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「遺失物統轄機構」架空のゲームの攻略本ってどういうこと?
先日発売された、イラストレーターのほし氏による画集、「遺失物統轄機構」を購入しました。
本作は、作者であるほし氏がSNSに投稿している、実在しない架空のゲーム「遺失物統轄機構」のイラストを、攻略本という体裁で一冊にまとめたもの。
架空のゲーム「遺失物統轄機構」の、攻略本風画集が出ます!
— ほし (@HOSHIBACKYARD) November 29, 2024
1周目クリアまでのシーンに加え、未公開シーン、マップ等の攻略情報を収録したアートブックになります。
2025年2月4日発売です。
予約開始してますので、ツリーから予約していただけたら嬉しいです…! pic.twitter.com/5UNoLInQed
大まかなゲームの内容としては、遺失物統括機構という組織に所属する名無しの主人公が、怪事件を引き起こす「遺失物」を回収するためにとある地方都市に潜入し調査する、というもの。
夜の校内に出現する警備員 #遺失物統轄機構 pic.twitter.com/VIWj5tveow
— ほし (@HOSHIBACKYARD) December 9, 2023
ゲームの雰囲気としては、「バイオハザード」や「The Last Of Us」を思わせる、ホラー要素を含んだアクションアドベンチャー。たぶん怪異に見つからないように隠れながら進んだりするんだろうな・・・。どことなくやったことのある画面のおかげで想像が膨らむばかり。
戦闘と収容 #遺失物統轄機構 pic.twitter.com/eUlPIPdO1A
— ほし (@HOSHIBACKYARD) December 21, 2023
上記のイラストなんかは、登場するキャラクターとの会話パートで選択肢による分岐が発生し、その後アドベンチャーパートで「遺失物」を調査、出会った怪異を倒すために弱点を探してやっと倒したらアイテムがドロップ、自キャラを強化して新たなミッションへ・・・。みたいなゲームの流れやストーリー性を感じられる。
ゲーム画面風のイラストで多くを語らない作風によって、こちらの想像力で補完するのが非常に楽しい。欲しかったゲームを買って家に帰るまで待ちきれなくて説明書を先に読んでしまうあの感じに似ている。
架空のゲームの攻略本『遺失物統轄機構』明日(2/4)発売。1周目クリアー攻略チャート、敵キャラやマップなど攻略情報も収録……超おもしろそうなのに遊べないhttps://t.co/Zi8cmbnKSE
— ファミ通.com (@famitsu) February 3, 2025
“遺失物”と呼ばれる怪異を調査する主人公。彼女が出会い、歩む物語とは。 #遺失物統括機構 pic.twitter.com/iLXJOSgT7c
そしてこの画集の最も特徴的かつある種イカれた内容の一つである、「攻略情報」のページ。SNSにも投稿されていない描き下ろしとのこと。どこにも存在しないワールドマップのどこにも存在しないドロップアイテム、ボスの倒し方やフローチャートに至る細部まで記録されている。
ここまで詳細な情報が出ていると、本当に先にゲームが作ってあって後発の攻略本として発売したみたいに見える。ていうか、もはやこのゲームやったことある!と思うぐらいの錯覚に陥れられる。細部まで作り込まれた嘘はもはや現実、といっても過言ではないだろう。
絵の雰囲気の良さと架空のゲームという意外性で買ってみたがここまで良い作品だったとは・・・。ここまで世界観の作り込みができるなら、もうあとはゲームとしてリリースしてくれれば言うことはない・・・!こんなにもゲームとして存在しないことを悔やむほどよくできた作品なので、皆さんも是非。