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2部-4-2 ↓の画素

・単独の場合
 竹簡に書くために,縦書きを基本とするかん字では,↓の画素は進行方向と同じになっている。そのため,前後に書く画の影響を受けて,止めたり,のばしたり,はねたり,曲が゙ったり,はねたり色々である。
 特に楷書や教科書体は影響を受けている。↙の線と接するときは垂直に伸びてから下へ行こうとする。そのように学校では指導される。しかし,活字やデジタル機器で使われる明朝体やゴシック体ではそのようなことはない。

ゴシック体では↙と↓は続けて書けるが,教科書体では影響を受ける

⼁・・・止めるのが基本。しかし,↓の画素は自由になりたがる。次の画へ向かって行動してしまう。
 ⼅・・・はねるのは次の画への行動。骨組みとは違う飾りである。
 ㇁ ・・・曲がってはねるのも次の画を意識して化けたもの。

次に書く↙↙のため,曲がっている

・結合の場合
 ↓の終末に→の画素があると結合をする。この場合,→の先の画を意識して,〈丸まる−跳ね上がる〉の変化を起こし,「乚…つりばり」となる。(〈丸まる-跳ね上がる〉の変化は3画素以上の画素をつなげる時に最後の結合に見られる現象であるが,↓だけは2画素だけで〈丸まる-跳ね上がる〉の変化を起こす)


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