) (@Takahisa_WS) January 5, 2022
ACAFPは本日ベルギーリーグ2部のKMSK Deinzeの買収契約合意を発表し、サッカークラブ経営へ参入します。https://t.co/G3zc7IOJhD
KMSK Deinzeは現在ベルギーリーグ2部で4位。昇格圏内の2位とは勝ち点3差。2022-23シーズンからは1部で戦っている可能性があるチームです。そんなチームのChief Football Officerに日本人が就任するのに、サッカーファンが盛り上がっていない気がします。こういうヨーロッパサッカーに楔を打つことが日本のサッカーのレベルを上げ、プレゼンスを上げるためにも大切なのに。
オン・ザ・ピッチの分野ではデータ・スポーツサイエンスによる科学的な分析・魅力的な戦術構築、データ解析ソフトウェアへの投資・開発、スカウティングから選手育成まで一貫したサッカーメソッドの構築を行います。
白石さんはサッカーとデータに関する知見も豊富なので、こうした取り組みも楽しみです。
なお、プレスリリース発表の前日に白石さんとは打ち合わせをしておりました。白石さんに相談していたことの詳細はまた後日。
勝ち負けだけじゃない話 その2
今回は2021年は北海道コンサドーレ札幌でプレーしていたチャナティップ選手の移籍に関して、私見たっぷりに語ってみたいと思います。
#チャナティップ 選手 移籍報道に関して、三上GMの会見詳細をお伝えします。※長くなりますがご了承ください
— HBC コンサドーレ取材班 (@hbc_CONSADOLE) January 7, 2022
【三上GM 会見詳細①】
まず一部報道にあった部分は大筋そのような状況になっている。12月23日だったと思いますが、川崎さんから1回目の打診がありました。↓
ここから先は
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勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方
Jリーグ、海外サッカー、ランニング、時事ネタなど、自分が普段楽しんでいるスポーツの楽しみ方について、ちょっと表で書けない話も含めて、4,0…
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