フットサル選手星翔太さんの引退「勝ち負けだけじゃないスポーツの楽しみ方」vol.9

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星翔太選手の引退

星翔太選手の引退

今週は2021-22シーズンで現役を引退することを発表したフットサル選手星翔太さんのことを書きたいと思います。

僕が星さんと初めてお会いしたのは2017年1月のことです。当時フェンシング日本代表のアナリストをしていた千葉さんが森永ウィダートレーニングラボを訪れたときに星さんと親しくなったことがきっかけでフットサルを観戦に行くことに。1人で観に行くのが寂しいからと誘ってきたのが、僕となぜかNBAアナリストの佐々木クリスさん。当時クリスさんとは親しくなかったので怯みましたが、こんな機会はめったに無いなと思って観に行くことにしました。

余談ですが、試合会場に行くために小田急線に乗ったらクリスさんも同じ車両に乗っていました。クリスさんは分厚い洋書を読んでいたのですが、佇まいがとてもカッコよくて話しかけるのをためらったのを思い出します。

現地で千葉さんとクリスさんと合流して試合を観戦した後、星さんとお会いして、そのまま星さんの車に乗って食事に。現在フットサル日本代表のコーチを務める高橋健介さんとバルドラール浦安のアナリスト兼ゴールキーパーコーチを務める橋谷英志郎さんも合流し、楽しくいろいろお話しました。

その時星さんから「今度個別に食事しましょう」という話になり、厚かましく食事をするようになったのが長く付き合うきっかけになりました。

そして、当時度々ランチを食べていたFC今治の中島さんとランチをするときに「星さんと一緒にランチをすればセッティングが1回で済む」という安易な考えでお二人を引き合わせたことが、今後のいろいろなことに発展するきっかけになります。その後お二人にご紹介したワシントン・ウィザーズの新川さんとも仲良くなり、4人でツイキャスをやったり、僕以外の3人でBリーグを観に行ったり、いろいろありました。

星さんとの関係も深まり、いろいろな話をしました。星さんが名古屋に移籍した後、名古屋に行ったときは名古屋駅の駅前で話したりしたこともあります。僕がファシリテーションやチームビルディングについて学びたいと長尾彰さんに相談した時、興味がありそうだからと巻き込んだ1人が星さんでした。長尾さん、星さんとはアフターコロナをテーマにオンラインイベントを開催。このイベントがきっかけで藤沢久美さんとつながり、僕はJリーグ非公式勝手未来ミーティングを手伝い、藤沢さんと星さんは関係ができて藤沢さんがフットサルを観に行くようになります。

星さんはいつも僕と話し終わると「刺激を受けました」と言ってくださるのですが、刺激を受けているのは僕の方でして、毎回星さんとお話が終わると「今のままではダメだな」と思うことが多々ありました。星さんは真のプロフェッショナルというべき人で「自分の責任は自分で取る」という考え方が骨の髄まで染みついています。プロフェッショナルとはどういう人間のことをさすのか、僕は星さんから学んだような気がします。2017年以降少しでも自分が成長したと人から思われているとしたら、星さんから学んだことは無視できません。

星さんは何年も前からどんなタイミングで引退するかを具体的にイメージしていました。引退する時期を決めた上で、次はどんなことをやりたいのか、そのためにどんな準備をしなければならないのか、本当によく考えた上で実行に移していることが話を聞いていて伝わってきました。こうやって星さんはフットサル選手としてのキャリアを築いてきたのだろうというノウハウの一端に触れられたのは僕の財産です。

星さんには「お疲れさま」が似合わないんですよね。もう次に向けて走り出しているし、最後の大会になる全日本選手権に向けて全力で準備を進めているはずです。最後の最後までやれることをやる、という姿勢に変わりはないのではないかと思います。だからこそ、最後の全日本フットサル選手権もプロフェッショナルとして準備をしてくれるはずです。とてもとても楽しみです。

マーケティング視点で風間八宏を分析する

2014年から2016年まで川崎フロンターレの監督を、2017年に名古屋グランパスの監督を務めている頃、風間八宏さんの考えを知りたくて、すべての試合のプレビューとレビューを書いていました。

ただ風間さんの考え方やメッセージは、サッカーのコーチや戦術が好きなマニアックなファンほど違う捉え方をしている気がします。

普段デジタルマーケティングの仕事をしている人にとっては、風間さんの考え方はとても合理的で解像度が高く腑に落ちることばかり。サッカーが好きでビジネスの最前線で活躍する人で風間さんのことを知っている人ほど「風間さんはすごい」と話しています。

そんなわけで、風間さんの考え方を僕なりの解釈で説明してみます。


未来を見据えた一手

先日「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」で「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」の著者鈴木忠平さんとの対談を聴いていました。

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