【連載】ゲームさんぽ。狭間の地理学②:地質を考える【音楽付き】
生地を読んでいただいている方にお茶でもお出ししたいところですが、物理的な事情でそういう訳にも行かない。
しかしながら、音楽であればお出しすることができる。音楽付きの記事という斬新なアイデアを数年前に別のブログでやっていたのを思い出したので、今日から音楽、置いときますね。再生しながら読んでください。曲選に深い意味はありません。
本題に入ろう。前回は狭間の地の面積を決めた。今度は地形の成り立ちを考えてみたい。まず、狭間の地はゲルミア火山があることからも分かるように火山島である。ゲルミア火山の溶岩を見てみると、玄武岩っぽい感じであるが、各地の岩を見てみると流紋岩のように見える。柱状節理のような岩がたくさんあり、地下でも板状節理が見受けられたので、島全体が火成岩で構成されていることが確認できる。
また、全体的にU字谷らしき氷食の跡が見て取れる。氷食というのは、氷河が流れることによる地形の浸食のことで、氷のような固体でも長い時間をかけて流れていくのだが、それには非常に大きい力があり、山をも削っていくのである。特に巨人たちの山嶺の谷や、島の中央の湖(島の中央は海ではなく、実は湖で東端に滝があって海に注いでいる。)がそれらしい感じになっている。つまり中央はフィヨルドなのだ。アルター高原からリエーニエで卓越している柱状節理が、リムグレイブとケイリッドでは少ないので、中央から南東に向かって浸食が激しいのだろう。
地下には幾らか鍾乳石も見られた。石灰岩も一部あるのかもしれない。
リエーニエ湖は非常に特異で、どこまで行っても水深が20㎝もない。これは湖底が極めて平坦ということだが、そんなに平坦な場所は塩湖位しかないのではないか。しかし、木が生えているし、ザリガニも住んでいるので淡水のはずである。
ということで人工的な場所ではないかと考えるのである。状況からして学院の門前街が土に半分埋まった後に、街道が整備されて、水が溜まったはずだ。
この技術水準の時代に、何か合理的に平坦になる理由は何だろうか?一つ思うのは水田である。この島は農地にふさわしい平地が少ない。氷食地形は土地が痩せていて農業に不適であるし、この島は地形が急峻で工作に不向きである。そこでリエーニエを埋め立てて水田にしたのだ。ザリガニもいそうだ。きっとしろがね人に工作させたに違いない。カエルも水田好きだし。狭間の地の十分の一がリエーニエ湖だとすると約300㎢、琵琶湖の半分ほどの農地になる。どうだろう、ちょうどいいのではないだろうか。他に思いつかない。野生化した稲らしき草も見える。
実際、他に農地らしき場所も見当たらないのである。次回は産業について。