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リオデジャネイロ旅行記13 ホシーニャファベーラ前編


2019年5月2日の夜、ホテルでのんびりくつろいでいたところ現地で出会った木下さん(仮名)からの突然の提案により、ノリでファベーラツアーに参加することにしました。

ファベーラとは、ブラジルのスラム街のことです。


ファベーラといえばご存知シティ・オブ・ゴッドです。
僕にとってブラジルのイメージ最有力はこれでしたので、絶対ファベーラにだけは近付くまいと思っていたんですけど結局行きます。怖い気持ちは変わってませんでしたが、昼にコルコバードも見たし最悪もう死んでも良いかなって。



まずシティ・オブ・ゴッドという映画があり、それと別に映画の出演者たちの10年後の姿を追ったドキュメンタリーがあります。映画はTELASA、ドキュメンタリーはNetflixで見られます。(2022年1月30日現在)

また、続編でもスピンオフでもなんでもないドラマ版シティオブゴッドもあります。独立したストーリーですが、このシリーズの最終回が映画シティ・オブ・メンになります。ドラマはサブスクには無いようですが、映画はU-nextで見られます。(2022年1月30日現在)


ついでにDOMというドラマはリオが舞台なのでおすすめです。プライムビデオで見られます。これもまた出てくるのは違うファベーラですが。




話を戻します。



木下さんから送られてきたURLはトリップアドバイザーでしたが、僕は英語が読めません。とりあえず言われるがまま個人情報やクレジット番号を入力し、無事に予約することができました。



※旅先で出会ったポッと出の人間を簡単に信用してはいけません。




Bookって「予約する」って意味があるんですね。本以外の意味があるなんて知りませんでした。考えてみればBooking.comってそういうことですよね。新しい事を知るって素敵ですね。無知で良かった。



翌、5月3日昼。



買い物とブランチを済ませた僕は貴重品を入れたキャリーバッグをチェックアウトしたばかりのフロントに預け、身包み全部剥がされても構わないぞ!って状態でツアーの集合場所へ向かいます。手持ちの荷物は電波の通っていない型落ちスマホやTポイントカード、現金くらい。

※ホテルを過信してはいけません。預け荷物が盗まれる可能性があります。




ツアーの集合場所はコパカバーナエリアで最も由緒ある高級ホテル、ベルモンドコパカバーナパレスです。


コパカバーナのど真ん中に位置する宮殿みたいなホテルです。MJやらジャスティンやら世界のセレブは皆ここに泊まるそうです。

ちょっとグランドブダペストホテルっぽいですよね。でも見比べると全然似てないのでうろ覚えの方はこれ以上思い出そうとしないでください。検索もしないでください。




ホテル王の像を眺めて待ってたら木下さん及びツアーガイドと合流できたのですが、ツアーバスがスイミングスクールみたいなボロボロのバンでした。

どうもファベーラ在住のガイドによるディープなツアーだそうですが車両からまさにディープでした。普通に安全なツアーですけど、この時点ではまだビビり倒してます。


適当にわいわいしてたら、あっという間に到着しました。訪れたのはリオデジャネイロ最大、もといブラジル最大のファベーラ、ホシーニャです。


ファベーラといえど最大いうだけあって人口が約7万人います。東京都武蔵村山市や、レッドホットチリペッパーズのスレインキャッスルでのライブと同じくらいの人数がここに住んでいるのです。



レッチリやば



GLAYやっっっっば




バンから降りたら早速ガイドの説明が始まりますが、英語が聞き取れない僕にとっては暇タイムです。重要な事やおもしろエピソードがあれば木下さんが教えてくれるし。


早速ストリート土産屋が絡んできます。こういうツアーってトラブル防止だのガイドと店の癒着だので指定された場所以外での買い物を禁じられると思っていたのですが、ガイドさんはめっちゃ奨励します。

どうやら公的な援助が無いファベーラでは自分達で経済を回して生きていく必要があるため、僕たちみたいな外からの金は特にありがたいらしいです。だからツアー中気になる物があったらじゃんじゃんお金使ってね!でも途中で美味しいアサイーソフトのお店に寄るからそれだけは早まるなよ!!って事でした。人情があたたかい。




土地柄、景色が物凄く綺麗です。昨日コルコバード見てきたばかりでも関係なく感動しました。この画像の手前付近で新しいお家を建設中なので、道路からのこの景色はやがて見られなくなるそうです。今来てて良かった。

ちなみに屋根の上にちょいちょいタンクが見掛けられますね。ファベーラでは水道が通っていない、もしくは通っていても突然止まることが少なくはないそうですので、屋外のタンクに雨を溜めてもしものための生活用水を確保しているそうです。




電気は基本的に盗電だそうです。みんなのDIYが結集されて電柱がごっちゃごちゃですね。治安と自由は対にあると何かで聞いたことありますけどなんとなく実感しました。逞しすぎて格好良く思えてきた。



ゴミは定期的にまとまったところにポイ捨てされています。
こういったゴミが全て綺麗になってしまうと清掃人の仕事がなくなるから、ゴミを切らさないように積極的に放り込むというガチかジョークか分からない話をガイドさんが言ってました。(木下さん談)




長くなりそうだし一旦この辺で




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