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3-3-0 カタカナとかん字

 かん字は古代の中国で生まれた。日本列島にかん字が入ってきたのは誕生してから1千年ぐらい経ってからとなる。同時に〈かん字を使った外国のことばの表し方〉も学んだ。
 中国の人にとって,当時の大きな外国はインドだった。仏教もインドで誕生をしたため,その教え(お経)を知るためにインドの言葉(発音)をかん字で表した。もともと表意文字(表語文字?)であるかん字を表音のために使用した。
 日本列島にすむ人々もかん字を使いこなすようになると,自分たちの言葉(発音)をかん字を使って表した。本来のかん字の使い方とは違っていたので〈かりの名・・・仮名かな〉と言った。50音表も自分たちの言葉(発音)を分析することから生まれた。

 カタカナの中にはかん字とそっくりなものがある。
 例えば,次のカタカナはかん字とそっくりだ。

左(カタカナ)…右(かん字)
エ…工(工作のこう)
オ…才(さい)
カ…力(ちから)
タ…夕(ゆう)
ニ…二(に)
ハ…八(はち)
ロ…口(くち)

 また,次のカタカナもかん字に似ていると言える。
チ…千(せん)
ホ…木(き)
ミ…三(さん)

 かん字に似ているのもカタカナになったもとのかん字だからである。
もとになったかん字 日本で作ったカタカナ
 千  チ
 木(保)  ホ

 三  ミ
 かん字の一部の形がそのままカタカナになったわけではない。画を曲げたり,長さや向きを変えたり,省略をしたりして,かん字が化けて,カタカナは作られた。


 画像は「インド」で画像検索の結果を利用

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