3-1-1 「ミチムラ式部品」の紹介
専門家の間では,かん字における「文」は別の言い方になる。
「書記素」「字素」「文字素」「字形素」・・・
(漢字辞典では「意符」「声符」と表記される。しかし,意味や音を区別するつもりがないので挙げなかった。意味と発音を持つ部分は「亦声」と言われる)
教育関係者では「字素」「意音符」「原子字」「部品」・・・などと言い,まだ統一されていない。
1976年に板倉聖宣氏が「多くの漢字の構成要素としてくりかえしあらわれるものを「字素」と呼ぶ」と提案したが,主張は継続せず定着しなかった。また,似たような問題意識から「原子字」「部品」と言う者も現れたが,具体的な一覧は示さなかった。
現在,教育関係者で具体的な一覧を示したのは道村静江氏であろう。道村氏の「ミチムラ式部品」を紹介する。(見開きのページで掲載されていたのでコピーがうまく取れず,見ながら作成。ユニコードにないものは手書きです)
中学校までの約2000のかん字をチェックした。その労力に敬服する。
道村氏が学年配当かん字をもとに作成してくれたので,私は別の発想をすることができた。
利用した写真は「部品」で検索した。以前,壊れたカセットレコーダーを修理した時,動力を伝える輪ゴムの老朽化が原因だった。この写真を見た時に思い出した。