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電子な天使の美術館「ニディガ展3」
1月18日(土)〜2月2日(日)まで開催の、インディーゲーム「NEEDY GIRL OVERDOSE」の企画展示「ニディガ展3」に行ってきた!
今回のコンセプトは「美術館」とのこと。なんやかんやニディガも発売から3年。企画展示も3回目を迎えた。これまでの3年間で作られてきた等身大フィギュア、ファンアート、アクセサリーなどを芸術品として見立てNEEDYという作品が築いてきた作品たちを、美術品として展示するある種集大成的にも感じられる内容。
当方発売と同時期にゲームをプレイしドハマリした身。グッスマのフィギュアを購入し、サントラのレコードを買い、これまでのニディガ展は1,2ともに来訪しグッズに金を投入している。作者であるにゃるら氏のエッセイも文学フリマ等で頒布された分はすべて所有している。なんでこんなにハマってるんだろうと思うほどいろいろ費やしている。
というわけで感想。入口に入るとファンアートと新規絵の絵画が飾られたコーナーが。特に新規絵の方は特注の額縁を使用したかなり大きいサイズの絵画風の出来に。近くで見ると絵の具を使ったような立体感というか、肌感を感じられる。ネットで見るファンアートとはまた違った趣が楽しめる。
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とりわけ、るろあ先生による絵は、横長の枠に対して真ん中にしかいないあめちゃんと、それを後ろから睨むような巨大な眼に引き込まれる。ニディガとか関係なく芸術作品として素晴らしい。
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先へ進むと、等身大の超てんちゃんとあめちゃんが金剛力士像のように鎮座する中に、製作時のキャラデザボツ案がモザイクのように、ルーレットのようにランダムに生成される。組み合わせによって自分だけの組み合わせで写真を取ったりできる。地味に等身大の超てんちゃんとあめちゃんが同時に揃うのは初。並べて観てみると迫力がすごい。
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その真後ろにはお久しぶり先生による10m近くある巨大な超てんちゃん。
これでもかってぐらいデカい。スト2のサガットステージにいる仏像みたいだ。単純にデカければデカいほど信仰心が増すような気がする。思わず拝みたくなるほどのクオリティだ。
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さらに先を進むとニディガ展ではお馴染みにもなったブラウン管のゾーン。現代のLEDでは感じられない妖しい光で照らされる超てんちゃんとあめちゃんが幻想的に映る。
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最後にグッズのコーナー。新作含めゴシックでビビッドでキュートなグッズが勢揃い。ニディガは可愛いグッズと合わせてデスロゴとかを使ったイカツめなグッズを出してくれるから好き。新作のTシャツを買った。どこで着るんだ。
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ニディガ、ひいては超てんちゃん、あめちゃんの存在って、個人的にはどこかあやふやというか、この世に存在しない感を強く感じるところがある。多数のファンアートによって絵柄もビジュアルも変わるし、ゲームの進行ルートによってどんな存在にもなれる。キャラクターであることを前提としても定義がはっきりしない、文字通り「インターネット・エンジェル」を体現した存在だ。
展示の客層を見ても、ニディガの世界観に影響されたであろう地雷系の女の子やオタク然とした男の子の存在をよく見る。共感や信仰等、いろんな感情で好きになる人がきっと多いことだろう。
というわけで「ニディガ展3」の感想でした。今後も長く愛されるインディーゲームであり続けることを切に願います。