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2部-1-1 字形からかん字を探す方法

 かん字を使う中国でも,読めないかん字に接した時は困ってしまう。そこで,字形から機械的に字を検索する方法が考えられてきた。
 早くから使われているのが「四角号碼(しかくごうま)」という方法だ。約100年前,近代化を進める中華民国が進めた。かん字の四隅の形状により0〜9までの番号をつけ,順に並べる方法だ。「四角号碼しかくごうま」とは「四隅ナンバー」という意味になる。日本でも諸橋轍次『大漢和辞典』や白川静『字通』,改訂版までの『漢語林』では使えます。(30分〜1時間は集中して学習する必要あり)

 文化庁から出された『外国人のための漢字辞典』(1967年)でも字形からかん字を検索する方法がとられている。かん字の左・上に注目すると,書き始めの1画目は「丶…てん」「一…よこ」「丨…たて」「ノ…ななめ」「フ…かぎ(「ㄑ」「ㄥ」など曲がったものは全部ここに入る。)」の5類に分けられる。さらに共通する字形を探すことで目的の字を検索していく方法だ。

 原子論的な見方から言えば,「漢輔」が興味深い。Net上ではpdfの論文が読める。

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