有料購読マガジン「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」終了のお知らせとあとがき

2022年で川崎フロンターレのコラムを書くことを終了するとお伝えしましたが、もう一つご報告が。

2018年から続けてきた有料購読マガジン「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」を2022年12月で終了することを決めました。

ここからの文章は、運営者として有料購読マガジンを終了するあたって書いた、書籍の文末に書いてある「あとがき」のような文章です。読んで頂けたら嬉しいです。

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まずは、ブログを、noteを、そして有料購読マガジンとして、読んでくださった皆様に御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

僕は、サッカーライターでもありませんし、元選手でもありませんし、コーチでもありませんし、クラブのスタッフでもありませんし、スポーツビジネスに関わっている人でもありません。

そんな人のコラムを有料で、しかも毎月・毎回お金を払って読んでくれる人がいる。とてもありがたいことであり、いつもお金を払っていただく方々の期待に応えようと思って取り組んできました。

僕のnoteは2013年から継続して購読してくださっている人が多く、時間をかけて少しずつ読者が増えていきました。

ただし、SNSでバズるような内容を書いているわけでもないし、SNSで特別シェアされることもありません。じゃあどうやって広まったかというと、SNSではなくて友達に直接「西原ってやつが書くコラムが面白い」って勧めてくれた人がいるんだと思います。

僕のコラムを楽しみにしてくださった皆様が、僕をここまで連れてきてくれました。

そして、好き勝手に書かせて頂いた川崎フロンターレの選手・スタッフにも感謝と御礼を。好き勝手書いたことの文責は僕にあります。批判は甘んじて受け止めます。

「どうせ誰も読んでないだろう」と思って好き勝手書いていたのですが、川崎フロンターレの天野春果さんから「お前のコラム知らないわけないだろ」と言われ、選手・スタッフも読者として意識するようになりました。ただ天野さんから感想を聞いたことはないので本音はどう思っているのか。まだ聞けません。

更新を止めようと思った事は数限りなくあります。特に、2015年、2017年に軽いうつ病になったときは「もう無理だ」と思いました。2回とも仕事と家庭の問題が重なり、床に突っ伏して動けないという日が続き、心療内科で薬をもらい、仕事もセーブすることになりました。

特に2017年は川崎フロンターレだけではなく名古屋グランパスのコラムも書いていたので止めてもよかったと思います。当時どう考えていたはよく覚えていないし、思い出せないのですが、たぶん「ここで止めるのは悔しい」と思っていたのではないかと。振り返ると、そんな小さな意地を支えに続けていたような気がします。

コラムを書き始めた当初は「人気が出たらメディアで書いたり、本を書いたり出来るんじゃないか」と甘い期待を抱いていたのですが、そんな期待は早々に打ち砕かれました。甘くなかったです。

でも、早々に打ち砕かれてよかったです。打ち砕かれたからこそ、コツコツと続ける今のスタイルが確立出来たような気がします。ただ今のスタイルになったのはそれしか選択肢がなかったから。でもそれでよかったと思います。

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ブログとnoteを更新し続けたことで、多くの人に出会うことができました。もしかしたら多くの人々との出会いこそが、ブログとnoteを続けてきたことの最大の報酬ではないかと思います。

飲み会が嫌いで、社交的でもない僕が多くの人に出会うことが出来たのはコラムをきっかけにお会いしてくださった皆様のおかげです。ありがとうございました。

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改めて振り返ると、川崎フロンターレというチームがタイトルを獲得するまでの道のりと、noteスポーツカテゴリが大きく成長する過程を伴走できた僕は運がよかったなと。大変でしたが楽しかったです。

12月まではワールドカップのことを中心に書きたいことを書いて、12月以降は更新頻度も減らし、ひっそりnoteから距離をおこうと思います。

最後に「何やってるのかよく分からないけど頑張って」とスポーツに全然興味がないのに陰ながらサポートしてくれた妻と、3人の子供たちに感謝を。