勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方vol.23「ポイントだけまとめて話したくない」
上手く言葉にできる自信はないのですがつらつらと書いてみる。
先日ある場所でMTGをしたとき、同席した人が僕のプレゼンを聞いて「もっと話す時間を短くしたほうがいい」「聞いていない人も半分くらいいた」「いい話をしているのにあれでは伝わらない」というアドバイスをしてくれた。
ポイントだけまとめて話さない
同席した人の指摘はもっともだなぁと思いつつ、僕はその人の指摘を聞いてからずっとモヤモヤしていた。なぜなら、ポイントだけまとめて話したくないからわざと少し長く話しているのに、短くしたら伝えたいことも伝わらないと思ったからだ。
たMTGで伝えている情報量は多い。僕のパートだと10分程度が適切なのに、僕は20分以上喋っている。こんなに喋ったら伝わるものも伝わらない、という指摘は分かる。ポイントを絞った方が伝わるかもしれないし、ポイントを絞って情報を伝える重要性は分かってはいる。何より僕の普段の仕事はコミュニケーションで、ポイントを絞って伝えることでクライアントからお金をもらって家族を養っている。
結論から話す。端的に話す。情報量をコントロールすれば頭の中に残る。何より人は話が長い人は嫌いだ。オリンピックの開会式でバッハの長い挨拶に対する嫌悪感は全世界共通だった。話が長い人は嫌われるし、何より僕も嫌いだ。学校の校長先生の話は大嫌いだった。20代の頃から人の話なんて聞きたくないと思ってきた人だ。そんなことは分かっている。
そんな僕が敢えて長く話すようにしている。しかもユーモアも比喩も交えることなく事実を淡々と。聞く人にとって面白くない話を面白くならないように、そして最近自分の提案で話す時間を長くした。
長く話している理由はポイントを絞ると伝わらないことがあるからだ。ポイントだけ絞って伝えることの方が簡単なんだけど、ポイントを絞ることによって削らなければいけない情報の方がはるかに重要だと僕は思っていて、そこを伝えたくて、事実を、面白くない話を、面白くならないように話している。面白くならないように話すのが重要で、面白くならないようにしないと伝えたいことが伝わらないからだ。
この伝え方にすると、大多数の人は「早く終わって欲しい」という反応を示す。下を向いたり、目を閉じたり、などなど。一方で興味をもっている人は真剣に話を聞いてくれる。こちらの目をそらさずに聞いてくれる。
僕はこれまで人前で話すときは、全員の人が満足してもらえるように話さなければならないと思っていた。でも、今回は敢えて「1人が話を聞いてくれればそれでいい」という話し方をしている。もっといい方法がある気もするけど、今はこれで続けてみようという気持ちでもある。
ポイントを絞らないで話すのは、文脈を理解してほしいからでもある。根拠があってポイントとなる話にたどり着いている。点ではなく線で捉えて欲しい。
かといって、誰か専門家のアドバイスを聞いて、いい方法を取り入れてみようという気は全くない。自分が間違えることも含めて体験したいのだ。正しい方法はいくらでもあるし、不要な回り道を避けられるかもしれないし、人に迷惑をかけないですむかもしれないけど、それは嫌なのだ。
ポイントだけまとめて話して欲しい。端的に話して欲しい。必要な情報だけ頭に入れたい。それは分かるけど、必要な情報はポイントに至るまでの過程だったりする。そこを話さずにポイントだけ話しても、と思う。
誰かが作った構造に乗るのも、どうも違う気がする。偉い人や実績をあげた人のアドバイスを聞いて実行するのもどうも気持ち悪い。上手くいかない。そうなると、SNSで話すことがなくなる。生煮えの話を言葉にしても、ツッコミどころ満載だからだ。言語化できないお前が悪いと言われても、伝えたいことを言葉にしたくないときもあるのだ。
最近は年齢を重ねたせいか、すべての人に受け入れてもらうのは難しいと思うようになったし、説明するのが億劫になりつつある。過程の段階で理解してくれる人は少ない。そうなると黙る。
答えがないと人が進まなくなっているし、ポイントだけ理解してすべてを理解したような気になりたい人が増えたなぁと思いつつ、無駄なことが好きな人間にとってはとても悩ましい時代になっている今日このごろです。
やはり上手く言葉にできなかった。
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