サッカーC級ライセンス講習会を受講しました
昨日18日間(!)のサッカーC級ライセンス講習会が終了。無事に合格して11月からC級ライセンス保持者になります。C級ライセンス保持者になったので、今後は必要に応じて「コーチ」という肩書も使えるようになりました。でも指導者という言葉は苦手です。指で導く人じゃないし。
18日間の講習会参加はとってもハード
今回受講したC級ライセンス講習会は本来8日間で実施する講習を16日間にし、平日夜のみの開催とすることで、平日昼は仕事している人でも通いやすくしたプラン。しかし8月末から週6日3時間の講習。講義だけじゃなくてトレーニングも受講する、しかも仕事しながら通い続けるのはなかなかハードでした。
しかもトレーニングも噂には聞いていましたが予想以上にハード。ちゃんとサッカーのトレーニングです(そうしないと効果を体感することにはなりません)。講習会最初の頃は身体がしんどく、会場のかもめパークに自転車で40分かけて通っていたこともあり、トレーニング中にエネルギー切れに。2日目くらいから「もう無理」って思いましたし、仕事もハードシングスな場面が続き、「いや無理」「もう無理」「なんのためにやっているのか」が口癖になっていた時期もありました。ただトレーニングにも次第に慣れ(筋肉痛も出なかった)身体が動くようになり、エネルギー切れしないように食事を工夫し、身体がきついときは車で行くようにして、どうにか乗り切りました。
そして講習会の副産物として、適切なトレーニングを受け続けた結果、サッカーが上手くなりました。コンディションも上がりました。40代になってこんなにサッカー上手くなるなんて思ってなかったです。伸びしろ残ってました。
どうにか乗り切れた要因としては、講習会に参加していた仲間がオープンハートな素晴らしい人ばかりだったというのもあります。常に前向きで、自分の主張だけでなく人の意見も聞ける人たちで、きついトレーニングも、講習も常に前向き。実戦経験も知識も豊富な仲間とディスカッションもバチバチできて、楽しかったです。年齢も19歳から50代、Jクラブのトップチーム、大学、街クラブ、小中高などなど様々なバックグラウンドの人たちとコミュニケーションしながら進められた日々は本当に楽しかったし、貴重な体験でした。
余談ですが僕は何をやっても最初は大失敗します。大抵上手くいかない。ただ上手くいかなかった事を踏まえて改善するのは得意だと思います。大きく失敗するほど次上手くいくので、もっと大失敗してもよかったなとは思いました。
初めて人にサッカーを教えたのがコーチングライセンスの指導実践
僕はアナリストとしてチームに携わる経験はありましたが、サッカーを教えたことはありません。したがって、初めてサッカーを人に教える機会が講習会の指導実践。なかなかヘビーでした。しかも一緒にグループワークしたのが有名な大学サッカー部のスタッフ、僕でも知ってる街クラブのコーチ、フットサル選手として社会人リーグでプレーしている小学校の先生。他のグループにはJクラブのスタッフもいるし、高校で教えているコーチもいるし、といった具合に経験も実績もある人たちばかり。素人は僕だけ。そりゃヘビーにもなります。
指導実践実施するにあたっても、僕以外のメンバーはとっととやることを決めてしまうので、僕は必然的に彼らの間を埋めるトレーニングを考えることに。でもこれはこれで楽しい。彼らのトレーニングを理解して、自分の考えも伝えてメニューを作るというのは普段の仕事のスキルも活かすことができてとても楽しかったです。
僕の指導実践初回は緊張で声が出ず話が聞こえないと言われトレーニングもテンポが悪くグダグダ。持ち時間の7分があっという間に溶けていきました。
理想と現実との差に愕然とし、さすがに指導実践終わった日は落ち込みました。それなりに自信はあったはずなのですがこんなに駄目なのかと。ただ後で周りの人に聞いたところ「声以外はちゃんと出来てる」と思っていたらしく、自分の理想が高すぎただけかもしれないと思ったりもしました。
2回目しばらくして「指導実践が上手く出来なかった人は追試がある」という話を聞きまして「これはまずい。追試は嫌だ」と思って2回目はかなり工夫しました。トレーニングのテンポは他の人が考えたメニューを踏まえて必要な動きを組み込んだらテンポが悪くなったので、強調すべき点を絞り、チューターから指摘されそうな点を想定してプランニングでカバーしたりいろいろ工夫しました。あと「フリーズコーチング」と呼ばれるトレーニングを止めて指導するコーチングを盛り込んで欲しいというオーダーもあったのですが、選手だった頃からフリーズコーチングが大嫌いだったので、僕は課題を指摘するのではなくよいプレーを指摘して共有する目的で使いました。こんな感じで自分の頭で考えて、様々な引き出しを開けながら対応していく楽しかったです。
ライセンスを取得したきっかけと今後
ライセンスを取得したきっかけはたくさんあります。
長尾さんと佐伯さんと木下さんとひょんなことからライセンスについてやり取りしたことが発端だったり、むかしむかし現在FC琉球のコーチで元アヤックスのアカデミーのアナリストだった白井裕之さんに「サッカーの仕事やらないの?」と言われたこともずっと頭の片隅にあって、今回のきっかけにもなりました。元Barca Innovation HubのHead of Sports Technologyで今はFIFAのコンサルタントとしても活躍しているRalu PelaezがHewlett Packardの研究開発担当しながらエスパニョールのコーチやってたという話を聞いたりしたのも頭にあったし、大和シルフィードで高橋和幸さんのトレーニングを体験したこともきっかけです。
そして2023年の大和シルフィードが苦戦してなかったら講習会は参加しなかったかもしれません。
去年の僕は自分がやっていることがチームにどう役立っているのか分からなかった。選手やスタッフには僕がやってることが分からなくても、チームが勝てばいい。そう思ってやってましたが、ずっと苦しかったです。自分がやっていることが正しいのか、間違っているのか、確認する術がない。でも人には言えない。自分がいなかったらチームはどうなるのだろうか知れたらどんなに楽だろう。そんなモヤモヤした思いを抱きながらシーズンを戦っていました。
2023年はチームから離れたことで自分自身のスキルアップに使う時間も確保出来ましたし、自分がやってきたことがどうだったか振り返る時間も取れたし、自分が離れたらチームがどうなるのか知ることも出来ました。そして大和シルフィードで学んだことは無駄じゃなかったと確認できたので、講習会に参加してよかったなとは思います。
まぁ色々書きましたがちょっと腕試ししてみたかっただけかもしれません。誰も知らない場所で若い人たちよりトレーニングで走って、経験ある人に思い切りぶつかっていく体験はめちゃくちゃ楽しかったです。40代になったらこういう体験はなかなかできませんから。アウェーゲームをやりたかったんです。井の中の蛙じゃなくて、誰も知らないところで苦しい思いしながら、自分の足場を築いていくということがやりたかったです。
さて、資格を取って何をやるか。実は何も決めてないのでこれから考えます。オファーも特にないし、
いろいろ大変でしたが、サッカー楽しいですね。久しぶりに存分にサッカー楽しみました。
余談
眞嶋優さんのC級ライセンスに関する動画はとても参考になりましたのでご紹介しておきます。
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