2022年J1第27節 川崎フロンターレ対鹿島アントラーズ レビュー「伝統とトレンドとそれでも負けない理由」
2022年J1第27節 川崎フロンターレ対鹿島アントラーズは2-1で川崎フロンターレが勝ちました。
思い出した2021年の天皇杯準決勝
鹿島アントラーズは普段の4-4-2ではなく、4-1-2-1-2というシステムを採用しました。MFの4人がダイヤモンドのように並ぶシステムです。
このシステムのメリットは中央でボールが奪いやすいことにあります。FWの2人がサイドへのパスコースを限定し、中央の4人のうち3人が川崎フロンターレのMF3人にマッチアップし1人がカバー。川崎フロンターレの中央が3人に対して、4人がマッチアップできるので数的優位が生まれます。
川崎フロンターレは2021年に4-1-2-1-2を採用する大分トリニータに天皇杯準決勝で敗れて決勝進出を逃しました。
このときも大分トリニータのMF4人に対して川崎フロンターレのMFが捕まり、なかなかボールを運べずに失点し、最後まで自分たちが思い描くようなプレーが出来なかった試合でした。
鹿島アントラーズがダイヤモンドのシステムを採用するのは初めてではありません。第2節でも試合途中にこの試合と同じシステムを採用しています。
したがって、川崎フロンターレとしては鹿島アントラーズがダイヤモンドでくることは予想していたと思います。ただ、2022年の川崎フロンターレはマンマークでマッチアップしてくる相手を苦手にしています。鹿島アントラーズとしては、自分たちの力が発揮できて、相手が苦戦するであろう戦い方を採用するのは当然の選択だったと思います。
ダイヤモンドの弱点は相手サイドバックへの対応
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